Getafe vs Barcelona
04.11.27.sabado
日時:第13節 2004年11月27日(土)
対戦:ヘタッフェ vs バルサ
結果:1−2
得点:0−1 20分 マルケス
0−2 23分 デコ
1−2 59分 クライオベアヌ
審判:アルフォンソ・ピーノ・サモラーノ
退場:クライオベアヌ(ヘタッフェ、82分、赤紙)
警告:ガビ、クライオベアヌ(ヘタッフェ)
ベレッティ、マルケス、ダミア、エトー(バルサ)

今シーズン、初めて一試合トータルのシュート数においてバルサを上回ったチームとなったヘタッフェの基本配置は、この試合とは少し異なり、キーパーはサンチェス・ブロト、ディフェンスは右からジャングアス、ベレンゲル、ナノ、ペルニア、中盤の底にビバル・ドラドとガビ、トップにパチョンとリキである。

中盤の左右のミッドフィールダーはほぼ毎試合変更され、未だに決定的な選手は見つかっていない。

チームの特徴としては、1−4−4−2を用いた、相手守備ラインにプレッシャーをかけていくディフェンスと、奪ったボールを丁寧に繋いでいくオフェンスが挙げられる。

通常、基本予算の少ないチームは中盤に良い人材が少なく、カウンターに頼る割合が多いが、ヘタッフェではガビがオルガニサドール(組み立て屋)を務めることによってその問題を解消している。

ガビは去年、グレゴリオ・マンサノのもと、アトレティコでデビューした選手だが、今年はご近所のヘタッフェに出向している。
最近は手首に負傷を抱えているらしく、腕に巻いた白い包帯により、どんなに遠くからでも一目でわかる彼だが、タイミング良く短いパスをつなぐことでチームのボール保持率向上に大きく寄与している。また、ボールを回す中から前に抜け出し、エリア周辺から放つミドルシュートも非常に強力であり、ボランチに問題を抱えるアトレティ方面からは、「来年はあいつを呼び戻して、、、」という呟きが洩れている。

このチームのアイドルはパチョンだが、彼は固め取りを特徴としている。例えば、昨シーズン、ヘタッフェが昇格を決めた試合で5つのゴールを決めたのは有名だが、今シーズンも3−1でヘタッフェが勝利したアスレチック戦で3点を固め取りしており、13節までのトータルは4ゴールである。
トップもしくはトップ下で起用されることの多い彼だが、むしろサイドの中盤でプレーした方がコンスタントに働く。

またトップに位置するリキは非常に味わい深い。左足でボールを持つと非常にボールスクリーンが上手く、なかなかそれを奪うことはできない。しかしながらエリア付近ボールを持ってもなかなかゴールを奪うことができず、現在のところノーゴールに終わっている。その彼も左サイドに置くと突破からツボを突くセンタリングを上げることができる。

コンスタントに点を取る選手が前線にいないこのチームだが、その攻撃の鍵を握るのは、後半になると必ず登場してくるクライオベアヌである。13試合で353分しかプレーしていない彼ではあるが、トップ下に入るや否やチームの攻撃を活性化させる。相手に囲まれた状態でのボールキープが抜群に上手く、それをスペースに捌くビジョンも兼ね備えており、ゴール前での落ち着きは天下一品である。

負けている場合は、50分前後にクライオベアヌを投入して同点を狙う。引き分けの場合は、相手の疲れを待って彼を投入し勝ちを狙う。勝っている場合はできるだけ我慢して80分前後に投入してボールをキープさせることで時間を流す。
後半、味方のピンチを救うために現れるジカ・クライオベアヌは、ヘタッフェのスペシウム光線のようなものである。

この試合でも二点差で負けている後半開始から登場し、59分に追撃の狼煙となるゴールを決め、バルセロナを大いに苦しめた。

ちなみに彼とジョルディが登場した、後半開始からのヘタッフェの図を見ると、ほとんど4トップのような形になっている。

これは、前からプレッシャーをかけてくるバルサの戦術の裏を取り、サイドに浮いたフォワードに長いボールを渡すことで中盤のシャビ、デコ、サイドのロナウジーニョ、ジュリーを後ろに走らせる作戦である。
これは試合後半で特に有効らしく、ベティスもホアキン、エドゥ、オリベイラ、フェルナンドを並べて成功している。

バルサ側としては、これを防ぐためには、理論的には、相手に長いボールを蹴る暇を与えなければ良いが、疲れた状態でそれを実行し続けるのは難しい。

この試合では、エトーを左サイドに戻し、ロナウジーニョを中央に入れることでその穴を埋めようとしたが、十分ではなかった。

勝っている状況でベタにやるならば、イニエスタ、シャビ、マルケス、デコの4人を横一列に並べてスペースを消し去ればいいのだが、現在のバルサは相手に合わせるつもりは毛頭ないらしい。

ヘタッフェは冬のマーケットで核となるフォワードを一人でも獲得できれば一気に順位を上げる可能性はあるのだが、金に渋いことで有名な会長、アンヘル・トーレス・サンチェスの動き次第である。

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