Getafe vs Madrid
05.03.13.domingo
日時:第28節 2005年3月13日(日)
対戦:ヘタッフェ vs マドリー
結果:2−0
得点:1−0 36分 アルビオル
2−0 48分 リキ
2−1 90分 ソラーリ
審判:ビセンテ・ホセ・リソンド・コルテス(バレンシア)
警告:アルビオル、コテロ、ジョルディ、コメ(ヘタッフェ)
サムエル、グラベセン、エルゲラ、グティ(マドリー)

現在のヘタッフェは、システム的には1−4−4−1−1を採用している。

しかしながら、シーズン当初のヘタッフェは、1−4−4−2を採用しており、そこから繰り出される、前線からのプレッシャーが特徴だった。

現在では、守備の際、中盤のラインを下げることで、前線二人の守備での負担を減らし、奪ったボールを早い段階でクライオベアヌに当て、彼を起点とすることでボールをつないでいる。

既に37歳となったジカ・クライオベアヌは、素早く動いて相手に圧力をかける、といった任務には向かないため、シーズン前半は途中交代が多く、攻撃のオプションとして使われて来た。

しかし、ゴール前に迫ってもなかなか得点につながらず、攻撃陣の組換えを迫られたヘタッフェ監督のキケ・サンチェス・フローレスは、試合開始から彼を起用する方向へ動き、その為にチームを微妙に組み換えた。
これが効を奏し、現在のヘタッフェは、安定した戦いを繰り広げている。

この日のヘタッフェ中盤の役割を見てみると、右のマヌエル・コテロが縦に走ってのクロス、右ボランチのディエゴ・リバスが潰しを担当し、左ボランチのガビが攻撃の組み立てとミドルシュート、左サイドのビバル・ドラドがボールキープからのポイントづくりを担当している。

一方、レアル・マドリーの配置を眺めてみると、変な形をしている。

これまでは、ロンボと呼ばれる、中盤を菱形に組んだ布陣をかたくなに守ってきたバンデルレイ・ルシェンブルゴではあるが、この試合では、明らかにグラベセン、グティの二人をボランチとして起用している。

さらに、これまでトップ下と呼ばれるポジションでプレーしていたフィーゴは、右サイドに場所を移し、ジダンは左サイドからやや中央に寄った位置にいる。

これは、昨シーズンのカルロス・ケイロスが用いた布陣から、右サイドバックをサルガドからラウル・ブラボに、右ボランチをベッカムからグラベセンに代えただけである。
ベッカムがグラベセンに代わったことはプラスかもしれないが、サルガドの代わりにブラボを起用せざるを得ないのは、大いにマイナスである。

カルロス・ケイロス、ホセ・アントニオ・カマーチョ、ガルシア・レモン、バンデルレイ・ルシェンブルゴと監督を代えて、結局振り出しに戻る、ということは、金と会長の意地のためだけに「有名な」選手を買い漁り、チームバランスを一切考慮してこなかったこれまでの経営方針が完全に行き詰まり、レアル・マドリーというチームが煮ても焼いても、もはやどうにもならないことを証明している。

要するに、「処置無し」という話である。

今年のレアル・マドリーがそのような状態であるのは、カマーチョ最後の試合になった昨年9月18日の エスパニョール戦や、「ケイロス時代とほとんど変わっていない」という結論に達した今年2月7日の エスパニョール戦からも想像がつく話ではあるが、結局、今年も、ごまかし続けてここまで来てしまった。
マドリーは、付け焼き刃的に、冬のマーケットでグラベセンを取ってバランスの回復を目指したが、そもそも、攻撃を特徴とするグラベセンを獲得したところで、問題が集中していた中盤の守備が著しく改善されるわけもない。


文章の内容が愚痴愚痴としていて、読んでおられる方の精神衛生上もよろしくないのではないかと懸念されるのですが、ついでにもう少しグチグチとした話を続けさせていただこうかと。


昨シーズン、チャンピオンズリーグ敗退とリーガを逃がした責任を一身に背負わされて追い出されたカルロス・ケイロスは、最後の指揮となったリーガ最終節のレアル・ソシエダー戦で、先発ボランチにボルハとジョルディを起用した。
それまでは、一度も使ったことのないマドリーBの組み合わせを採用したので不思議に思っていると、後半、選手交代を繰り返し、フィーゴをボランチに置いた。

その時は、
「まあ負けていることだし、攻撃のためにチームを組み換えた結果だろう、マドリーには中盤の底に人がおらんから大変なもんだ。」
程度の感想しか抱かなかったのだが、現在はその意図がはっきりとわかる。

あれは、会長を始めとするレアル・マドリー首脳陣、ファン、プレスに対するメッセージだったはずである。

ケイロスとしては、

「私はチームのバランスを考えた上で、まともなボランチが欲しかったし、それを要求した。しかし私の話に耳を傾ける人間はいなかった。私は苦労の末、ボロボロのチームをここまで引っ張ってきたし、リーガでは勝ち点記録まで打ち立てた。にもかかわらず、私は、すべての責任を被り、チームを去らなければならない。本当は何が問題だったのか、最大の問題はなんだったのか、とくとその目で見るがいい。」

という思いを、先発や交代に込めたはずである。

そうでなければ、いくらなんでも、フィーゴをボランチに置くという行動は説明がつかない。

丸一年を経て、同じ結果が繰り返されつつある昨今、ケイロスが残した最後のメッセージが思い出されてならない。

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