R. Sociedad vs Atletico
04.10.03.domingo
日時:第6節 2004年10月3日(日)
対戦:レアル・ソシエダード vs アトレティコ
結果:1−0
得点:1−0 40分 コバセビッチ
審判:エバリスト・プエンテス・レイラ(ガリシア)
退場:−
警告:ウランガ(ソシエダード)
セルジ(アトレティコ)

本日は調子の悪いラ・レアルことレアル・ソシエダードと調子がいいのか悪いのか良くわからないアトレティコ・デ・マドリードの一戦。

取り敢えず試合開始前までの両チームの状況をまとめておくと、ラ・レアルは2分3敗、シャビ・アロンソを失って以来、全くゲームをつくれず最下位を独走。
一方のアトレティコは3勝1分1敗、イバガサの一撃以外に攻め手は無いが、守備で粘って勝ち点を積み重ねていた。

そんなアトレティコからイバガサが怪我で離脱、守備の要であったペレアとボランチのルシンも出場できず苦しい布陣。

この試合、アトレティコ側としては、

1 なぜに攻めがへぼへぼなのか
2 評判のパブロは果たして上手いのか
3 セサル・フェランドの性格

以上が注目された。

まず、これまで「1」の攻めの問題は顕著で、最初の15分はなんか楽しいことが起こる予感がするが、それを過ぎるといきなりトーンダウン。残りの時間はイバガサの一発芸からトーレスが抜ける以外、全く脳波が励起されない状態が続く。

これはなぜか。
根本はディフェンスラインにある。
去年から同じ問題を抱えているのだが、アトレチコの守備ラインは本当にボールを捌けない。
捌けない、という意味は、ロングボールが不正確であることもそうだし、ゾーンの間をパスで抜いて前線に当てる能力がないのもそうであるし、相手のプレッシャーをかわす能力が無い点でもそれにあてはまる。

この試合におけるアトレチコ陣、後方でのボール回しを見ていただければよいのだが、ガルシア・カルボからパブロ、パブロからガルシア・カルボ、ガルシア・カルボからセルジに渡ってドボン。こういったシーンが余りにも多過ぎる。
中央の二人が相手を引き付けることができないものだから、セルジにボールが渡った段階で相手は非常に近い位置にいる。セルジは仕方なく縦に蹴るのだが、当然、もとからサイドに詰めている敵に狙い撃ちで奪われてしまう。

それを避けるためにどうすればいいかと言うと、単純にセンターバックから敵のゾーンの間を通してボランチ、もしくは下がってくるフォワードにボールを当てればよい。
これをやられると、守備側としては中央に固まらざるを得ないのでサイドに余裕が生まれる。

しかしながらパブロ、ガルシア・カルボの二人がそれを行うと、受け手が潰れてしまう。
ゾーンの間を通すパスというのはタイミング、スピード、角度が命で、どれが欠けても相手に回収されてしまう。
受け手がマークを外した瞬間、パスレシーブ後にボールプロテクションしやすい角度で、かつ、カットされないぐらいに速く、トラップが難しくならない程度に遅いパスを出せば、良い位置でボールをキープすることができる。

スペインリーグでは、これが名人芸のように上手かったのがイエーロ、コクで、現在ではエルゲラ、マルケスが上手い。こっそり上手い選手としてはソシエダードのハウレギも上手い。

パブロ、ガルシア・カルボのパスを、中央で受ける選手を観察しているとわかるのだが、ボールに触る瞬間、非常に近い位置かつボールが見える位置にマーカーを背負っている。
これは、パスのタイミングが遅いことと、その角度が間違っていることを端的に示している。

そもそも、ボランチ、センターバックにゲームをつくれる人間を抱えていないにも関わらずボールをつなごうとして成功したためしがない。
シメオネ1人でその歴史をひっくり返せるわけがないのだから、アトレティコは1−4−3−1−2か1−4−3−2−1に組んで、エゲツナイ守備からのカウンターで戦う方が良い。
前に決定的なパスを出す人間がいて、異様に早いフォワードを抱えているのだから尚更その方が良い。

「2」の「パブロは果たして上手いのか」、という疑問には前提条件があって、この選手をマンチェスター・ユナイテッド、リバプール、アーセナルのイングランド3巨人が狙っているという噂がある。

しかし個人的には、アルバセーテ時代に今シーズンを含めて彼を生で見たことがあるのだが、それ程優れているという印象がない。

しかしながら世間の評判からして自分が間違っている可能性もある。
よってもう一度虚心坦懐に見直してみよう、と思ったのですが、やっぱり印象は変わらない。
良い点としては、恵まれた肉体要素、スピード、マークすべき相手への距離感、といったものが挙げられるが、組み立てるパス、ハイボールへの目測に関しては改善すべき点が多々見られる。

センターバックにつなぎを求めないチームに行けば活躍しやすいとは思うが、そうでない場合には非常に微妙な選手である。

そして「3」の監督、セサル・フェランドの性格であるが、堪え性はあまりなく、独創性の高い、我が道を行くタイプであると想像される。

まず、この試合の交代を追って頂くとよろしいのだが、69分にゴンサロ・コルサをマルセロ・ソサに代えた辺りから恐ろしいことになっていく。ソサがボランチに入るのはいいとして、そこでそれまでトップ下を務めていたホルヘを左ボランチの位置に下げ、それまでボランチを務めていたシメオネをトップ下に上げた。
さらに75分、右サイドのアルバロ・ノボに代えてトップにブラウリオを入れ、フェルナンド・トーレスをトップ下やや左、ホルヘを右サイドから右ボランチ、シメオネをトップ下のような場所に置いた。
言葉で書いても良くわからないが、図を見るとさらに意味不明な配置になっている。

トーレスの位置を下げる、ただそれだけの処置するために、これほどまでにチーム全体を掻き回す必要があるのか、難しい話である。

バルセロナ戦で見せた43分での交代とあわせて考えても、何かを思いついたら間髪入れずに実行したがるタイプであろうと想像される。

今後も不利な状況において、常識を超えた交代が見られると予想される。

現段階では、無理につないでボランチ周辺でボールを失ってはカウンターを喰らっているアトレティコ。

この路線を押し進めるや否や、次回のお楽しみであります。

レアル・ソシエダードについては書けていないのですが、字幅も尽きましたので、今回はこれにて。

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