La Real vs Betis
04.12.04.sabado
日時:第14節 2004年12月4日(土)
対戦:レアル・ソシエダー vs ベティス
結果:1−0
得点:1−0 36分 コバチェビッチ
審判:ゴンサレス・バスケス(86分:ガルシア・カレーラス)
退場:−
警告:ニハット(ラ・レアル)
フアニート(ベティス)

十試合負け知らずのベティスに対して、大逆転でアスレチックとのダービーに勝利してから前線に自信が戻ったレアル・ソシエダーとの一戦。

第六節で「ラ・レアルに関してはまたそのうちに」と書いておりましたので、本日はそれについて。
降格圏に程近い位置をさまよっていたソシエダーではあるが、根本的にこのチームは強い。

まずセンターバックが手堅い。現在は中心となるべきハウレギが故障しているが、その穴をラバカが埋めている。
レアル・ソシエダーの下部組織出身の彼だが、ボールを持った後、的確にそれを捌く姿に興味を引かれる。
たまにオフサイドを取るべき選手についていって、決定的なチャンスをつくられたりもするが、二十四歳という年齢を考慮する必要がある。
その相方のルイス・アルベルトは上に強く激しく削るセンターバックらしいセンターバックであり、基本的な能力は高い。問題があるとすればカバーリングが遅れることぐらいだが、それを引いても十分にお釣りがくる。
この二人のバックアップは問題だが、バレンシアからペレグリーノを取るという話もあり、今後が注目される。

右サイドバックには、上がって仕事をすればリーガ一、二を争うロペス・レカルテがいるが、この試合は体調不良で欠場、かわりにスビアウレが出場した。
左に流れるオリベイラとそれに呼応して左から中央に入るフェルナンドへの対処が、ベティスの攻撃を止める一つのポイントだが、90分を通して、そこから決定的に崩される場面はなかった。
これはスビアウレの能力を暗に示している。

左サイドバックのガリードはホアキンを完封したが、この日のホアキンは悪い方のホアキンだった。ベティスの右サイドは良い日と悪い日で、551がある時とない時程の差があるが、この日は悪い日にあたっていた。

そのパフォーマンスの差を責められることの多いホアキンだが、中央の人間が楽をさせてくれない為に辛い面もある。
ベティスのボランチは、カニャス、アッスンソン、ベンジーのいずれかで構成されるが、誰が出てきたところでパスを捌くことはできない。この日の後半のようにカピが攻撃のオプション的に使われることもあるが、彼にしても同様である。
中央にパスセンスに欠ける選手が揃うと、サイドの選手はマーカーを近い位置に背負ってボールを受けることになる。
これではいくらホアキンが凄いといっても活躍に限界が生じる。
ベティスでは、サイドの選手が前を向いた状態でボールをもらう回数は少ない、それを全てホアキンのせいにしてしまうのは酷な話である。
ただし、最近、相手を背負った状態が続いたせいか、新しい技に目覚めたらしく、右サイドにおいて背中でボールをスクリーンしながら、サイドライン際を縦に抜けるように体をずらして相手にもたれかかり、中央に残したボールを右足の淵でマーカーの右を通して前に出し、自分は逆側を通り抜けるという技を開発したらしい。

それはさて置き、レアル・ソシエダーのボランチもゲームが組み立てられないと良く批判される。
これはシャビ・アロンソの幻影が残っているためだと思われるが、現実には優秀な選手を揃えている。
まずそのシャビ・アロンソと常に比較される運命にある兄のミケル・アロンソは、短いパスが良く、相手に囲まれた状態で体をぶつけながら間を抜けてボールをキープする技術にも長けている。
確かに、弟のように40mのパスを通す能力はないが、彼のショートパスを受けた味方の状況を悪くすることもない。
彼の相方を務めたアランブルも同様である。
例えば、この試合唯一の得点は、左サイドから中央に入ってパスを受けたガビロンドが、オフサイドラインギリギリを抜けるコバチェビッチにスルーパスを送り、それをセルビア人が絶妙のループシュートで決めた、というものだった。
得点とアシストだけを見ると、コバチェビッチの技術、そして、スルーパスを送る前にサイドバックのバレーラとセンターバックの間へのパスを見せ、フアニートをサイドに一歩動かしてから二人のセンターバックの間にラストパスを送ったガビロンドの技術が光る。
しかし、なぜサイドから中に入ったガビロンドがその技術を発揮できるほどフリーに成り得たかといえば、エドゥ、カニャス、オリベイラの三人に囲まれながら、背後から寄せてくるオリベイラに背中をぶつけて押し倒し、中盤の底でボール保持したアランブルのおかげである。
彼が三人を引き付けたおかげで、その前方、特にカニャスがカバーすべきスペースが空いた。

ミケル・アロンソ、アランブル、共に派手なプレーを見せる選手ではないが、堅実さと味方を助ける働きを中心にして見れば非常に有能な選手である。
彼等にアルキサを加えた、ラ・レアルのボランチは実効性という点で優れている。

つまり、レアル・ソシエダーはディフェンスラインからボランチにかけて、強固な土台をもっているということになる。
これにサイドにはカルピン、ガビロンドがいるのであるからして、前線の二人、ニハットとコバチェビッチに自信が戻った今、弱かろうはずがない。

という御託の真価は、来週のレアル・マドリー戦で問われるわけですな。

どうなりますやら。

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