Holanda vs Letonia
04.06.23.miercores
日時:ユーロ2004 2004年6月23日(水)
対戦:オランダ vs ラトビア
結果:3−0
得点:1−0 27分 ファン・ニステルローイ
2−0 35分 ファン・ニステルローイ
3−0 83分 マカーイ
審判:キム・ミルトン・ニールセン(デンマーク)
退場:−
警告:−(オランダ)
ロバノフス(ラトビア)

初戦のチェコ戦、第二戦のドイツ戦と実にいい試合をしたラトビアの最も冴えない試合をご紹介するのも忍びないのですが、オランダとの一戦を。

前半はとにかく一方的なオランダペースだった。
これまでの二試合を見た方なら信じられない程に低調なラトビア。これまで120%で戦ってきたつけが出たものと思われます。
人口約230万の国がチェコ、ドイツの構成を押し返すために行った努力と消費した体力はやはり普通ではなかったのでしょう。
これまで左サイドを縦横無尽に駆け回り攻撃の種となってきたルビンスは自陣から出ることもままならず、期待のベルパコフスキはボールに触ることすらできない。
1−4−4−2でゾーンを張って待ち構える姿は以前と変わらないのだが、一つ一つパスに対する反応が遅れていた。
これに前線からプレッシャーをかけるダッチスタイルに対する戸惑いも加わり、試合は一方的なものになった。

そのお陰といってはなんだが、これまでの試合以上に目立つ場面の多かったキーパーのコリンコ。多くのパラドン(ナイスセーブ)を見せていたが、気になることが一つ二つ。
まず、彼はキック、特に地面に置いたボールのキックが苦手らしい。その左足でえいやとボールを蹴り飛ばすのだが、ハーフラインの手前までしか飛ばない。時にセンターバックに代わってもらう場面も見られたが、やはりオフサイドラインを崩すのが怖いので、彼の責任で蹴らねばならない。となると、その飛距離の短さが仇になり、敵を押し戻すことができない。
もう一つは低いシュートに対する処理。彼はよく横に飛びながら、バレーボールのアンダーレシーブのように低いボールを弾き飛ばす仕草を見せるが、あれはあまり効率的な技術とは言えない。飛んだ後、ボール脇の下に来てやむなく弾く場合によく使われる技だが、上から押さえ込むことが可能なシュートに対してあれを行うと、こぼれ球はほぼ間違いなくペナルティーエリア内に転がってしまう。

そういったことが気になるのですが、その反応の早さに疑いはなく、ラトビアを支える選手の一人であります。
ファン・デル・サルとのキーパー対決は見ごたえがあったかと。

一方のオランダは、彼ら風に書くと、1−4−1−2−3。いままで色々とシステムをいじった挙句にこれが一番いいのではないかと思われます。
中盤の底にコクを置き、左にダビッツ、右にセードルフ、セードルフはオランダがボールを持つと中央に入り、トップ下のように振舞う。
ウィングは右ファン・デル・メイデ、左ロベンだが、二人共に縦に抜けるよりも中央に入る傾向にある。サイドを利用するためにライチハー、ファン・ブロンクホルストが上がらざるを得ないが、守備面を考えるとそれはやり過ぎになる。どちらかを縦のベクトルを持った選手に代えた方がバランスを取りやすい。

オランダペースのまま、前半は2−0で終了するが、もっと点が入ってもおかしくなかった。

後半開始から約10分、ラトビアが最後の意地を見せ、いくつかの良い攻撃を見せるが、彼らの頑張りもそこまでだった。
一人一人の特徴を組み合わせてチームをつくり上げ、その力を120%引き出したアレクサンダー・スタルコフス監督の手腕は見事かと。
また、それに応えてユーロの歴史、ラトビアの歴史に何かを残すために全てを尽くした選手達。
忘れ得ぬイメージを残してユーロを後にした。

ドイツはチェコBに敗北し、オランダの二位通過が決まったが、次の相手はスウェーデン。抜群の切れるカウンターを備えたチームである。二つのスタイルが噛み合い好試合が予想されますので必見であります。

そうそう、最後に一つ。最近、キム・ミルトン・ニールセン主審の様子がどうもおかしい。
まずファールが起きる位置から遠すぎる場面が目立つし、反則が行われる場所に背を向けているシーンすらある。ダビッツに対するPKにしても、相手がラトビアだからそんなに話題にならないが、どう考えてもエリアの外で反則は行われている。
ついでに言えば、チャンピオンズリーグでも不思議な笛が目立っていた。
現在の状況では、大試合を吹くのは難しいのではなかろうかと。

c60 logo
トップページへ