Sub21 スペイン対イタリア (2006.10.11)

「さて、本日はスペイン対イタリアの試合をお届けするわけだが」

「sub21か」

「そう」

「これに勝つと、sub21のヨーロッパ選手権と北京オリンピックにもれなく出場できるというやつやな」

「その通り」

「そういう意味では、かなり大事な試合なわけだが」

「1-2でスペインは負けてしまった」

「スペインサッカーは御難続きというやつやな」

「そういう話もある」

「困ったもんだ」

「結果はそれとして、ホームでイタリアに2点を先制されて完敗、という内容も厳しい」

「まあ、イタリアの1点目はびっくりな得点やったけどな」

「こんな感じやったな」

061010 イタリア1点目

「中央からキエリーニにボールが渡り、彼はそれをサイドのパラディーノにスルーしようとする」

「しかし、スルーを失敗してボールが足に跳ねる。しょうがないのでそのままシュートを打ったら見事なループシュートで決まった」

「スルーの失敗が本気だったもんだから、ディフェンスは完全に裏をかかれてしまった」

「あれが意図的やったら、キエリーニは天才やけどな」

「そうやな」

「そして、決め手となった2点目はこんな形だった」

061010 イタリア2点目

「サイドでボールを持ったパラディーノが2人のディフェンダーの間をドリブルで突破してセンタリング」

「中央から逆サイドに逃げたモントリーボがボレーで叩く」

「矢のようなシュートがネットを揺らした」

「これで0-2になったわけやな」

「イタリアでの第1戦が0-0やったから、スペインは3点を入れないと負けるという事態に陥った」

「結局1点しか返せずに道は閉ざされた」

「残念だった」

「これで、またしばらくの間国際舞台から遠ざかることになる」

「若者の成長にはマイナスなことこの上ない」

「シドニー以来、オリンピックに出てないしな」

「困ったもんだ」

「うむ」

「おまけにA代表もあんな調子やしな」

「しかしあれだ」

「なんだ」

「根本的には、sub21はA代表に選手を送り込めばいいわけだから、その点で考えれば光明も見えるんちゃうか」

「なんか”良かった探し”みたいやな」

「懐かしいな、そのフレーズも」

「スペインの先発はこうだった」

061010 スペインsub21先発

「この中で確実にA代表にたどりつくのはアルビオルだけかね」

「彼は頭抜けてるな」

「大きくてバランスがよくてちゃんとボールが蹴れる」

「数年して読みが鍛えられたらパブロを確実に超える」

「怪我さえなければそうかもしらん」

「後の選手はどうや」

「個人的にはラウール・ガルシアには早いうちにセンターバックに転向してもらいたい」

「なんでや」

「スペインにはパスで攻撃を動かすセンターバックが足りないわけだ」

「まあそうやな」

「1部リーグの見渡して、パスが出せてセンターバックとしてやっていけそうなボランチは彼しかいない」

「それで、ボランチの彼を下げるわけか」

「新しい選手が生まれるのを待つわけにもいかないんだから、意図的につくっていくしかないと思うが」

「まあ、万事ことなかれ主義のイニャキ・サエスには無理やな」

「システムはワンパターン。人気投票で選ばれたような選手をそれぞれのポジションに置いて終わり。チームとして誰のどの特徴をいかしていくか、といった戦術は皆無やからな」

「彼が協会と癒着したように監督を続けている時点でスペインサッカーの未来は暗いけどな」

「これまた困った話やな」

「それで、他の選手はどうや」

「モジャ、メジ、ガリード、ガビラン、ケパは苦しくて、ハビエル・フラーニョ、サパテール、シルバは監督次第じゃなかろうか」

「監督次第とはどういうことだ」

「例えば、フラーニョはドリブルができないしクロスもいい場所に行かない」

「しかし持久力もあって、真面目でいい選手だぞ」

「だから、右サイドに強力なウィングがいて、それをフォローするとか、左サイドバックに攻撃の鬼のような選手がいて右サイドからバランスを取る、といった任務ならA代表に選ばれるかもしれん」

「ロナウジーニョをがりがり削れる辺りもポイント高いけどな」

「確かに」

「サパテールの使われ方はどうかね」

「使われ方というと」

「最近はチームでもディフェンスラインの前に残る仕事をやっているが、もっと広く動いてパスを中継していくような役割の方が向いていると思うが」

「サラゴサは、異常なほど攻めキャラが揃っているのでそれは難しいかもしれんな」

「サパテールまで動くと中盤の収拾がつかなくなるでな」

「彼の将来にとっていいかどうかは微妙かもしれん」

「ふむ」

「それで、シルバはどうや」

「もう少し体が強ければ、と思う」

「170cmやしな」

「この試合では暴力的に潰されてほとんど何もできなかった」

「小さい選手の宿命やな」

「イタリアは妙にでかいしな」

「特にトップのペレはでかい」

「システムはこんな感じだった」

061010 イタリアsub21先発

「基本的に1-4-1-4-1で、味付けとしては左中盤のパラディーノがなるべく前に残ることでカウンターの種になっていた」

「パラディーノが前に出た時は左にペレが戻るわけやな」

「でっかい彼が一生懸命サイドを走る姿は微笑ましい」

「イタリアで言えば、アキラーニが代表に近いかね」

「やたらとリアクションが大きいロシーナも面白いけどな」

「1対1より1対2で間を抜く方が得意なパラディーノも捨てがたい」

「おまけにマントバーニとアンドレオーリのセンターバックコンビは男前だ」

「それはどうでもいいと思うが」

「いや、重要だろ」

「とにかくスペインはオリンピックへの道が閉ざされたということをご報告して」

「今週はこの辺で」

「また来週」

「ごきげんよう」


おまけ:

061010 スペインsub21交代後

061010 イタリアsub21交代後



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