バレンシアは、前節のカディス戦と同じくアイマールを左に、レゲイロをトップ下に置いている。(
図1)
この配置から攻撃を重視する場合は、相手の攻撃に対してアイマールを前方に残し、そこを起点としてパスをつなぐか、カウンターを行えばよい。(
図2)
イメージとしては、左サイドにデコを残して同じように戦っていた、モウリーニョ時代のポルトと重なる。
しかし、実際には、アイマールを前に残すどころか、左サイドの深い位置まで戻し、さらにはトップ下のレゲイロを中盤のヘルプに回していた。(
図3)
一見、攻撃的な配置ながらも守備がメインになっているところがキケ・サンチェス・フローレスらしい。
この配置変更の意図は様々に考えられるが、その中でもビジャの負担を減らす狙いが大きいと推察される。
これまでのバレンシアは、左サイドにレゲイロを置き、トップ下にアイマールを置いていた。(
図4)
この場合、前線への飛び出しをビジャがすべて受け持たなければならず、さらには守備の弱いアイマールのフォローもしなければならなかった。
このため、ビジャに過剰な肉体的負担がかかり、攻撃面でのパフォーマンスを著しく低下させていた。(参考:
バレンシア対レアル・マドリー)
一方で、
図3のような形にすれば、レゲイロが中盤での守備と前線への飛び出しをフォローすることができ、ビジャの負担は減少する。
キケ・サンチェス・フローレスの狙いはここにあると考えられる。
一方のセルタは、1−4−4−1−1で戦っていた。(
図5)
これまでの1−4−1−4−1(
図6)と現在のシステムのどちらがよいか、一長一短で結論は難しい。
1−4−1−4−1では、図6のような形でトップ下の2人にシュートチャンスが行くことが多い。
しかし、ホルヘはアトレチコ時代から決定的な場面を外すことが多い選手であり、昨年2部では大いに点を取ったカノービオも今シーズンはチャンスの割に点を取れていない。
かといって、1−4−4−1−1にして、前線の枚数を増やしたとしても同じ理由から得点はあまり増えておらず、今後も悩ましい状況が続くと予想される。

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