Getafe vs Valencia
05.10.01.sabado
日時:第6節 2005年10月1日(土)
対戦:ヘタッフェ vs バレンシア
結果:2−1
得点:1−0 30分 ビジャ
1−1 43分 リキ
2−1 88分 レドンド
審判:ペレス・リマ(テネリフェ)
退場:ビジャ(バレンシア、90分)
警告:プリード(ヘタッフェ)
モレッティ、アングロ 、マルチェナ 、カネイラ(バレンシア)

この試合では、「なぜ、バレンシアの攻撃は常に詰まり気味なのか」という点が非常に疑問だったので、まずはそれについて考えてみようかと。

最初に思いついた理由は、「サイドバックとボランチに組み立ての段階でミスが多いのではなかろうか」というものだったので、バレンシアとヘタッフェ、両方について調べてみると前半は次のような結果になった。

・ボールを失った場面(分.秒)

バレンシアのボランチ
3.23、5.5112.3032.2835.48

バレンシアのサイドバック
4.07、16.2031.12

ヘタッフェのボランチ
4.25、6.42

ヘタッフェのサイドバック
37.00

これは、それぞれのポジションの選手がボールを失った時間を示しており、特に味方が不利になるミス(カンウンターを喰らう、簡単なミスで流れを切る等)の時間は太文字になっている。
(ロングフィードについては、大体フォワードの近くに飛んでいれば可とみなし、よほどずれたパス以外はカウントされていない。)

結果は8対3でバレンシアが圧勝している。

特にボランチでのミスで太文字になっている4つのミスはすべてバラハによって引き起こされている。特に35分48秒のミスは、中盤でボールをこねた挙げ句に潰れて相手にカウンターのチャンスを与える、非常に危険なものだった。

サイドバックの二人、カネイラ、モレッティの二人のミスは、相対的には少ない。しかし、この二人がパスを出した先で苦しい状況が生まれることが多く、ポゼッションの喪失に大きな役割を果たしている。

現在、バレンシアは6試合で9失点と、上位としては抜群の失点率を誇っているが、これは守備自体の問題というよりは、組み立ての段階でのミスが大きく関連している。
バレンシアの問題を絵にまとめると、図1のようになっている。
要するに、ボールを前に運ぶべきボランチとサイドバックがその役割を果たせないため、アイマール一人に負担がかかる仕組みになっている。

一方、ヘッタフェのボランチは、共に守備を得意とするセレスティーニ、ディエゴ・リバスのコンビで組まれているがミスは少ない。

彼ら二人のうちでより多くミスを犯すのは、ディエゴ・リバスのほうだが、危険だと見ると直ぐにロングボールを蹴り、それが誰もいない場所に転がる、といった系統のミスなので失点につながる可能性は少ない。

スイス人のセレスティーニは、派手な技はないが、確実に短いパスをつなぐ技術を備えており、ほとんどボールを失うことはない。

今のヘタッフェの順位は、この二人を背景にした守備の堅さ(6試合で6失点、リーグ4位)と、多少の運の良さに支えられている。

多少の運の良さとは、例えばアトレチコ・マドリー戦では壁に当たるはずのフリーキックが不思議と間を抜けて入ったり、この日のバレンシア戦のようにミスジャッジによりビジャのゴールが取り消されて九死に一生を得たりといった出来事を指している。

ヘタッフェの攻撃に関してはリキが中心となっており、今後彼が怪我をしたり調子が落ちた場合に不安が残る。

去年、ヘタッフェ監督のシュスターが率いていたレバンテは、リーガの序盤こそ旋風を巻き起こしたものの、結局は降格した。

そのレバンテと比べると、今のヘタッフェはより守備とカウンターに重点を置いた現実路線を走っており、より安定した戦いを繰り広げると予想される。

さて、この試合では、先に述べたミスジャッジで87分にビジャのゴールが取り消され、その直後にヘタッフェが勝ち越し点を決めた。

これに対してバレンシアのキケ・サンチェス・フローレスは相当におかんむりで、

「もううんざりだ。審判の手によって勝利があっちにいったりこっちにいったりするのは。選手というのは勝つために身を削ってプレーしている。それなのに、わけのわからない判定で勝ち負けが決まる。私は試合の後、審判にどうして、何に対して笛を吹いたのか訊ねたんだ。でも、彼は答えを持っていなかった。私は礼儀に乗っ取って彼に訊ねたんだ。でも彼は答えることができなかった。こんな恥ずべき事があっていいものか。」

といったことを述べていた。

最近、リーガでは「誤審」もしくは、「審判の助け」という言葉が流行っている。

「審判の助け」は、特にバルセロナに対して使われる。

バルサのここ5試合で、相手選手は、バジェステーロス、ファリノス、パブロ・イバニェエス、オリベイラ、トレドの5人が退場しており、PKも2つ以上もらっている。

これに対し、「バルサは誰一人退場していないし、PKも吹かれていない。これは審判がバルセロナを助けているためだ。」という批判がある。

本当に審判がバルセロナを助けているのか、それとも、リーガで最も際どい場面を作り出すバルセロナが自分の力で有利な判定を引き込んでいるのか、その辺りを知るために取りあえず今節の際どい判定を調べてみる。


第6節、際どい判定集

バルサvsサラゴサ
試合結果:2−2
主審:メヒア・ダビラ
出来事:トレドがファン・ボメルを倒す
判定:ペナルティー、退場
妥当性:妥当

ヘタッフェvsバレンシア
試合結果:2−1
主審:ペレス・リマ
出来事:ビジャがゴールを決める
判定:ファールもしくはオフサイドで取り消し
妥当性:根拠皆無

マラガvsアトレチコ
試合結果:0−2
主審:トゥリエンソ・アルバレス
出来事:トーレスが転ぶ
判定:ペナルティー
妥当性:意味がわからない

デポルvsオサスナ
試合結果:0−1
主審:ラミレス・ドミンゲス
出来事:ムニョスがモリーナに倒される
判定:笛なし
妥当性:絶対にPK

ソシエダーvsベティス
試合結果:1−1
主審:ダウベン・イバニェス
出来事:コバチェビッチのシュートが手で防がれる
判定:流し
妥当性:最低イエロー、レッドでも可

アスレチックvsビジャレアル
試合結果:1−3
主審:ゴンサレス・バスケス
出来事:カサスがホセマリを倒す
判定:一発退場
妥当性:微妙、イエローでも可

セビージャvsエスパニョール
試合結果:1−1
主審:プエンテス・レイラ
出来事:終了間際にコロのゴールで0−2となる
判定:オフサイドでゴール取り消し
妥当性:絶対にオフサイドではない

となっている。

妥当な判定は、微妙なものも含めて2つしかなく、残り5つは間違っている。

これを見るに、バルサどうこうの前に、そのレベルに大きな不安の残るスペイン審判団の技術そのものを改善する必要があるのではなかろうかと。

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