Madrid vs celta
05.09.10.sabado
日時:第一節 2005年9月10日(日)
対戦:マドリー vs セルタ
結果:2−3
得点:0−1 8分 コントレーラス
1−1 37分 ロナウド(PK)
2−1 44分 バティスタ
2−2 45+2分 ヌニェス
2−3 77分 カノービオ
審判:ラミレス・ドミンゲス(−)
警告:サルガド、パボン、グラベセン(マドリー)
イリネイ(セルタ)

ホームでの緒戦で見事に敗れてしまったレアル・マドリー。

これから改善していくとして、はたしてどのような選択肢が残っているのか。

本日は、主にシステム面から考えてみようかと。

今後、ジダン、ラウールが復活した場合、マドリーの取り得るシステムをこれまでの実績から予想すると、候補図1候補図2候補図3が考えられる。

まず、候補図1は、ルシェンブルゴが就任当時に用いていたシステムのコピーである。

このシステムの問題は明らかであり、黒く塗られた部分が機能しない点にある。

攻撃においては、中央が得意な選手が集まっており、ロベルト・カルロスにも長距離を上がる体力が残っていないためにサイドが機能しない。さらには、上がりっぱなしになりがちなジダンの裏、グラベセンの横に大きなスペースが残り、そこを起点として相手にいいように攻められる。

候補図2候補図2は、どうせサイドを使えなサイドを捨てて、中央に選手を集めたような図であるが、問題点は候補図1と酷似している。

去年、上の二つの問題を解決するために編み出されたシステムが、候補図3である。

ジダン、ベッカムの位置を下げ、前線の3人によるカウンターを中心として戦うことを眼目としている。

カウンターで、スペースが多い状況で攻撃を行うため、中央からの攻撃が決まりやすく、ジダン、ベッカムを無理に上げないでよいため、守備に穴が空きにくい。

昨シーズンは、31節からこのシステムを用い、その後負けなしでシーズンを終えた。

しかし、この方法にも問題がある。

前線の3人の破壊力をいかすという意味ではもっともな配置だが、カウンターを中心とするならグラベセンの左右にディフェンスに強い選手を置く方が理にかなっており、ジダンやベッカムを置く必要はない。

ポジションというものは、適材適所に置くことでチーム全体が力を発揮することになっているのだから、適任でない選手を抱えたチームというものはどこかで無理がたたって崩壊することが多い。

この件に関しては、ここ2シーズンのマドリーがそれを証明しているといってもよい。

上の三案でも今ひとつならば、マドリーにはどのような手が残されているのか。

一番簡単な方法は、「アンタッチャブル」とされている選手を何名か切る、というものである。

これは、フロレンティーノ・ペレス以外の人間が解決策を考えた場合に到達する、しごくまっとうな答えだと思われる。

それならば、いったい誰を外すのか、という話になるが、それぞれのプレイゾーンが重なってしまうジダン、ラウール、ロビーニョといった選手が候補にあがる。

試しにジダンを外してみると、図1のような配置が有力となる。。

これであれば、それぞれの選手が適材適所というか、その生息地域にぴったりと納まる。

難を言えば、右サイドの中盤をベッカムからサルガドに変えたほうがよりピッタリとくるのだが、ユニフォームの売り上げに配慮すると、サルガドを外さざるを得ない。

このの不安要素といえば、パブロ・ガルシア、グラベセンと並んだ部分に守備的な問題が残る点にある。

これを無理矢理解決するならば、図2のように、サルガドを中央に置く筋が考えられる。

一見するとただの無理筋のような気もするが、その昔、デル・ボスケ時代にマクマナマンが同じような仕事をしていたことを思い起こせば試す価値はある。

この位置で守る選手には性格として、第一に忍耐、第二に仕事熱心さが求められる。

この二つの素質において、サルガドの右に出る選手は少ない。

とりあえず、図1図2のような配置にすればチーム全体のバランスは回復するが、やはり、ジダンを外せば会長からの強烈な横槍が入ると想像される。

仕方がないので、会長お気に入りの選手を外すことなく、システムのどこかにジダンを入れ込んでみると、図3のようにならざるを得ない。

この図では、ラウールがボランチに入っているが、サルガドのボランチが無茶ならば、ラウールのボランチはそれに輪をかけて無茶のようにも思われる。

しかし、得点能力を除いたラウールの特徴としては、

1 スペースが見える
2 相手の動きを読める
3 マークを外してパスを受けるのが上手い
4 ボールスクリーン(プロテクト)が上手い
5 肉体接触に強い
6 攻撃の方向を変えるのが上手い
7 仕事熱心である
8 精神的に切れない
9 狡猾である

といった点があげられる。

これらはすべて、ボランチに求められる能力でもある。

守備面では、動きを読みながらファールを交えて相手を潰し、ボールを奪っては体でボールを隠しながらプレッシャーをかわし、細かくパスをつないで攻撃を組み立てる彼の姿が思い浮かぶ。

少なくとも、ジダンよりも遥かにボランチに向いている。

図3は無理に無理を重ねたような布陣だが、そもそもレアル・マドリーというチーム全体の構成が歪んでいるため、そこからバランスの良いチームを捻り出そうと思えば無理をせざるを得ない。

外野が想像する無責任な解決策は以上のようなものであるが、ルシェンブルゴがどのような発想を見せてマドリーの歪みを矯正していくのか。

試合内容はさて置き、それに注目するだけでも十分に面白いのではなかろうかと。

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