Malaga vs Barcelona
06.03.25.sabado
日時:第30節 2006年3月25日(土)
対戦:マラガ vs バルサ
結果:0−0
得点
審判:ロドリゲス・サンティアゴ(カスティージャ・レオン)
警告:アントニオ・ロペス、ドゥダ(マラガ)
(バルセロナ)


本日は、マラガ対バルサ、レアル・マドリー対デポルティーボ、アスレチック・ビルバオ対オサスナ、カディス対アトレチコ・マドリーの4試合から、それぞれのチームの長所と弱点を探る企画をお送りします。


・マラガ対バルセロナ

に見られるように、バルセロナでは、ベンフィカ戦に向けたテストとしてロドリが先発した。

しかし、パブロ・コウニャゴやドゥダに軽々と振り切られる場面が多く、チャンピオンズリーグでの起用はないと考えられる。

一方のマラガの先発だけを抜き出すと、のようになる。

この図では、選手の下に赤と青の丸が表示されている。それぞれの色は、赤がチームの弱点、青が良い点を示している。また、この後の図では、オレンジも丸も現れる。これは、使い方次第で長所にも短所にもなり得る選手を表している。

マラガの場合は、前線に赤い丸がついている。これは、チーム構成として、非常に任務に忠実で仕事熱心な選手が多い反面、試合を決める選手がいないためである。

この試合でも、サルバとコウニャゴでは、ロドリを先発させ不安を抱えるバルセロナディフェンスラインを脅かすことすらできなかった。

このチームで、攻撃において唯一相手の驚異となり得るのは左中盤のドゥダである。

来期、1部に残るにせよ、2部に落ちるにせよ、前線の補強が課題となっている。

同じ図をバルセロナに関して描くとこののようになる。センターバックと右サイドバックが薄く、右のフォワードにも問題を抱えている。

もともと、バルサのセンターバックは、プジョル、マルケス、オレゲル、エジミウソンの4人で回し、右サイドバックはベレッティとガブリで回すはずだった。

しかし、チーム構成上、右サイドに守備が得意な選手を置かざるをえず、ベレッティ、ガブリが不適となり、右に出たオレゲルの控えがいない状況が生まれた。

また、オレゲルを右で使うと、エジミウソンは中盤の底と兼任のため、純粋なセンターバックの控えはいなくなる。

このため、上の4人のうち1人でも欠けると途端にディフェンの駒不足に陥り、来期の補強課題となっている。

一方で、前線ではジュリーの立場が微妙となっている。

ここ最近のジュリーは、ドリブルにためらいを見せる場面が多く、縦に抜けるシーンが極端に減った。

相手に向かってどんどん勝負して縦に抜ける点が彼の長所である。メシが登場した今、それを発揮できない彼のバルセロナでの生き残りは難しいと予想される。


・レアル・マドリー対デポルティーボ・ラ・コルーニャ

マドリーの先発はのようになっている。

この試合では、右サイドの2人、ベッカムとシシーニョが抜群の働きを見せた。この2人は単体でも良く働くが、2人そろうと抜群の破壊力を見せる。これほど相性のいいコンビは珍しい。

この図では、ベッカム、ジダン、ロナウドにオレンジの輪がついている。それぞれ、この試合の位置で使うならば見事な働きを見せる。しかし、ベッカムをボランチで使ったり、ジダンを守備に走り回らせたり、ロナウドをベンチに置くようであれば彼等を使う意味はない。

この図のように配置するのであれば、チームの中央から左サイドを彼等のために構成するべきであるし、そうでないなら彼等を首にすべきである。

ここで、ふと、”ここ最近マドリーを放出された選手でチームを組むとどうなるか”という疑問が浮かんだので図に表してみると、このようになった。

チームバランスは良さそうに見える。

一方のデポルは、トップとトップ下が問題になっている。

このチームで唯一点を取れるフォワードは、ディエゴ・トリスタンである。彼の技術は疑いないが、2年間も気分の出ないプレーを繰り返しては監督としても頭が痛い。

トップ下にはイアゴが入っている。この試合の対戦相手であるレアル・マドリーの守備を崩すには、この位置の選手がボールをキープするのが最もよい。しかし、この日のイアゴは、受けたボールをポロポロと失うばかりだった。

デポルは、点の取れるルケ、パンディアーニ、マカーイを放出した後、ほとんどなんの補強もしていない。バレロンを怪我で失った今、前線に問題が出るのは必然といえる。

また、守備面では、右のセンターバックに入ったセサルに問題が多い。この選手は、ヘディングで競り合えば無類の強さを発揮するが、素早いドリブラーに極度に弱い。

カパロスが、ロナウド、ロビーニョとマッチアップしやすい右側に彼を置いた意図は謎であり、コロチーニとポジションを入れ替えた方が自然だと考えられる。


・アスレチック・ビルバオ対オサスナ

4連勝を飾ったアスレチックは、前線の組み合わせがよく、左サイドから中央に入るジェステと前に出るアドゥリツをホセバ・エチェベリアがうまくフォローしており、3位のオサスナよりも多くのチャンスをつくった。

このシステムでは、ジェステは見かけ上、左の中盤だが、味方がボールを持つと中央から右サイド近くまで侵入してボールを受ける。

この試合では、彼に動きの自由を認めたクレメンテの狙いはよく実現されていた。

シーズン当初のように、ジェステを左サイドに縛り付けるなら、彼よりも良い選手は多く存在する。選手層に厚みのないアスレチックにとって、ジェステの才能をいかす配置、システムが一部残留への鍵になっている。

来期に向けては、左サイド、組み立てのできるボランチ、安定したキーパーの獲得が望まれる。

一方のオサスナの強さは、集団としての強さであると言われている。

その中でも、ラウール・ガルシアとハビエル・フラーニョの働きは目立つ。

ラウール・ガルシアは、レアル・マドリーが狙っているという噂があった選手である。元フォワードらしく、ペナルティーエリア付近からの正確なミドルシュートが得意であり、ボールキープにも優れている。流れを外さずにパスを捌く能力もあり、今後が期待される。

ハビエル・フラーニョは、持久力が高い上に競り合いに強く、マンツーマンでのマークにも優れている。イスキエルドからレギュラーの座を奪い、チームで最も長い時間プレーしている選手の一人である。ただし、上がってからのクロスはどこに飛ぶのかわからないことが多い。

一方で、左サイドのモハのプレーには問題が多く、以前の思いっきりのよさが消え、縦に抜ける回数が極端に少ない。このままでは、ライバルであるデルポルトに勝てる見込みは少ない。

また、左ボランチのムニョスは、トップ下に近いポジションの方が向いている。オサスナは、ボランチのラウール・ガルシアとプニャルのバックアップがムニョスしかいないのが難点であり、補強が望まれる。

これに加えて、来期欧州で戦うのであれば、ミロシェビッチ、ウェボ、ロメロにバルドを加えたフォワード陣ではリーグ戦を同時に戦うほどの力はない。この点でも補強が望まれる。


・カディス対アトレチコ・デ・マドリー

カディスは、マラガと同じく前線が弱点になっている。

組織的な守備はリーガでも上位であるが、いかんせん点が取れない。

その理由としては、一つには前線の能力不足があり、一つには縦に急ぎ過ぎる攻撃がある。

このチームの左サイドを務めるジョナタン・セスマは、スピードと強烈な左足をいかしたプレーが良い。

右ボランチのフレウルキンは黙々と相手を潰して良く、左ボランチのベサレスはボールをキープさせてよい。

アトレチコは、レオ・フランコ、パブロ、アントニオ・ロペスにこの試合を欠場しているペレアを加えたディフェンス陣が強力であり、右のベラスコ、ボランチのリュクサンもあわせてリーガでも最高レベルのタレントを擁している。

一方で、前線には大きな問題を抱えている。

問題の中心はフェルナンド・トーレスであり、現在の配置では、トップのトーレスにあわせてトップ下のケズマンが動く形になっている。

しかし、トーレスは、謹直、真面目で人にあわせる性格であり、役割的には逆の方が良い。

トーレスを使うならば、相方として金槌で叩いても壊れないタイプのゴールゲッターを買ってくるべきであり、そうでなければ高値で売れるうちに売った方がよい。

来シーズンに向けては、リュクサンの控えとなるボランチと、ガルシア・カルボに加えて中堅から若手のセンターバックの控えが望まれる。



c60 logo
トップページへ