バルセロナは、チャンピオンズリーグの決勝に向けてチームをほぼ丸ごと温存した。
この中で、決勝での先発が確定しているのはセンターバックのオレゲルだけである。
いわゆるバルセロナBチームは、ルイス・ファビアーノ、サビオラ、ヘスース・ナバス、アドリアーノ、マレスカ、マルティ、ハビ・ナバーロ、ダビーといった主力を欠いたセビージャBに苦しめられた。
これは、ロナウジーニョとエトーを欠いた前線でボールを保つことができず、逆に中盤の薄みを突かれたためである。
22分には、押し下げられたラインの前からダニエル・アルベスにミドルシュートを撃たれて失点。24分には後ろからのタックルでプエルタを倒したベレッティがPKを献上した。
しかし、41分にベレッティの絶妙なクロスからエスケーロが決めて1点差とすると、その1分後には、シウビーニョのセンタリングがキーパーの逆を突いてゴールラインを割り、同点に追いついた。
後半に入ると、ライカールトはオレゲルをイニエスタに代えた。これは、一つにはイニエスタをボランチに入れて中盤でのボールキープを安定させる意味があり、もう一方には、オレゲルを温存する意味がある。
ライカールトは、この後も選手温存を主眼とした交代を行う。64分にシウビーニョをルドビクに代え、
71分にはラーションをモンタニェスに代えた。アーセナル戦で途中から、もしくは先発から使いたい選手を早めにベンチに下げている。
これは、53分にヘスース・ナバスとアドリアーノを同時に入れて攻撃の強化をはかったフアンデ・ラモスの交代とは好対照をなしている。
温存された選手から推測されるアーセナル戦での先発は
図のようになる。
9人の配置は確定しており、右のフォワードがジュリーかラーションか、右の中盤がイニエスタかファン・ボメルかという点が問題になる。
右のフォワードについては、ジュリーを入れればその運動量により守備が安定し、ラーションが入ればそのボールを受ける上手さにより攻撃が安定する。右の中盤については、イニエスタが入ればそのパス能力により組み立て段階でのミスが減り、ファン・ボメルが入ればその突進力によりペナルティーエリアでのチャンスが増える。
ライカールトがどのような判断を下すか、微妙なところではあるが、基本的に安全性を優先する彼の性格からしてジュリーとイニエスタの先発が濃厚だと考えられる。
追記:ルドビクとモンタニェス
この試合の後半、ライカールトはカンテラから上げたルドビクとモンタニェスをピッチに送った。
ルドビクは黒人の選手で、中盤の左側に入った。しかし、入ったはいいものの、特に守備面でどこに行けばいいのかわからなかったらしく、ピッチ上で、あっちへうろうろ、こっちへおろおろしたまま、迷子になっていた。
右フォワードに入ったモンタニェスは、ドリブルで仕掛けようという気持ちを前面に出していたが、技がまったく通用せず、失ったボールをひたすら追いかける結果となった。
今後の成長が期待される。

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