La Real vs Athletic
06.01.22.domingo
日時:第20節 2005年1月22日(日)
対戦:レアル・ソシエダーvsアスレチック・ビルバオ
結果:3−3
得点:1−0 6分 ニハット
2−0 37分 ニハット
2−1 47分 アドゥリツ
2−2 67分 アドゥリツ
3−2 69分 スコウボ
3−3 90分 イラオラ
審判:ロドリゲス・サンティアゴ(カスティージャ・レオン)
警告:ガリード、ガビロンド、ノボ(ソシエダー)
アモレビエタ、ルイス・プリエト(アスレチック)

今シーズンのレアル・ソシエダーと言えば、15節のビジャレアル戦でも見られたように、非常に長いボールポゼッションが特徴だった。

どんなゾーンでも平気で横パスや難しいパスを繰り返し、決まると美しいがそうでないと無茶なカウンターを喰らって沈む、という試合を繰り返し、得点も多いが失点も群を抜いて多い、という非常に特徴的な戦いを続けていた。

しかし、この試合では、そのプレースタイルに変化が見られた。

前半から、あれほど好んでいたしつこいほどのボール回しは影をひそめ、代わって前線へのロングボールが増え、特にバックパスの後に、相手ディフェンスラインの裏を狙うプレーが増えた。

これは、図1のような形から、バックパスをトラップせずにロングパスを送るもので、バックパスを合図としてフォワードは前方に走り出す決め事になっている。

この手法はバレンシア時代のクーペルがよく用いており、バックパスからクラウディオ・ロペスを走らせてそこにロングパス、というパターンを多用していた。

この日のソシエダーは、このパターンから得点をあげることはなかったが、非常に美しいゴールが見られた。

1点目は、図2のような形で決まり、サイドからのボールをスコウボがスルー、縦に走った後にニハットからのリターンを受けてエリア内へドリブル、シュートブロックにくるディフェンスの後ろへパスを戻し、中央にふくらんだ後にニアサイドに走り込んだニハットがボレーシュートでこれを決めた。

2人でディフェンスラインを突破するプレーとしては、教科書的な美しさを持ったプレーであり、記憶に値するプレーだった。

そして、次の図3にある2点目もそれに劣らず美しかった。

スコウボは、左サイドからのロングパスをディフェンスを背負いながらコントロールし、中央へと反転する体勢から逆方向へヒールパス、これを斜めに走り込んだニハットが受けて逆サイドネットへと沈めた。

スコウボのボールコントロールと動きと逆方向へのヒールパス、スコウボの動きで生まれるスペースにいち早く走り込んだニハット、2人のアイディアがピタリと合った見事なゴールだった。

そんなこんなで2点をリードし、順風満帆に見えたレアル・ソシエダーではあったが、今シーズンの最大の特徴であるザル守備はこの日も発揮された。

47分のアスレチックの得点は、図4のように、下がる選手を2人のディフェンダーが追いかけたことから始まっている。

右のサイドバックとセンターバックが同時に上がっていったが、左のサイドバックとセンターバックはそれとともにオフサイドラインを押し上げる素振りは微塵も見せず、その場に留まった。

このため、最終ラインは2バックとなり、図5のように周囲に広大なスペースが広がった。

さらに悪いことには、2点をリードされたアスレチックは左右のミッドフィールダーを大きく上げてきており、このためディフェンスラインは2対3の数的不利を迎えていた。

最終的には、図6のように、縦に走ったオルバイスに上がった2人の裏を突かれ、センタリングからアドゥリツにヘディングを決められた。

基本的に、最初の2得点と、この失点のコントラストがソシエダーを象徴している。

ソシエダーの得点は、一人がスルーしてそれを戻して縦にドリブル、マイナスのセンタリングからうまくマークを剥がした選手がボレーで決める、もしくは、ヒールのスルーパスから走り込んだ選手がクロスにシュート、といった手順を踏んでいる。

しかし、その失点と言えば、フリーの選手が左サイドからセンタリング、ゴール前でフリーの選手がヘッドで決める、と言ったように、非常に単純な形でやられている。

1人が追えばいいところを2人で追い穴を開けて失点する、というのはプロのレベルではあるまじき行為だが、このようなミスはソシエダーでは日常的に見られ、それは20節で39失点という数字によく表れている。

これは、リーグ1位であり、最下位のアラベスよりも8点多い。

目のさめるような得点を決め、小学生のようなミスで失点する。

ソシエダーの最終順位は気になるところではなかろうかと。


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