Valencia vs Barcelona
07.02.18.domingo
日時:2007年2月24日(土)
対戦:第24節 アトレチコ対マドリー
結果:1−1
得点:11分 1−0 フェルナンド・トーレス
61分 1−1 イグアイン
審判:ダウベン・イバニェス(アラゴン)
退場:カンナバーロ(84分、マドリー、イエロー2枚)
警告:リュクサン、ガレッティ(アトレチコ)
カッサーノ、ミゲル・トーレス、グティ、ディアラ、カシージャス(マドリー)

「さて」

「どうした」

「今日はマドリーダービーをお届けするわけだが」

「うむ」

「その前にヘタッフェ対セビージャから入ろうかと」

「そうか」

「この試合の先発はこのようになっていた」

「ヘタッフェは1-4-1-4-1やな」

「セビージャ対策としてはノーマルな形ではある(参照)」

「一方のセビージャは、アウベス、アドリアーノ、プエルタといった選手が欠けている」

「出場停止とか怪我とかやな」

「サイドの弱いセビージャというのは困ったもので、攻撃にまったく精彩を欠いた」

「手品の種がないようなもんやからな」

「ヘタッフェもいつもよりフォワードを1枚削った関係で攻めが弱かったものの、後半70分にガードを解いた」

こうやな」

「ソウサに代えてアルディンを入れた」

「いつものヘタッフェに近い」

「この後、試合はスペースができて殴り合いに近くなった」

「そうやな」

「ところがヘタッフェの方から挑んだ攻め合いなのに、セビージャの方にチャンスが多かった」

「セビージャはもとから選手がいいからな」

「確かに」

「サラゴサ戦でも、同点のうちはガチガチに動きを縛られていた選手たちが、リードを奪われた後半に無茶攻めを開始して相手を押し込んだ」

「実はセビージャはスペースを空けた攻め合いに強い」

「多分バルサの次くらいの勢いで強いはずやで」

「かもしれん」

「次は、バルサ対アスレチックで、先発はこのようになっていた」

「これは……」

「そう」

「いわゆる去年のバルサやな」

「テュラムを除けばまさに」

「普通に考えると、今までも、ここからエトーをサビオラに代えるだけで良かったと思うんだが」

「そんな気もしなくもない」

「なんでライカールトはあんなにチームを壊す寸前までいじっていたのだろう」

「お家の事情というやつだ」

「そうなのか」

「おそらく」

「この組み合わせのバルサはさすがに上手く行く」

「前半の15分はぎこちなかったけどな」

「それは、久しぶりやから仕方ないやろ」

「サリエギのオウンゴールで先制すると、後はバルサショーのようになった」

「そのハイライトは82分のエジミウソンの交代だった」

「いや、違うだろ」

「なにが」

「そこがハイライトではないだろ。ロナウジーニョの鬼プレーとかエトーの復帰ゴールとか色々とあるだろ」

「いや、戦術的にはどう考えてもここで、このような配置になった」

「これはまた」

「いわゆる03年式バルサというやつや」

「シャビが中盤の底、左にジオ、サイドバックはシウビーニョか」

「これは、リバプール戦に向けての予行演習の意味が強い」

「攻めオプションやな」

「シャビを下げて組み立てを強化して、シウビーニョで左からの突破を強化する」

「その周辺をジオがカバーするわけか」

「たった10分のプレーだったけど、ジオの動きは光っていた」

「必要な場所に必要な時に必ずあらわれる」

「サイドバックをやってもロナウジーニョへのフォローのタイミングが抜群」

「おまけに長い距離を走れて組み立てでも間違えない」

「ええ選手やな」

「ええ選手や」

「ちなみに、このバルサの図は、去年10月のクラシコの文に同じ配置の図があるのでごらんいただければと」

「リバプール戦では最初からこれかね?」

「多分、去年型で初めて、追いつけない場合はこれが出ると思う」

「楽しみやな」

「実に」

「そしてだ」

「なんだ」

「遂にマドリーダービーの話にたどり着くわけだ」

「長過ぎる前振りやな」

「先発はこうだった」

「この時点でマドリーの先発は上に行き過ぎだが、46分にはこうなった」

「ラウールが右でグティが左か」

「この形では、ラウールがボランチの場所に戻ることもしばしばだった」

「それを見たカペッロは54分にディアラを入れる

「ガゴが下がったわけやな」

「これは、当たり前のようで根性を必要とする交代だと思う」

「負けている状況で、相手を崩すことのできるガゴを下げるわけやしな」

「戦術的には、ボランチに守備の芯を通した方がいいけど、傍目には”負けている時の守備的な交代”にしか見えない」

「これでそのまま負けた日には火達磨確定やわな」

「それを気にせず戦術的に正しいと思われることを貫くカペッロはやはり見事なものだと」

「鋼鉄の精神を感じる交代やった」

「最後に、この試合では双方に1つづつのゴールが生まれて、共通した特長を持っていた」

「図にするとこんな感じか」

「上がアトレチコの得点で、ガレッティがサイドから持ち込んでマイナス。トーレスは一度右にトラップしてから左に決めた」

「トーレスの記念すべき初ゴールやな」

「下はマドリーの得点で、フリーキックからグティがカッサーノにパス、左に来たボールを右にコントロールして、左にスルーパス。イグアインはゴール右に決めた」

「右左右左うるさい文章やな」

「それが大切で、パスとトラップでのボールを抜き出すと、図の左のようになる」

「ジグザグか」

「プレーの流れがワンタッチごとにかわっている」

「それがどうした」

「これは相手を崩すために有効な手段で、ディフェンスはどうしてもプレーが流れる方向につられる。だから、その逆にチャンスが多い」

「当たり前やな」

「まあそうやけどな。これを逆に見れば、プレーする時は必ず流れの逆を意識することで上手くなる、ということも言える」

「それはそうやな」

「ボールを蹴る時に試していただければ、ということで」

「今週はこの辺で」

「また来週」

「ご機嫌よう」



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