Real Madrid vs Sevilla
07.05.06.domingo
日時:2007年5月6日(日)
対戦:スペインリーグ33節 レアル・マドリード対セビージャ
結果:3−2
得点:41分 0−1 マレスカ
62分 1−1 ファン・ニステルローイ
77分 2−1 ロビーニョ
85分 3−1 ファン・ニステルローイ
90分 3−2 チェバントン
審判:ペレス・ブルル(−)
退場:ロビーニョ(78分、マドリー、イエロー2枚)
アイトール・オシオ(80分、マドリー、レッド)
警告:トーレス、ラモス(マドリー)
ヒンケル(セビージャ)

「さて」

「どうした」

「リーガ制覇に向けた決戦第一弾はレアル・マドリーが勝利した」

「1点リードされた状態から見事逆転」

「ベルナベウは拍手喝采雨霰」

「そんな試合の先発はこうなっていた」

「マドリーの方はこういう狙いやな」

「まずセビージャは右サイドのアウベスを上げてくる」

「ただしこの試合の場合は、右中盤のへスース・ナバスが怪我で欠場していた」

「これはマドリーにとっては僥倖で、アウベス一枚ならさほど心配する必要はない」

「ナバスとアウベス、2人で1人のようなもんやからな」

「バロムワンか」

「マドリーとしては、マレスカはトーレス1枚で充分だから、上がってくるアウベスをエメルソンとロビーニョで見ればいい」

「そして、アウベスの裏をファン・ニステルローイとロビーニョで襲っていくと」

「さらには、セビージャの逆サイドにボールを回せれば大きく開いているので、そこをシシーニョで攻める」

「ただし、この配置では、シシーニョとプエルタが1対1になりやすいので、そこでの守備が問題になる」

「結果からいうと負けてたな」

「ベッカムのヘルプが届かない時のシシーニョはプエルタに簡単に抜かれていた」

「セルヒオ・ラモス、カンナバーロは相手フォワードに勝っていただけに、そこの穴が目立った」

「この試合のカンナバーロが冴えたな」

「前半のマドリーは、シシーニョの穴があるとはいえ全体的に不満のない流れだった」

「ところが、41分に先制されてしまう」

セットプレーだった」

「カヌーテが中に入るフェイクから外に逃げて、セルヒオ・ラモスのマークを外す」

「中央マイナスに頭で落とし、ペナルティーエリアの直ぐ外側に引いたマレスカがボレーシュート」

「綺麗な弧を描いてネットを揺らした」

「見事なゴールだった」

「確かに」

「セビージャとしては願ったりかなったりの展開やな」

「セビージャの配置はこうなっていた」

「普段は、ナバスがいない時には右をサイドバックヒンケル、中盤アウベスで組むことが多い」

「それをわざわざ中盤にボランチのマレスカを置いたということは、守備を第一に考えたと見ていい」

「守りを固めた後、プエルタの個人技とカウンター、ロングボール、そしてセットプレーから点を取る狙いだった」

「そして、狙い通りに先制」

「セビージャは大喜びで、一方のマドリーにとってはちょっと涙目な状況だった」

「うむ」

「後半も開始から思わしくない展開が続き、カペッロは58分に2人同時に交代させた」

「ラウールがグティに、トーレスがエルゲラに代わった」

「ラウールがグティは当然として、トーレスがエルゲラは目から鱗だった」

「シシーニョがプエルタにやられていたことから、シシーニョをエルゲラに代えて、セルヒオ・ラモスを右に置く手は考えられた」

「それを一捻りして、シシーニョを左に置いたのが見事な当たりだった」

「セビージャはサイドから中に入るシシーニョを捕まえきれなかった」

「このシシーニョ左は見事なアイディアだった」

「この交代により、セルヒオ・ラモスがプエルタを抑え、中央でボールを受けるグティから多くのチャンスが生まれた」

「同点はこの流れから生まれた」

「引いてきたグティに右サイドからパスが入る」

「グティはボールに触るフェイクから中央に身を翻し、追ってきたポウルセンをあざやかにかわす」

「縦にドリブルをするグティに対し、ロビーニョが右前方に動く」

「これを追ったディフェンダーがオフサイドラインを崩した隙をついてファン・ニステルローイが縦を突く」

「右に出るフェイクから中央に出たパスを受けるとアウトで切り返し、前に出るキーパーをかわすとシュートを決めた」

「目のさめるような得点だった」

「サッカーの醍醐味ともいえるゴールやな」

「スルーパス好きにはたまらない1点やな」

「スルーパースといえば2点目も美しかった」

こうやな」

「セルヒオ・ラモスが逆サイドのロビーニョへパス」

「それが跳ね返されてシシーニョが拾う」

「中央に切れ込んだシシーニョは中央へパス」

「これをグティが受ける」

「この時、グティにつめるセンターバックを、中央に入ってきたロビーニョがスクリーンしていた」

「彼のスクリーンのお陰でグティは余裕をもってボールをコントロール」

「動きなおして縦に出るロビーニョにスルーパス」

「この時、ディフェンスの股を抜いている」

「ロビーニョはダイレクトでシュート」

「キーパーの脇を抜け、逆サイドに突き刺さった」

「喜びが爆発したロビーニョはユニフォームを脱ぎ振り回す……」

「と思ったら、振り回した瞬間、直前に受けたイエローを思い出したロビーニョ」

「慌ててユニフォームを着込み、客席へ飛び込みごまかしをはかる」

「そのかいもなく、ペレス・ブルルは規定通りにイエローカードを提示」

「あわれロビーニョ、あえなく退場の憂き目を見る」

「まあ、そんな落ちはついたものの、美しいゴールだった」

「1点目に引き続き、グティの才能が輝きを見せた」

「そして、3点目はこのような形だった」

「左サイドで2人に寄せられたグティがくるりと回転しながら縦へドリブル」

「3人目のディフェンスを引きつけて中央のファン・ニステルローイにパス」

「中へ反転しながらバックパス」

「フォローに来たディアラはそれをグティに戻す」

「ダイレクトに右足で放たれたパスは、右サイドへ」

「走りこんだセルヒオ・ラモスは頭で前に落とす」

「ペナルティーエリア内に送ったボールに自ら追いつくと思いっきりシュート」

「パロップのはじいたボールは、走り込むファン・ニステルローイへ」

「まさにごっつあんと頭で合わせて3点目」

「またもグティは大活躍だった」

「この試合は、ついにグティがラウールを超えた日として記憶されるかもしれん」

「それはどうかね」

「セビージャとしてはへスース・ナバスの不在がなんとしても痛かった」

「彼が手品の種みたいなもんやからな」

「その辺りのお話は14節のセビージャ対マドリー(別ページ)をご覧頂くとして」

「今週はこの辺で」

「また来週」

「ご機嫌よう」



c60 logo
トップページへ