Barcelona vs Zaragoza
06.11.12.domingo
日時:2006年11月12日(日)
対戦:第10節 バルセロナ対レアル・サラゴサ
結果:3−1
得点:0−1 18分 ガブリエル・ミリート
1−1 31分 ロナウジーニョ
2−1 87分 ロナウジーニョ
3−1 91分 サビオラ
審判:イトゥラルデ・ゴンサレス(バスク)
退場:モタ(バルセロナ、72分、レッド)
ガブリエル・ミリート(サラゴサ、75分、レッド)
警告:マルケス、デコ、シウビーニョ(バルセロナ)
ファンフラン、ガブリエル・ミリート、セルヒオ、ディオゴ、ダレッサンドロ、ポンシオ(サラゴサ)

「終了間際にロナウジーニョがフリーキックを決めて、バルセロナが勝った」

「ドラマチックな試合だった」

「確かに」

「ロナウジーニョの千両役者振りが光っていた」

「彼のためにファールを取ってきたサビオラも誉めて欲しいとこやけどな」

「あれは誤審のような気がするけどな」

「気のせいやろ」

「この試合の先発は、のようになっていた」

「バルサはいつもの布陣やな」

「サラゴサも復帰したアイマールを加えていつもの布陣だ」

「しかし、ビクトル・フェルナンデスは男前やな」

「エベルトンことエバートンにディエゴ・ミリート、アイマール、ダレッサンドロに加えてセラデス」

「攻め駒をこれでもかというくらいに出してくる」

「ビクトル・フェルナンデスのチームは、ボールを奪ったら徹底的に攻めるから、本来守備の得意でない選手も喜んで守っているように見える」

「攻めるために守るんやから走るのも楽しいのかもしれんな」

「守備化の激しいリーガで、貴重な存在になっている」

「そんなおかげもあってか、先制点はサラゴサが決めた」

「ボール保持率は7対3でバルサ有利やったけどな」

「まあな」

「サラゴサの得点はコーナーキックからだった」

「まず、ダレッサンドロがボールを蹴る前に1人がショートーコーナーのフェイクを入れる」

の形やな」

「バルサの選手は2人ついて行き、のような状況になる」

「ボールが蹴られた時、ペナルティースポットの後ろにいたガブリエル・ミリートはニアに出る動きからファーに逃げる」

「マルケスの裏を取り、のような形でゴールが決まる」

「しかし、このバルサの守備はどうかと」

「まあ、この場合しょうがない」

「なにがしょうがないんや。中央に人が少な過ぎやろ。マルケスのマークミスと言うより、最初からディフェンダーが足りない」

「バルサはコーナーを守るの時、前線に3人残す。1人がエリア外で備えて、2人がショートコーナーに備えたら、必然的に4人しかエリア内には残れない」

「キーパーを入れても、たったの5人でペナルティーエリアを守るのは無理だと思うが」

「まあそうやな」

「前線に1人だけ残して、後は下げた方がいいとは思わんか」

「そうはいっても、ライカールトは3人残すのが好きみたいやからな」

「まあな」

「コーナーは色々流儀が分かれてるからしょうがない」

「そう言われるとそれ以上言いようがない」

「ちなみに、この得点の後は、怪我のオンパレードだった」

「23分にメシ、26分にセラデス、29分にエジミウソンが次々と負傷した」

「何かにとりつかれたような6分間やったな」

「その結果、のような配置になる」

「ここで思うのだがな」

「なんだ」

「このバルセロナの配置なら、トラップディフェンスがよく効くと思うんや」

「どんなディフェンスだ」

「まず、バルサのディフェンスラインがボールを持った時に、のように位置を取る」

「右がえらくあいてるな」

「そう。そうすると、当然、ザンブロッタがドリブルで上がる」

「ふむ」

「ザンブロッタを誘い込んだ後はのようになる」

「なんか混雑してるな」

「この時、エベルトンはデコをマークし、サパテールがザンブロッタに対応する」

「で、ジュリーにパスが出るのか?」

「後ろに戻される可能性もあるけど、その確率が一番高い」

「で?」

次の段階では、ファンフランがジュリーの縦を切り、サパテールはザンブロッタへのパスを切りながらジュリーにかぶさる。中央ではグジョンセンへのパスコースを開けておく」

「それでパスを誘うわけか」

「グジョンセンは、ダイレクトのパスが苦手だし、一度止めると離すまでに時間がかかる。だから、センターバックの前でボールを持たせてもそれほど怖くない」

「そうかね」

「そこを狙って、囲んで潰す

「ふむ」

「グジョンセンにパスが入るとき、デコは必ずそれをフォローしようとする。この時、エベルトンは追わず、サパテールが中に絞って対応する」

「この瞬間のデコへのダイレクトのパスが怖いけどな」

「グジョンセンはそれが得意じゃないからいいわけだ」

「だといいけどな」

「この時、デコをマークしていたエベルトンを見ているバルセロナの選手はいないから、ボールを取り返した段階で、エベルトンはいわゆる浮いた状態になる」

「ふむ」

「ここからは一気にカウンターで、前線の2人が前を突き、中盤を1人上げる」

「エベルトンは中にドリブルするわけか」

「エジミウソンを引き付けるのが目的やからな。ドリブルの後はこうなって、中央にパスを出す」

「中盤の選手はこれに追いつくかね?」

「まあイニエスタとの競争やから勝てると思う。パスの後はのような形になり、ディフェンスとしては終わった形になっている」

「そんなに上手くいくかね」

「1試合で3回くらいは確実なチャンスにつながると思うで」

「ほんまかいな」

「相手の弱点。つまり、上がり過ぎるザンブロッタとボールを失い過ぎるグジョンセンという穴を突いているから、バルセロナにとって嫌な狙いなのは間違いない」

「戦術的妄想ではないかね」

「その妄想と現実をつなぐのが戦術とちゃうか?」

「それに、練習が間に合うかどうかの問題もあるな」

「それは確かにそうやな」

「ついでに言えば、バルサがトップをサビオラに変えたら無理やろ」

「いや、確かにサビオラを開けるのは怖いけど、右がザンブロッタである限り、仕掛ける価値はあると思う」

「そうかね」

「とにかく、秋も深まるこの時期に、このようなことを考えて夜を明かすのも一興ではなかろうかということで」

「今週はこの辺で」

「また来週」

「ごきげんよう」



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