Deportivo vs Real Betis
06.10.15.domingo
日時:2006年10月15日(日)
対戦:第6節 ベティス対デポルティーボ
結果:1−1
得点:0−1 47分 アリスメンディ
1−1 92分 ロベルト
審判:ダウベン・イバニェス(アラゴン)
退場:フィリペ(65分、デポルティーボ、イエロー2枚)
ソビス(81分、ベティス、イエロー2枚)
警告:カピ、メジ(ベティス)
ロポ(デポルティーボ)


「さて、本日はベティス対デポルティーボの試合をお送りするわけだが」

「監督が不思議なことになっている」

「デポルの監督だったイルレタがベティスの監督やしな」

「それだけでなく、ベティスの仇敵であるセビージャの監督だったカパロスがデポルの監督をやっている」

「世の移ろいというやつかね」

「そうかね?」

「それで、両チームの先発は、こんな形だった」

「中盤の底に1人残って、良く似たシステムやな」

「前線が違うけどな」

「まあな」

「しかし、デポルの先発は若い」

「若いな」

「平均年齢は24.7歳らしい」

「右サイドバックのバラガンにいたっては19歳だ」

「それにしても、カパロスは若者のリクルートがうまい」

「前からプレッシャーをかけて、それを抜けられたら素早く引いて4-4-2のラインをつくり、ボールを奪ったら一気にスペースへ走る。カパロスのサッカーは活きのいい選手を揃えていないとできない」

「この試合では、フアン・ロドリゲスが中盤の右にきて、アリスメンディが右のトップに入っている」

「珍しいといえば珍しい」

「普段は逆やな」

「中央から右に開くアリスメンディがボールをキープすることで押し上げを助ける、というのが前半の狙いだった」

「カパロスは、彼のキープ力を相当信頼しているみたいやな」

「というより、彼そのものを相当信頼している」

「確かに」

「それは時間の経過とともに明らかになるわけだが、47分の先制点も彼が決めた」

こんな形からだった」

「この場合は下の図やな」

「センターラインの手前でボールを受けて前にドリブル」

「寄せてくるシスコとボーゲルを弾き飛ばすとそのままシュート」

「40m近い距離を飛んだボールは、ゴール右隅に突き刺さった」

「あれは凄かった」

「ありえない距離やったしな」

「あれは、いわゆる背の高い人シュートの典型やな」

「なんだ、それは」

「ゴルフで言えば、ヘッドが重くて長いクラブの方が遠くまで飛ぶ」

「それはそうだ」

「それと同じ原理で、背の高い選手がジャストミートした時というのは一般的には考えられないほどの初速で飛んでいくわけだ」

「それで背の高い人シュートか」

「その昔はケネット・アンデションなんかが得意だった」

「ちょっと例えが古いな」

「とにかく、189cmのアリスメンディのおかげでデポルがリードしたわけだ」

「それを追うベティスは、51分にマルドナドをロベルトに代えて、55分にボーゲルをカピに代える」

「ベティスが苦しくなると必ずボーゲルが外れてカピが出てくる」

「とは言っても、いつも苦しい試合だから、毎試合のように登場するような気がしなくもない」

「それならば最初っからカピを試してもいいのではないか、という噂もある」

「まあ、この試合が苦しかったのは、3回もポストに嫌われたからやけどな」

「狙ったかのように当ててたな」

「上の交代の後、しばらく試合が進んで、65分にデポルの左の中盤、フィリペが退場した」

「ここでデポルの配置はこうなる」

「この時、55分65分の図を比べると面白い」

「デポルは、右の中盤にいたアリスメンディをトップに置いている」

「彼のポジションは、前半は右のフォワード、後半開始から右の中盤、フィリペの退場後はワントップへ移動している」

「これは、トップでボールをキープしろ、ということかね」

「まず間違いない」

「そして、72分の交代ではこのようになる」

「エストジャノフがトップに入って、アリスメンディが左の中盤に下がっている」

「カパロスはよっぽど信頼してるんやな」

「信頼というより愛を感じるが」

「アトレチコから是非にと頼み込んで取ってきたくらいやからな」

「しかしあれだな」

「なんだ」

「今のアリスメンディのプレーを見ていると監督の信頼というものがいかに大切かがわかると思わんかね」

「まあ、のびのび感というのは伝わってくるな」

「先制点を決めたシュートもそうだし、ドリブルやボールキープ1つを取ってもなぜか上手く見える」

「逆に監督から信頼されていないと悲惨やしな」

「それはレアル・マドリーのことかね」

「まあそんなところだ」

「試合は、その後0-1のまま続き、81分にソビスが退場してしまう」

「イエローカードは2枚とも誤審やったけどな」

「その結果、選手配置はこうなった」

「ベティスは恐ろしく攻め気になっている」

「フアニートが中盤に上がってボールをさばき、ワグネルが左でカピが右、中央にはロベルト、エドゥ、リベーラが連なっている」

「そんな強気が功を奏したのか、92分に同点に追いつく」

「いや、あれは単純にロポのミスだと思うが」

この図の上の形だった」

「形もなにも、センタリングに対して競り合った時に片手万歳をして、手でボールに触れただけやないか」

「そういう噂もある」

「噂もなにもあるかいな」

「これをロベルトが決めて同点で終わった」

「終了間際に追いつかれたデポルはがっくり、かと思いきや、カパロスは指を1本立てて”1ポイント取ったぞ”とアピールしながら意気揚揚と引き揚げて行った」

「セビージャ派だから、ベティスに勝たせなかったのがめでたいんだろう」

「それもあるけど、チームの雰囲気を保つ目的もあると思うぞ」

「なかなか役者やな」

「これで、デポルは6位、ベティスは18位になった」

「ベティスは苦しいな」

「マルドナドやバグネル、ボーゲルといった選手は全然周囲との動きが噛みわない」

「今の状態では55分の配置からをもとに戦ったほうがいいような気がするのだが」

「イルレタがどのような手を打つのかも興味深いというところで」

「今週はこの辺で」

「また来週」

「ごきげんよう」



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