Chelsea vs Liverpool
07.04.25.miercores
日時:2007年4月25日(水)
対戦:チャンピオンズリーグ 準決勝 チェルシー対リバプール
結果:1−0
得点:29分 1−0 ジョー・コール
審判:マルクス・メルク(ドイツ)
警告:−(チェルシー)
マスチェラーノ(リバプール)

「さて」

「どうした」

「昨日はチェルシー対リバプールが行われたわけだが」

「うむ」

「先発はこのようになっていた」

「ほぼ予想通りやな」

「チェルシーがこのように組む要因としては、バレンシア戦(別ページ)がある」

「チェルシーは、前半1-4-4-2の中盤菱形に近い形に組み、バレンシアのディフェンスにはまった」

「それで、後半からは3トップ気味にして、ドログバの頭に放り込むことで状況を打開した」

「そして、バレンシアとリバプールの守備のやり方というのは驚くほど良く似ている」

「となると、前の試合と同じ理屈により、中盤から前線の固い守備を飛ばして、相手のディフェンスラインをロングボールで直接攻撃した方がいい、という話になる」

「つまり、チェルシーの狙いというのは1にも2にも3にもこういうことやな」

「ドログバの頭と胸のためにシステムを組んだともいえる」

「これは予想通りの出方なわけで、それに対するベニテスの対応はというとこうなっていた」

「まず問題としては、前線でクラウチを使うか否かというのがあった」

「これは後にも述べるように、クラウチを使うとどうしても前後に伸びるのでそれを嫌ったのが1つと、チェルシーが上の形でくれば、必然的にサイドバックの前が空くので、そこに流れてボールを受けるという意味ではベラミーとカイトの方がいい」

「その意味では予想通りやな」

「そして、2番目の問題として、ボランチにシソコかマスチェラーノかというのがあった」

「チェルシーはロングボールを多用してくる、それを奪うためには高さと競り合いの強さが必要になる、ということでシソコかと思っていたらマスチェラーノだった」

「マスチェラーノの方が無用のファールが少ない、奪ったボールをなくさないという利点があるので、それを重視したのではなかろうかと」

「非常に興味深い」

「興味深いといえばさらに興味深いことがあって、それはベラミーの位置取りだった」

「明らかにずれていて、カイトよりも左前方に位置していた」

「普段は、半透明な位置で、カイトとほぼ完全に同じ高さにいる」

「これは、チェルシーがロングボールで来ることを承知した上で、リカルド・カルバーリョに蹴らせないためだと考えられる」

「テリーより彼に蹴られる方が怖いということかね」

「そうやな」

「で、この2つが向かい合った結果、チェルシーの方が押していた」

「ドログバ様々やな」

のように、アッガーの前でロングボールを受け、見事にチャンスを作り出した」

「アゲル君試練の日やったな」

「しかし、アッガーかアゲルかアッゲルかエイジャーか、どれが正しいんやろな」

「師匠筋にあたる同国人のミカエル・ラウドルップがアゲルに近い呼び方で呼んでいたからアゲルでいいんちゃうかね」

「アゲルもよく耐えていたが、29分にリカルド・カルバーリョがペナルティーエリア近辺でボールを回収してドリブル、アゲルをどついた後、右サイドを縦に抜けるドログバにパス」

「ドログバは、一気にドリブルでペナルティーエリアに侵入すると後方に切り返し、中央に流したボールを後ろから突っ込んできたジョー・コールが押し込んだ」

「これで、チェルシーが待望の先制点を得る」

「ジョー・コールをマークしきれなかったアルベロアは悔いが残った」

「そんなこんなで前半が終わり、後半の52分にベラミーに代わりクラウチが登場する」

「真打登場やな」

「クラウチの真価は、彼に目がけてロングボールを放たない限り発揮されない。そうなると、チェルシーもロングボール、リバプールもロングボールという展開になる」

「そうなると、当然フォワードとディフェンスの距離が空く」

「中盤を小さく保つことを信条とするラッファ・ベニテスとしてはあまり望ましい展開ではない」

「ところが、中盤にスペースが空いた状態で戦っていた時間帯は、丁寧にボールをつなぐリバプールの流れだった」

「リードを奪ったチェルシーが前に出てこなかった、というのもあるけどな」

「チェルシーは、前半の途中からのような形で、ジョー・コールを左に下げ、1-4-4-2に近い形にしていた」

「サイドのスペースをつぶして、カウンターからドログバ、シェフチェンコ、前に出るジョー・コールあたりで追加点を取って欲しい、ということやな」

「しかし、点は入らずに時は流れ、75分にはこうなる

「シェフチェンコに代わってカルーか」

「システムは1-4-1-4-1になる」

「クラシカル・モウリーニョ・チェルシーやな」

「これの守りは固くて、1-4-4-2系のシステムでは常にてこずる」

「そして、83分にシャビ・アロンソがペナンに代わり、85分にジョー・コールがライト・フィリップスに代わった」

「これは面白い」

「まずリバプールの方は、マスチェラーノではなくシャビ・アロンソが交代した」

「もし、何が何でも点を取る気なら、中盤をジェラードとアロンソで組む手もある」

「確かに」

「攻めるだけならこっちの方がいい」

「しかし、第2戦もあるから、そこまでする必要はないということかね」

「おそらく」

「ここで1つ疑問があるのだが」

「なんだ」

「モウリーニョが1-4-4-2に近い状態を保っていたのは、追加点が欲しかったからなわけだ」

「そうやな」

「しかし、時間がたてば、1点差を守り切る方向に態度を変えるはずで、守るとなると、こうなるのは今までのチェルシーからしてほぼ当然なわけだ」

「確かに」

「そこでペナンを入れても崩すのは難しいわけで、本当に追いつきたいとしたら、クラウチ投入の8分後くらいにこうした方がいい」

「モウリーニョもまだ守り一筋では受けられないからサイドでのチャンスはできやすいということかね」

「まあそういうことや」

「それも第2戦があるので無理せんでもいいということではないかね」

「しかし、チェルシーは次の試合、最初からこうくるのではないかね」

これかこの試合と同系統の可能性もあるけど、おそらくそうやろな」

「これを破るのは容易じゃないと思うのだが」

「リバプールはこうやろうな」

「フィナンが怪我から帰ってくるとして、クロウチと左サイドバックをどうするか悩むところやな」

「まず相手を広げなければどうにもならんのだからクロウチを使って、それをフォローするために左にリーシェ、となると左サイドバックはアルベロアではないかね」

「アルベロアを使うかね」

「使わないのか」

「いや、この試合のアルベロアは精神的にびびった状態だったから不安が残ると思ってな」

「彼は強心臓でならした男やのに意外やな」

「ベルナベウでのデビュー戦で自陣ペナルティーエリア付近でクライフターンのような技を見せる余裕持っていたのにな」

「チャンピオンズリーグがそれだけ特別だということかね」

「そこで普通にプレーしている選手がいかに普通ではないかということやな」

「それはそれとして、第2戦の両チームをまとめるとこうなる」

「チェルシーはリードを保てたとしたら、ミケルとジョー・コールをカルー、ライト・フィリップス辺りに代えて守りきりやろな」

「それで、もしリバプールにリードを奪われたら、こうなる」

「必殺のエシエン右サイドバックで前線にシェフチェンコを入れるわけか」

「後はバラックとカルー辺りでどうするかという話や」

「リバプールが攻める場合はこうかね」

「マルク・ゴンサレスを使うかどうかはわからんけどな」

「使わんのやったらレアル・ソシエダーに戻してあげて欲しいけどな」

「逆に、リバプールが守るような展開になったら、前線の2人とサイドのどちらかを動ける選手に代えるか、シャビ・アロンソをシソコくらいかね」

「後ろを増やして守ることはないやろうからそうやろな」

「なんにせよ、第1戦を1-0で良しとしたラッファ・ベニテスの打つ手が注目ということで」

「また来週」

「ごきげんよう」



c60 logo
トップページへ