「さてさて」
「どうした」
「国王杯準決勝の第1戦は、バルセロナが5-2で勝利した」
「まあ大差やな」
「シャビのビューティフルゴールが先制点で、メシの絶叫もののゴールが2点目だった」
「特にメシのゴールは凄かった」
「ほとんどイングランド戦のマラドーナやな」
「右サイド、センターライン手前でボールを受けるとドリブルを開始、詰めてくるパレーデスを左足アウトでかわすと、追ってくるナチョを引きつけて股を抜き中央へドリブル」
「追ってくるボランチを寄せ付けず、前方のアレクシスをまたも左足アウトの切り返しでかわすと、寄せてくるベレンゲルを逆への切り返しで置き去りにする」
「最後は前に出るキーパーを直角外方向にかわして右足でシュート」
「少し浮かせたボールは、滑り込むコルテスの上を越えてネットを揺らした」
「最後のコルテスも入れると6人抜き」
「これはまあ歴史に残るゴールやな」
「確かに」
「この試合は、このメシのゴールにより永遠に語り継がれるのではなかろうかと」
「そんなゴールは、
マルカ、
エル・ムンド等でご覧になれますので、プロクシを通してでも是非ご覧下さい」
「それでだ」
「なんだ」
「そんな試合の先発は、
こうだったわけだ」
「うむ」
「そして、46分には、へタッフェの交代により
こうなった」
「アルベルトがグゥイサに代わった」
「そして、バルセロナは67分に交代を行い、
こうなった」
「イニエスタが下がり、オレゲルが入った」
「つまり、
これが
こうなり
こうなったわけだ」
「そうやな」
「この理由を考えるのは面白いクイズだと思うわけだ」
「そうかね」
「そこで、
これが
こうなった理由を考えられてから下をお読みいただけると幸いかと」
「よかろう」
・
・
・
・
・
「この交代の意図は、
こうだった」
「グゥイサへに当てて、それをマヌー・デ・モラルに落とす、そこをサイドからフォローするわけか」
「バルセロナは、中盤にデコ・シャビ・イニエスタを置いたことによって、へタッフェを押し込むことに成功した」
「へタッフェは1-4-5-1で中盤を増やしていたにもかかわらず、3人を止めることができなかった」
「それはある意味、バルサの狙い通りだったわけだ」
「そうやな」
「ところが、この配置には明らかな弱点がある」
「中盤の底にいるイニエスタの守備面やな」
「彼は体を寄せていくディフェンスに向かないし、ハイボールにはもっと向かない」
「公称175cmで、そんなに小さくもないねんけどな」
「そこで、へタッフェはグゥイサを入れてロングボールをそこに集めることにした」
「58分のゴールは、ロングボールから奪ったフリーキックからグゥイサが決めて、60分のゴールは、これまたロングボールからサイドに展開したボールをナチョが押し込んだ」
「効果てきめんというやつやな」
「バルサにとっては明らかにまずい流れの中、66分にコーナーキックからグジョンセンのゴールが決まる」
「そして67分にイニエスタとオレゲルの交代が行われる」
「
これが
こうなったわけやな」
「この意図は明快で、センターバックのマルケスをボランチに置くことでヘタッフェの狙い筋を消すことにある」
「それは確かに効果があった」
「バルサのディフェンスラインは明らかに落ち着いた」
「とはいっても、今度は
赤い点線の部分が空いてしまい、ヘタッフェの中盤にボールをつながれるハメにおちいった」
「それは前からの弱点やな」
「これをまとめると、バルサの中盤がデコ・シャビ・イニエスタの場合は、フォワードへの飛ばし攻めが効果があり、それをふさがれた場合は、その左右を狙っていけばいいという話になる」
「そして、ボランチの横からサイドバックの裏を狙うのがバルサを崩すセオリーやな」
「しかしなんだな」
「なんだ」
「ヘタッフェの前半の途中からその筋を狙っていればもっといい試合になった気もするが」
「選手がそれに気付いて臨機応変に対応できるチームはなかなかないで」
「まあそうやけどな」
「後半のヘタッフェが、ファール、特にメシへの強烈なファールと戦術の変更により一気に盛り返した辺りはこの試合の見所だったのではなかろうかと」
「それと、不思議なほどいいジャッジを見せたメフート・ゴンサレスも良かった」
「彼はイライラせえへんかったらいい審判やねんな」
「そしてメシの歴史に残るゴール」
「見所沢山やな」
「さらにはだな」
「なんだ」
「個人的には、シャビの1点目が好きなんだが」
「マルカの
これか」
「ペナルティーエリア中央に入ったシャビがメシの右からのパスをトラップ、一発で寄せてくるディフェンスの裏を取って逆サイドにシュートを決めた」
「背中のディフェンダーの動きがイメージできているところが渋い」
「最近のシャビの上手さは異常やで」
「それでいけば、同じ意味で
5点目のエトーもええな」
「確かに」
「それらも見所というところで」
「今回はこの辺で」
「また次回」
「ご機嫌よう」

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