Real Madrid C.F. vs Real Betis Balonpie
07.01.18.jueves
「さてさて」
「どうした」
「昨日は国王杯だったわけだが」
「そうやな」
「マドリーはベティスに負けてしまった」
「しまったな」
「これは一大事だと思うわけだ」
「まあ一大事かね」
「ベティスは18位、おまけに先発は控え中心だとすれば驚くべき出来事だと思うぞ」
「そうかもしれん」
「取り敢えず先発メンバーを眺めると
こうなっている」
「マドリーもしばらく見ないうちにすっかり選手が変わったな」
「約一ヶ月前の
セビージャ戦と比較すると、セルヒオ・ラモスとファン・ニステルローイしか同じ選手がいない」
「国王杯だからメンバーを落としたわけでもないのにな」
「キーパーはわざと落としてあるけどな」
「まあ、カペッロは、どっちかといえば、イケルよりもディエゴ・ロペスの方を好んでいるという噂もある」
「そういう話やな」
「ちなみに、マドリーのチーム構成はずいぶんとわかりやすくなっていて、
このようになっている」
「役割がはっきりしていて、サイドバックは無理に上がらない、ラモスは守る、エルゲラはさばく、ディアラはすぐにボールを放す、ガゴが組み立てる、中盤のサイドは縦に出る、イグアインが浮いてボールを受ける、ファン・ニステルローイは前に張り付く」
「いわゆる典型的な1−4−4−2の役割分担というやつやな」
「ラウールをサイドで使うような無理な起用がない」
「これで普通にサッカーをやれば、普通にマドリーは強いはずなのだが」
「いや、強かったと思うぞ」
「負けたけどな」
「引き分けやぞ」
「アウェーゴールの差でも負けは負けや」
「それはそうやけどな」
「ベティスと選手の比較をすると
図のようになり、マドリーが負ける部分がない」
「左サイドバックは微妙やけどな」
「ラウール・ブラボとロメロか」
「ロメロの方がいい選手だと思うが」
「ロメロは引退間際でブラボは若い。移籍金ではブラボの勝ちや」
「そんな基準か」
「それはともかく、普通にやればマドリーが勝つはずのチーム構成やろ。今までみたいに名前だけでチームバランスが最悪というわけでもない」
「試合としては、マドリーの思い通りに始まった」
「4分にロビーニョが先制点、その後もボール支配率において圧倒していた」
「あれだけまともにボールが回るマドリーも久しぶりだった」
「カンナバーロがいなくて、エルゲラ、ラモス、ガゴのところでボールを失う人間がいないとチームが安定する」
「ボールを持った時にな」
「イグアインは中央で浮いてボールを受けるのが上手いので、サイドにスペースができる」
「そこをロビーニョ、レジェスが突くと」
「後ろからの組み立て、ボランチとセンターバックの間のスペースでのキープ、サイドの有効活用」
「教科書に載ってもいいくらいやな」
「優勢だったマドリーだが、36分にロビーニョの左サイドを崩されて同点に追いつかれる」
「尻に火がついたマドリーは、後半から
配置を変える」
「まず、46分にラウール・ブラボを下げてカンナバーロを入れる」
「トーレスが左に入って、セルヒオ・ラモスが右に入る」
「この意図は単純で、セルヒオ・ラモスを上げてサイドを突こういう話やな」
「これは成功して、右からペナルティーエリアに絡むラモスは多くのチャンスを作り出した」
「その後、右サイドにニエトを入れるが、これは成功しなかった」
「ほとんどのプレーが失敗で観客からブーイングを喰らっていた」
「それに対してベティスはシステムを変える」
「1−4−1−4−1から1−4−4−1−1やな」
「これはガゴ対策で、
図のように前半の形で引くとガゴの周辺にスペースが出来る。
図のようにすれば、そのスペースは消える」
「その後、レアル・マドリーはエルゲラをセンターフォワードにあげて鬼の形相で攻めたが実らず」
「結局、今年も早々と国王杯から姿を消した」
「まあ、それ自体は年中行事みたいなもんやけどな」
「マドリディスタは納得するはずもなく、帰り道は罵詈雑言の雨あられ」
「それも、いたしかたないかと」
「今のチーム構成には未来があると思うけどな」
「確かに」
「嫌気がささずにマドリーの試合を見ることができたのは久しぶりのような気がする」
「しかしだな」
「なんだ」
「どうせカウンター主体で戦うなら、ロナウド先生を使うべきだと思うが」
「またそんな劇物を持ち出す」
「そうは言っても、今のマドリーは最前線の縦へのベクトルが足りない。この試合でも、イグアインのパスから縦を突くチャンスにファン・ニステルローイのスピード不足が目立った。それを補うには、
この形がベストちゃうか」
「ロナウドはいいとして、右がベッカムやな」
「カウンターは基本的に3人で十分やからな。レジェスより長いボールが正確なベッカムの方がいい」
「ふむ」
「これやったら、ヨーロッパのどのチームとやってもそう簡単に負けることはないと思うが」
「どうやろ」
「ロナウドもベッカムも干された状態やから絵空事ではあるけどな」
「ベッカムは使われるかもしれんらしいで」
「そうなんか?」
「カペッロがそんなことを言っていたらしい」
「そうか」
「そして、今週末のマドリーはマジョルカと対戦する」
「首位のセビージャを破ったチームやな」
「果たしてどうなることか」
「非常に興味深いというところで」
「今週はこの辺で」
「また来週」
「ごきげんよう」

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