Sevilla vs Getafe
07.06.23.sabado
日時:2007年6月23日(土)
対戦:国王杯決勝 セビージャ対ヘタッフェ
結果:1−0
得点:10分 1−0 カヌーテ
審判:ロドリゲス・サンティアゴ(カスティージャ・レオン)
退場:カヌーテ(89分、セビージャ、レッド)
警告:レナト、ドゥダ(セビージャ)
ベレンゲル、パレーデス、ナチョ、グィサ、セレスティーニ、プリード(ヘタッフェ)

「さて」

「どうした」

「ついにシーズンが終わった」

「終わったな」

「それもセビージャの優勝で終わった」

「UEFAも取って、カップ戦二冠やな」

「確かに」

「先発はこうなっていた」

「ヘタッフェは1-4-4-2やな」

「意外といえば意外やな」

「リーガの24節で対戦した時はの形やったからな」

「いわゆる1-4-1-4-1やな」

「こっちの方がセビージャに対して守るだけなら向いている」

「カップ戦の決勝ということを考えると、それでもいい気がする」

「ところが現実にはこう

「どういう意図やろな?」

「よくわからんというのが本音だ」

「うむ」

「試合の流れを振り返ってみると、最初の10分が鍵だった」

「得点チャンスでいうと確かに」

「まず8分にヘタッフェが最大のチャンスをつかんだ」

こうやな」

「グィサがスルーパスから抜け出して、キーパーと1対1」

「グィサはシュートフェイクをかける」

「ところがキーパーのパロップは微動だにせず」

「グィサは右への切り返し」

「余裕を持って反応したパロップはボールに飛び込み見事にセーブ」

「ヘタッフェ最大のチャンスはついえてしまった」

「ここでの注目は、上から3枚目の写真で、グィサのシュートフェイクが終わった瞬間、パロップは真っ直ぐに沈み込んだ体勢を保っている」

「右にでも左にでも素早く動ける体勢やな」

「そのおかげで、切り返しに対して簡単についていくことができた」

「動きの合わせで勝ったキーパーが1対1にも勝利したというはなしや」

「逆にいうとフォワードの負けやけどな」

「そこで、フォワードの側としてはどうするのが正しかったかと言うとだ」

「クルクルと絵を下に移動させて、最後の絵に行っていただくとおわかりになるかと」

「いわゆる自分へのパスというやつやな」

「キーパーの横を通してボールを縦に送り、それに追いついてシュートを打てば成功率は高い」

「自分は前に走っているわけだから、方向転換してから走らなければならないキーパーよりも先にボールにたどり着ける、という話やな」

「そして、ヘタッフェがこの大チャンスを外した2分後にセビージャのチャンスがやってくる」

こうか」

「カヌーテが前に抜ける」

「そしてディフェンスの前に体を入れるようにドリブル」

「キーパーの位置を見てシュート」

「ルイス・ガルシアの脇を抜けたボールがネットを揺らした」

「この時の注目は上から3枚目の絵で、カヌーテのインパクトの瞬間、キーパーの膝が折れて地面につきそうになっている」

「これはあかんな」

「前のパロップの構えと比較していただけると、その差がよくわかるのではないかと」

「ちなみに拡大するとよくわかる」

「どう考えても足が開きすぎで、これでは左右に素早く反応することはできない」

「左右に動けないものだから、膝を折って前に倒れこむだけになっている」

「これではシュートは防げない」

「ちなみにだ」

「なんだ」

「この一連のルイス・ガルシアの絵を見ていてなにかひっかかるものがあったわけだ」

「それは技術的に正しくないからちゃうんか?」

「それもそうだけど、なにかこう、古い記憶を刺激されるような気がしてしょうがなかったわけだ」

「そんな個人的な記憶なんかしらんがな」

「それでふと思い当たったのは、こういうことなんだが」

「キャプテン翼か」

「そう」

「これは、スーパー頑張るキーパー、森崎君の名セリフの1つやな」

「実に違和感がないと思わんかね」

「まあな」

「プロがこれでは困ると思うんだが」

「スペインのキーパーの質についてはろくな話がないからな」

「日本から来たキーパーの人も、スペインのキーパー練習のあまりの適当振りに驚いてたしな」

「まあ、結局、国王杯の明暗を分けたのは、極端にいえばキーパーとフォワードの差だったということやな」

「非常に古典的な理由やな」

「それだけに重要やという話や」

「うむ」

「そんなこんなで、今シーズンはこの辺りで」

「今後は小話などでお会いできればと」

「それではみなさん」

「ご機嫌よう」



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