Deportivo vs Celta de Vigo
06.11.19.domingo
日時:2006年11月19日(日)
対戦:第11節 デポル対セルタ
結果:0−1
得点:0−1 73分 ネネー
審判:ベラスコ・カルバージョ(マドリー)
退場:ロポ(デポル、89分、イエロー2枚)
警告:セルヒオ、タボルダ(デポル)
オウビーニャ、プラセンテ、ピント(セルタ)

「さて」

「どうした」

「ガリシアダービーは難しい試合だった」

「難しいとはどういう意味かね」

「この試合は、戦力的には互角だったと思うわけだ」

「まあそうかね」

「そして、展開的にはデポルが押していた」

「確かにその通り」

「しかしながら、結局はセルタが勝った」

「それがどうした」

「だから、結局その差はなんだったのか、というのが疑問なわけだ」

「そうかね」

「気になるやろ」

「あんまり気に病まんことやな」

「いや、気になる」

「しょうがないな」

「先発はのようになっていた」

「デポルは、ベルドゥがトップ下に来ている点が珍しいくらいやな」

「これまでは、フアン・ロドリゲスがよく先発してた」

「セルタも、リキの代わりにヤーゴが先発しているくらいかね」

「そうやな」

「前半を手短にまとめるとのようになる」

「どういうことや」

「デポルが上に攻めていて、セルタは下に攻めている」

「それはわかる」

「デポルの方がボールを支配で少し優位に立ち、シュートも2倍以上放った」

「そうやな」

「しかし、デポルのシュートは、セットプレーからの流れを除けば、ほとんどがエリアから5mほど離れた場所からのものだった」

「ようするにミドルシュートやな」

「ミドルとロングの間くらいや」

「その辺は定義の差やろ」

「そうやけどな」

「それで、セルタの方はバイアーノのおかげでエリア内からシュートを打てたということか」

「そういうことや」

「デポルは、ペナルティーエリアの外までは行けるが、その先にパスが出ない。セルタはその逆で、あまり相手エリアに迫ることはないけど、迫った時は決定的な形に持っていく」

「それは、セルタがカウンター気味に戦っていたという話ではないかね」

「それもあるとは思うけどな」

「他にもあるんか」

「セルタとデポルを見比べると、専門家を揃えたチームと万能型の選手を集めたチームの差があるように思えるんやな」

「いわゆる、スペシャリストとゼネラリストというやつか」

「むしろ、これしかない型と何でも型という感じやけどな」

「さよか」

「例えば、デポルのトップのリキは、もともとトップ下だったし、ヘタッフェでは左サイドでも多くプレーしていた」

「ふむ」

「それに比べて、セルタのトップのバイアーノは生涯ワントップみたいな人物で、そこ以外をやれといわれてもできない」

「トップ下はできるで」

「守備を完全に無視すればいけるけど無理があるやろ」

「多少な」

「さらにトップ下を比べると、デポルのベルドゥはボランチ、トップ下から右サイドをこなす。これに対して、カノービオは左サイドでもプレーするけど、基本はトップ下や」

「カノービオは、2部ではボランチみたいな位置でプレーしとったけどな」

「あれはボランチと言うより、ひし形のトップ下に近いポジションやろ」

「そうかね」

「それに中盤を比べてもそうで、デポルのアリスメンディはトップ、トップ下、右サイドをやるけど、セルタのジョナタン・アスパスは右サイド。コロチーニのボランチ、センターバック、右サイドバックと比べて、オウビーニャはボランチのみ。右サイドでもプレーするセルヒオに対して、イリネイはボランチのみや」

「クリスティアンとネネーはどうした」

「その2人は、左サイド中心で、たまにトップ下をやる点で同じやけど、全体で見ると、明らかにデポルの方が様々なポジションをできる選手が多い」

「それはそうかもしれん」

「デポルのように複数のポジションができる選手が揃っていると、全体としての強さは出やすいけれど、ゴール前の肝心な場面で決め手を欠く。セルタのようにポジションに特化した選手が揃っていると、一瞬のチャンスを作り出してそれをものにすることができる。というのは、ある程度、普遍的な現象じゃないかと思うんだが」

「もう少し短く頼む」

「要するに、トータルフットボール的なものより、専門家が互いの長所を伸ばし、短所を補うように組み合わされたチームの方が結局は強いんちゃうか、ということや」

「しかし、1試合ではなんともいえんやろ」

「それはそうやけどな」

「それに、シーズンを通して考えるなら、デポル型の方が強いかもしれん」

「それもそうやな」

「そういうこっちゃ」

「でもやな」

「なんや」

「バルセロナが強いのは、チームとしてロナウジーニョという毒物のような選手を飲み込んで昇華させたからだと思うわけだ」

「毒物とは酷いな」

「劇薬ではあるやろ」

「まあな」

「その彼をカバーするために、オレゲル、ジオ、プジョル、マルケス、ジュリー、エジミウソンといった選手が、それぞれの最も得意とする能力を発揮したからこそ強いと思うわけだ」

「でも、その選手達は相当いろいろなポジションができるぞ」

「それはそうやな」

「そうなると、上の話とはずれてこないか」

「そうすると、それぞれのポジションにより専門的な能力を要求し、それにふさわしい選手を要したチームの方が、選手に全体的な能力を要求するチームより強い、ということかね?」

「いや、わしに質問されても」

「ようするに根本的なチーム設計の話やねんけどな」

「そうか」

「あるチームを見たときに、それぞれのポジションに要求される能力が切り立って見えるか、丸く見えるか、というのはある程度以上感覚に依存するかもしれん」

「しかしなんだな」

「なんだ」

「独り言には、突っ込むのも難しいな」

「すまんこって」

「なにはともあれ、今週はこの辺で」

「また来週」

「ご機嫌よう」



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