Barcelona vs Getafe
07.01.07.domingo
日時:2007年1月7日(土)
対戦:第17節 ヘタッフェ対バルセロナ
結果:1−1
得点:1−0 54分 グィサ
1−1 70分 シャビ
審判:メフート・ゴンサレス(アストゥリアス)
退場:アレクシス(90分、ヘタッフェ、イエロー2枚)
警告:アレクシス(ヘタッフェ)
グジョンセン(バルセロナ)


「新年最初の試合は、ヘタッフェ対バルセロナ、デポル対マドリーをお届けしようかと」

「新春だけに盛りだくさんやな」

「この2試合では色々と興味深い出来事が起こっていた」

「確かに」

「まず、ヘタッフェとバルサの先発はこうなっていた」

「バルサはえらく駒落ちしている」

「怪我人やら出場停止やらで選手が足りなかった」

「ちなみに、この日のベンチは、ジョルケラ、ジオ、サビオラ、オルモ、クロサス、という面々だったらしい」

「苦しいところやな」

「これに対してヘタッフェは不思議な布陣で挑んできた」

「数字では1-4-4-2のような気がするけれど、全体に右に寄った配置になっている」

「この狙いはあきらかで、こうなる」

「ベレッチさんいらっしゃい、やな」

「ベレッチが上がった場合、パチョンが下がって埋める。彼が間に合わないときはグィサが下がる」

「そして、フォワードの2人の下がりが間に合わなくても別に構わないという形やな」

「それはそれで、サイドバックの裏へ走り込むことでカウンターがきつくなるしな」

「この、バルサの右サイドバックを誘い込むという戦術は、インテルナシオナル・デ・ポルトアレグレもやっていた」

「しかし、人間面白いもので、”さあどうぞ上がって下さい”といわれるとなんとなく上がりづらい」

「まあそうやな」

「ベレッチが前に出る回数は以前に比べて格段に減少している」

「相手が裏を狙っているのがわかり過ぎるだけに後ろ髪引かれてしまうんやな」

「ヘタッフェ監督のシュスターは、自分のチームを組替えて相手の弱点を突くの好きで、レバンテの監督時代もマドリー戦でその片鱗を見せた」

ベルナベウでの試合やな」

「あの時は5-0で負けてしまったけど、この日はうまくいった」

「前半20分の段階で、ボール支配率が66%だった」

「いくら駒落ちしたバルサ相手とはいえ、この数字は凄い」

「まあ、試合が終了した時には、ほとんど五分五分やったけどな」

「それはバルサに反発する力が残っていたということは」

「前半は寝ぼけたみたいな試合やったしな」

「それでだ」

「なんだ」

「次に寝ぼけているのか本気でボケているのかわからないチームが登場するわけだ」

「レアル・マドリーか」

「デポルとの試合では、このような形をしていた」

「ガゴやな」

「ガゴや」

「ボランチで、購入したばかりのガゴが先発している」

「ちなみに、彼はチーム練習を4回しかしていなかったらしい」

「パフォーマンス的には良かったけどな」

「良かったかね?」

「ゾーン間にパスを置く能力は非常に高い」

「まあな」

「おまけにディフェンスが反応できない早さでボールを離す」

「それもそうなや」

「稀に見る能力の持ち主なのは間違いない」

「それにしても、狙い過ぎてパスミスも多かったけどな」

「それはそうやけど、ミスの後も臆せずにパスを出し続けたのがええとこやろ」

「なんか褒め殺しみたいなセリフやな」

「いや、ミスをしてそこでシュンとなって、無難な線ばかりを追いかけたら選手として終わりやけど、その後やり続ければ上手くなれる。そういう意味ではどう考えても良いことやって」

「まあ、それはそれとしよう」

「うむ」

「気になる守備についてはどう思う?」

「守備か」

「守備だ」

「ちょっとまずいな」

「ちょっとではないな」

「大分まずいな」

「かなりまずいと思うが」

「カプデビラに簡単に抜かれるシーンを見ると先が思いやられる」

「そうなると、もう一枚のボランチで補うしかないな」

「しかし、この試合では、後ろに残ったガゴがボールをさばき、エメルソンが前に出るシーンが多かった」

「逆にするしかないやろ」

「この試合を見る限り、ガゴは低い位置で多くボールを触ってなんぼのスタイルに見える」

「まあ、解決策は後ろエメルソン、ガゴ前、しかないような気がするけどな」

「ディアラと組ませるという手もある」

「それはガゴを押さえられると、中盤からボールが出なくなるから余り意味がない」

「それをエルゲラがカバーすればいい」

「そうしたところで、フォワードがエルゲラの方について、カンナバーロがボールを持つようになれば話が終わる」

「それは悩ましいところやな」

「カンナバーロといえば、この試合ではアリスメンディに好きなようにやられていた」

「彼は背が高くて足元の器用な選手に弱い傾向があるな」

「オリンピック・リヨンのカリュにもボロボロにされてたしな」

「しかし、イタリア代表の彼とマドリーの彼は同じ人間とは思えない」

「それはあれだ」

「なんだ」

「イタリアのように周囲が固い場合には彼の読みがいかされるけど、マドリーのように周囲がすっ通しの状況ではどうしたらいいのかわからなくなるんやろ」

「そうかね」

「サムエルもそうだったし、どうにも適応できていない」

「そこでサムエルを出すか」

「おまけに細かい組み立てができないと、ファンがまったく認めないから、その方面でも神経を使って大変なんやろ」

「ゴロパスを中盤かフォワードに当てることができたら、もっと楽やねんけどな」

「まあ、この試合でいうとアリスメンディの出来も異常だった」

「4回ゴールチャンスがあって、全部外したのが無念やったけどな」

「確かに」

「結局、レアル・マドリーは枠内シュートを1本しか撃てず、2-0で完敗した」

「それで、マドリーの周辺は大騒ぎになっているわけやな」

「去年から数えると2連敗やしな」

「選手にはやる気があるのかどうかもわからんし、カペッロは疲れてるし、会長はもうどうしていいかわからんという顔やし、とにかく大変や」

「選手のやる気で言えばだな」

「なんだ」

「カプデビラに先制点を決められたシーンで、壁の作り方がおかしかった」

「そうなんか」

の上のような感じで、選手がばらばらっと集まって、なんとなく壁を作り始めたわけだ」

「ふむ」

「挙句に壁の間に割り込まれ、その選手が抜けた隙間を通されて失点した」

「そうか」

「ちなみに、バルセロナの方にも同じような現象が見られて、の下のようなフリーキックで、明らかに壁がずれていた」

「普通は、左の選手がもっと線の近くにいるべきやな」

「ここで思うのは、”集中力の欠如は壁の作り方にあらわれる”という一文が真実か否かということなわけだ」

「たった2つの例からでは、どうにも言えんだろ」

「今後の課題ということやな」

「がんばってくれ」

「なにはともあれ、今年もリーガの分析は続くということで」

「皆さんご機嫌よう」

「また来週」

「さようなら」


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