Real Madrid vs Atletico
06.10.01.domingo
日時:2006年10月1日(日)
対戦:レアル・マドリード対アトレチコ・マドリード
結果:1−1
得点:0−1 6分 ミスタ
1−1 38分 ラウール
審判:ウンディアーノ・マジェンコ(ナバーラ)
退場:セルヒオ・ラモス(62分、マドリー、イエロー2枚)
警告:メヒア、カンナバーロ(マドリー)
ペレア、ミスタ、ペルニア、レオ・フランコ、マキシ、パブロ(アトレチコ)

「マドリードダービーは引き分けに終わった」

「終わりましたな」

「アトレチコはまたも勝てなかった」

「うむ」

「勝つための条件はそろっていたのに残念だった」

「もう一歩やったけどな」

「とりあえず、両チームの先発はこうなっていた」

「マドリーは予想通りで、アトレチコはアグエロを外してミスタを入れた」

「これは、こういう狙いだったわけだが」

「グティを潰すのが最大の眼目で、ミスタがマンツーに近い形でマークして、外れた時はリュクサンとマニッチェで見る」

「それにしてもミスタは頑張っていた」

「今のマドリーは、組み立ての時はグティを下げてボールを動かす仕組みになっている」

「グティが前後左右に大きく動いてパスをつないでいくわけやな」

「さらには、組み立てた後はゴール前に出て崩しも担当することになっている」

「これに対してミスタは、どこまでもついていった」

こんな感じやな」

「どんだけグティと仲良しやねん、という話やな」

「しかし、この起用は少々意外だった」

「そうかね」

「個人的には、同じ戦術を使って、こういう配置かと思っていた」

「マニッチェがトップ下に来て、その後ろがコスティーニャとリュクサンか」

「この方がグティへのプレッシャーはさらにきつい」

「しかし、この配置では、ボールを取り返した後、コスティーニャがボールをつなげない可能性が高い」

「そう。それをどう解消するか、というのが興味だったんやけど、マニッチェの位置を下げてミスタを置いた」

「ミスタがあれだけ忠実に守れるなら、総合的にこの配置の方がいいんちゃうか」

「確かに。ミスタの新しい一面を発見したような気がする」

「さらに言えば、ミスタはグティの後を追い回すだけじゃなくて、前でプレッシャーがかかる時には相手のセンターバックにつめている」

こんな状況やな」

「トーレスと横並びで前に出られる時には、このようにつめる」

「セルヒオ・ラモスはイケルへバックパス」

「イケルは中央へミスキック」

マニッチェは引いてくるトーレスにパス。トーレスはダイレクトで縦に出るマキシへボールを送る」

マキシはロベルト・カルロスを振り切ってヘディングでパス」

「走り込んだミスタが左足のアウトでシュート。ボールはネットに吸い込まれる」

「そういう次第なわけだ」

「まさにミスタ様々やな」

「大活躍もいいところや」

「ミスタの活躍とカシージャスのミスが重なってアトレチコが先制したわけやな」

「そのカシージャスのミスキックだが、こういう問題がある」

「どういうことだ」

「まず、この場面でレアル・マドリーの選手は中盤のやや左寄りに固まっている」

「そうや」

「ならば、そこへロングボールを蹴り込むべきであり、その結果ボールの回収率が上がる」

「ふむ」

「ところが、セルヒオ・ラモスはイケルの前寄りにパスを出している。こうすると、左効きのカシージャスは中央もしくは右方向にボールを蹴らざるをえない」

「スライスで蹴ったらええがな」

「それは難しい」

「なら一度ボールを止めればいい」

「相手がこれだけ近くにいるとそんな時間はない」

「そうかね」

「だから、最初のパスを少し左に出してあげるべきなんやな」

「この状況では、セルヒオ・ラモスは後ろ向きなので前の様子はわからないと思うが」

「いや、キーパーを見る前の段階では前方の状況を見ていたはずだから、そのいいわけは通用しない」

「そうかね」

「もったいない話やと思うぞ」

「とにかく、アトレチコが先制して押し気味に試合を進める」

「その中でもグティは次々と削られていた」

「なにしろ、アトレチコの最初の5枚のイエローのうち4枚がグティへのファールやからな」

「ハビエル・アギーレの狙いが良くわかる」

「しかし、グティのやられっぱなしでは終わらず、38分にアシストを決めた」

こんな感じやったな」

「ここではリュクサンのプレッシャーが甘かった隙を突いて、左サイドから逆サイドのラウールに見事なクロスを送り込んだ」

「リュクサンは自分の裏に来たディアラもマークしなあかんかったから仕方ないけどな」

「それはそうやな」

「それより、ラウールをマークするはずのペルニアのポジショニングがえらいことになっている」

の位置にいては、斜めに走るラウールもマークできないし、もしファン・ニステルローイがペレアの裏に走っても追いつかない」

「普通に考えると、こうなっているべきだと思うが」

「わざわざアントニオ・ロペスを外してまで起用したペルニアが仇になってしまった」

「しかし、なんでこれまで使っていなかったペルニアをこの試合に持ってきたんやろ?」

「よくわからんが、外部からは見えない理由があるんやろ」

「1-1で前半は終わり、60分に最初の交代が行われる」

「ミスタがアグエロに代わる」

「これはアギーレの狙いの筋やな」

「ミスタにひたすらグティをマークさせたのは、この時間帯まで粘る意味もあった」

「マドリーは、グティとレジェスが頑張って動くことでどうにかボールをつないでいる」

「だから、その2人が疲れる60分を過ぎるとマドリーのパフォーマンスはがたりと落ちる」

「そこを狙ってアグエロを投入するわけやな」

「ひたすら走っていたミスタの燃料が最初に切れるのは自明やしな」

「個人的には、最初の交代は65分やと思っていたけど、5分早かった」

「その後、セルヒオ・ラモスが退場して、マドリーは次々と選手を代える」

「その結果、70分にはこのような配置になる」

「レジェスとグティが消えて、ラウール・ブラボとベッカムが入っている」

「カペッロは戦術の上でレジェスとグティが酷使されるは承知なので、この2人を90分使うつもりは最初からない」

「ところが、彼等は現在のナンバーワンアイドルなので、特にグティの交代の時には盛大なブーイングが起こった」

「戦術上はカペッロの方に正当性があるけれど、心情的には観客の方に分がある」

「まあ、どんなブーイングにも顔色1つ変えないところがカペッロの凄さやけどな」

「彼の神経の太さは偉大としかいいようがない」

「試合はその後、トップ下に下がったトーレスからのパスでアグエロが決定的なチャンスをつかむ」

「しかし、イケルのセーブとシュートミスにより果たせず試合は終わった」

「しかしなんだな」

「なんだ」

「マドリーの戦術には幅がないな」

「ないな」

「基本的にワンパターンやしな」

「だから相手は対策が練りやすい」

「この試合も、戦術的にはアトレチが一方的に主導権を握っていた」

「ワンパターンでも圧倒的な破壊力があればええねんけどな」

「そういうわけでもない」

「そんなマドリーが今後どうなっていくのか」

「要注意ということで」

「今週はこの辺で」

「また来週」

「ごきげんよう」



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