Real Madrid vs Atletico
07.08.25.sabado
日時:2007年8月25日(土)
対戦:第1節 レアル・マドリー対アトレチコ
結果:2−1
得点:1分 1−0 アグエロ
15分 1−1 ラウール
80分 2−1 スナイデル
審判:メフート・ゴンサレス(アストゥリアス)
警告:ペペ、グティ、ラウール(マドリー)
ペレア、フォルラン(アトレチコ)

「しかし、今シーズンの開幕は豪華やな」

「いきなりマドリーダービーやしな」

「この試合では、プレシーズンマッチで散々の出来だったマドリーの状態が非常に心配されていたわけだが」

「2-1で勝ってしまった」

「先発はこうなっていた」

「レアル・マドリーは難しい形をしている」

「数字で書くのは難しいな」

「そこで、マドリーの攻撃だけを抜き出すと、こうなったいた」

「一言でいうと、ファン・ニステルローイ、ラウール、ロビーニョが中央前方、グティ、スナイデルがさばいて、サイドバックが横からフォローするわけやな」

「グティが1人でゲームを組み立てるとスーペルコッパのセビージャ戦のように、マンツーマンでマークされると手詰まりになる」

「その時に、スナイデルが下がってグティを助ける」

「組み立てにおいて、相手のプレッシャーをかわしつつ、空いたスペースに長いボールを正確に蹴ることのできる彼の存在は大きい」

「確かに」

「試合の途中、アギーレはマニシェをグティにつけたけれど、効果が薄いと見たのか途中でやめたくらいやしな」

「スナイデルのおかげもあり、中盤からボールが出ないというプレシーズンマッチからの問題はかなり解消されたわけだが」

「だがなんだ」

「この配置と組み合わせで戦うと、守備でどうしてもこうなってしまう」

「いわゆる間延びという奴やな」

「ディアラと前のラインの間が大きく空いてしまう」

「これはあれだな」

「なんだ」

「なんとなく懐かしい図やな」

「なんでや」

「昔、同じような問題を抱えたチームがあったのを思い出すからや」

「カルロス・ケイロスの初期か」

「もう4年も前の話や」

「デル・ボスケを切り、ベッカムを取った記念すべき年やな」

「記念すべきというか泥沼の開始というか」

「しかし、時の経つのは本当に早いな」

「あの時は、のように、エルゲラと前のラインの間が大きく空くという問題を抱えていた」

「しかし、同じような問題に見えて、今はあの時よりましやと思うで」

「まあそうも言える」

「昔後ろに残っていた選手は、エルゲラ、ロベルト・カルロス、ラウール・ブラボ、パボン、サルガド」

「現在残る選手は、ディアラ、ドレンテ、カンナバーロ、ぺぺ、セルヒオ・ラモス」

「特に、中央の選手だけを見ると、段違いに今の方がいい」

「豪華になった守備でなんとか耐えて、前に残った選手につなぎカウンター、というのがこの試合のマドリーのメインラインだった」

「それに加えてセットプレーで多くのチャンスをつくりだした」

「カウンターとセットプレーという、ここ数年の必殺技が復活したのはめでたいかと」

「プレシーズンではどっちもなかったしな」

「ただ、疑問として、この形でどのくらい勝てるか、というのを考えざるをえない」

弱点ははっきりしているわけだから、時が経つほど対策を講じられて苦しくなるのが自然の流れやしな」

「簡単で効果的な対策としては、まず空いたスペースでボールを長くキープして、マドリーの前線を守備のために後ろに走らせる、というのが考えられる」

「それでカウンターを鈍らせ、体力を消耗させるわけやな」

「そして、ピレス、デ・ラ・ペーニャ、ロナウジーニョ、シャビのような選手を持っていれば、空いたスペースからのスルーパスで一気に崩すこともできる」

「次はビジャレアル戦でピレスがいるのでその辺りは楽しみかと」

「ピレスは最近サイドで使われてるけどな」

「さよか」

「ビジャレアルなら、マティアス・フェルナンデスもマドリーのような守備をパスで崩すのは得意なので、彼を使って欲しいところではある」

「出てきても後半からやと思うけどな」

「一方のアトレチコだが」

「丁寧にボールをつないでシュートにつなげるという意味ではよかった」

「攻撃の全体的な構成はこうやな」

「ラウール・ガルシアが残ってマニシェが前、右からマキシ、左からシモン、アグエロが下がるか横に動いて受けて、フォルランが最前線」

「まあ妥当な配置やな」

「しかし、この構成では、チームの中に矛盾が発生してしまう」

「どういうことや」

「まず、パブロ、ペレアにセイタリディスを加えた3人では中盤とパスを出し入れしながら細かくつなぐことはできない」

「パブロのパスの下手さと、ペレアの突然出るパスミスは定評のあるところやからな」

「そうなると、後ろでボールが回らない以上、ロングボールに頼らざるをえない」

「困ったときは大きく蹴れ、という話やな」

「ところが、前線に蹴りこもうにも、アグエロとフォルランでは空中戦で競り勝つのは難しい」

「2人とも足元に来たら絶妙にキープしてくれるんやけどな」

「彼らをいかすには、ラインの間を抜けるパス、つまり、ディフェンスから中盤のラインの間を通して、ゴロでフォワードに当てるパスが出るといいけど、パブロとペレアのコンビではとてもそうはいかない」

「それは、ここ2年ずっとそうやな」

「敵と戦う前に、自己矛盾から力を発揮できないのでは困るわけや」

「そりゃそうや」

「そこでどうするかという話だが」

これでどうや」

「センターバックの交換か」

「パスが出えへんのやったら出す人間を置けばいい、ごく単純な方法や」

「ただ、ゼ・カストロを置くとパスは出るけど守備がもろくなるでな」

「スピードに欠けるというのと、相手と当たるのが下手であるというのが大きな欠点やな」

「特に後者はセンターバックとしては厳しい弱点やで」

「アギーレは彼を信用していないとは思うけど、そこに目をつぶってでも使って欲しいところではある」

「なんでや」

「そりゃ、後ろからパスがつながる方がおもろいからに決まってる」

「それを無視すればこういう方法もある」

「突然びっくりブラウリオかいな」

「今のアトレチコでハイボールに一番強いフォワードは彼やろ」

「体格的にはそうやな」

「基本的にカウンターで、相手を誘い込んで長いボールからサイドを攻める。サイドにはシモン、レジェス、ルイス・ガルシア、マキシと優秀な選手が揃っているし、中央でブラウリオ、後ろからラウール・ガルシアが詰めればヘディングの強さも申し分ない」

「アトレチコのサイドの強さは異常ではある」

「こうすれば後ろも安心、点も取れる、チームの中の矛盾も消える。めでたしめでたしや」

「しかし、それならブラウリオではなくシジッチでも買っておけいう話やで」

「それはそうなんやけどな」

「まあ、結局、エレルかゼ・カストロを入れる、という流れになると思うけどな」

「注目点の1つやな」

「次は、もう1つの注目チーム、バルセロナについてだが」

「その前にだ」

「なんだ」

「レアル・マドリー対アトレチコの試合はFKが決勝点になったやろ」

「そうやな」

「あれは伏線のあるFKという意味では面白かった」

「伏線とはこれの一番上か」

「これは得点になる13分前のフリーキックで、ペナルティーエリアの右端手前からグティが蹴ってポストに当たった」

「ポストというかほとんど角やったな」

「そして得点になったフリーキックが二番目の図なわけだ」

「横に流してスナイデルのシュート」

「同ような位置からのフリーキックで、前のシュートのイメージを引きずっていたディフェンスは完全に裏をかかれてしまった」

「見ていたほぼ全員が裏をかかれたと思うけどな」

「おまけにこのプレーは、きちんと練習されたものだった」

「それが3番目の絵やな」

「わかりにくいけれども、メッツェルダーは、ボールにつめるディフェンスの邪魔をするために、バックステップで下がった後、お尻を突き出している」

「それは、フリーキックが横に蹴られるのを前もって知っていたということやな」

「とは言え、結局お尻は届かず、あまり意味はなかったんやけどな」

「セットプレーの準備、それを使うタイミング、2つが揃った見事な得点という話か」

「うむ」

「それで、バルセロナ戦だが」

「アウェイでラシンと対戦。先発はこうなっていた」

「前半40分までのバルサは、ボール支配率で28:72と大きくリードしながら、シュート数で5:1、決定機の数で3:0と大きく負け越していた」

「あいかわらずというかなんというか」

「問題点はこうやな」

「去年から引き続きというかなんというか」

「ボールをつなぐ時はロナウジーニョとメッシの裏を狙われ、カウンターからはザンブロッタの裏を狙われるという例のパターンやな」

「今年もそれで行くわけか」

「どうやらそうらしい」

「トゥレは抜群にいいんやけどな」

「それはそうやけど、果たしてディフェンスラインの前で使うべきかどうかは疑問やで」

「なんでや。高くて強くて速いシャビみたいなもんやろ」

「肉体的に強くてテクニックがあるのは確かやけどな」

「ならええやないか」

「ただ、シャビは1試合に1回ミスをするかしないかだけど、トゥレは前半で5回はミスをするで」

「それはいたしかたない」

「いたしかたないことがあるかいな」

「あれはテクニックの不足ではなく、”まあこれで通るだろう”とか”相手はこないだろう”とか、自分の都合のいいように状況を解釈してしまうポジティブな性格から出るミスなわけだ」

「それがどうした」

「性格というのはなんとも変え難いものだから、それはいたしかたないかと」

「しかし、ボランチにミスが出るとチームにとっては死活問題やで」

「状況を自分の都合のいいように解釈する人は、本来前線向きなんやけどな」

「ドイツワールドカップのコートジボアール代表は、ボランチのヤヤ・トゥレとゾコラの守備が原因で失点を重ねていたわけで、そのヤヤ・トゥレがディフェンスラインの前に1人で位置してやっていけるのかどうか疑問は残る」

「イニエスタの位置に守備に効く選手を1人入れればトゥレも安心やと思うけどな」

「今後の争点ということかね」

「まあ、争点といえばやはりロナウジーニョということになるわけだが」

「使うべきか使わざるべきか」

「チームの問題を解決する、という意味では外したほうが簡単やな」

「となるとこうか」

「それで守備はぐっと安定するし、逆にロナウジーニョがいると不可能だった、前線からプレッシャーをかけていくディフェンスを復活させることもできる」

「3年前、ライカールトが、やろうやろうと試みて果たせなかった守備方法やな」

「とは言え、ロナウジーニョはバルサに在籍する以上、先発で使われると思うので、今年が正念場ということちゃうかね」

「バルサの正念場か?」

「ロナウジーニョの正念場やと思うで」

「守備に穴を空ける以上の働きを、攻撃で見せることができるか否か」

「これは、注目だと宣伝しなくても皆様が注目する点だというところで」

「今週はこの辺で」

「また来週」

「ご機嫌よう」



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