「アトレチコは負けてしまった」
「3-0で完敗であったな」
「予想が外れて残念な気分だ」
「前回の予想ではバルサはアトレチコの天敵だという話になっていたのではないかね」
「そうなんやけどな」
「なにが不満なんや」
「アトレチコがバルサに弱いのはロナウジーニョが出ない場合の話で、そうでなければ勝ち目はあると思ってたんやけどな」
「先発は
こうやな」
「まあ負けた原因は明らかやけどな」
「アッビアーティのミスか」
「うむ」
「流れは
こうやな」
「まずデコが右サイドのスペースへ縦パス」
「それを受けたメシがマイナスに切り返して中央にセンタリング」
「キーパーが余裕で取れるはずの状況でアッビアーティがファンブル」
「そこに詰めたデコがシュートでごちそうさま」
「そのような次第だった」
「3番目の写真で見えるように、キーパーがボールに触る時、周囲には誰もいない」
「あの状況で取れないというのはイレギュラーしたとしか思えんのだが、アップで見てもそういうことはない」
「たぶん、最初手でボールを押さえに行って、途中で胸でキャッチしようと変心したのが原因やと思うわ」
「ほんまかね」
「下の方の拡大写真を見ると、最初手を伸ばして取りに行っているのに、次の写真ではそれを縮めて抱え込もうとしているのがかすかに見て取れる」
「画質が悪くてわかりにくいな」
「その結果、体とボールの来る方向が平行になってしまってボールがこぼれたと思うんやな」
「しかしこのミスはこたえるな」
「開始15分やしな」
「キーパー本人もがっかりやろうけど、チーム全体でがっかりやで」
「そのせいかどうかはわからんが、3分後に追加点が入る」
「
こうやな」
「1枚目のように、左サイドでボールを持ったメシが中央のロナウジーニョにパス」
「メシはそのまま縦に抜けてリターンパスを受ける」
「いわゆるワンツーというやつやな」
「それが綺麗に決まるわけや」
「ラインの裏に受けたメシは逆サイドにシュートを沈めるわけだが」
「うむ」
「ここで一つ疑問な点がある」
「2番目の写真か」
「2番目の写真は、メシが最初にボールを離した直後で、彼の前にはレジェスがいる」
「青い矢印の先にいるのがメシで、赤い矢印の先にいる選手がレジェスやな」
「写真を下に見ていくと、赤いレジェスは立ったままで、青いメシに裏を取られてしまっているのがよくわかる」
「下から2番目では慌てて追いかけてるけどな」
「その状態で慌てても間に合うかいな」
「まあレジェスは守りキャラと違うからしゃあないで」
「それでもこれはひどいっちゅう話や」
「まあな」
「一番下の絵を見るとわかるように、ここではセンターバックのパブロが下がるロナウジーニョをマークして、サイドバックのセイタリディスは左に出たアンリをマークするためライン方向につり出されている」
「そうなると赤いスペースが空くわけやな」
「この状況で前に出るメシをマークするのは当然、対面に位置するレジェスしかいない」
「いわゆる、”ワンツーにはついていけ”というやつやな」
「なんじゃそりゃ」
「サッカー格言の一つや」
「初耳やな」
「覚えておくとなにかと役に立つと思うで」
「さよか」
「まあ、この形で中盤がワンツーを追わずに失点することはプロレベルでもよくあるけどな」
「それにしても、二つとも凡ミスといえば凡ミスや」
「そうやな」
「アトレチコとしては苦しいやろ」
「リードを奪われるとバルサはどんどんアトレチコの天敵になって行くからな」
「試合終了が近づけば近づくほどこのバルサは1-4-1-4-1に近くなって、アトレチコは苦しくなる」
「それがなぜ苦しいかについては、
前回(別ページ)と
第一節(別ページ)をお読みいただければと」
「実際この試合も、後半アンリが左サイドに出ることで
こうなって、若いボージャンとジオバンニが出てきた86分には
こうなった」
「交代の度にサイドの戻りがどんどん早くなる」
「結局、終了間際にシャビが決めて3-0」
「アトレチコは見事に散ったと」
「バルサの弱点を突く前に自滅した形やな」
「そういえば、一つ気になることがあるんやけどな」
「なんや」
「アトレチコの先発は
こうやろ」
「そうやな」
「なんで1-4-2-3-1気味なんやろ?」
「確かに、サラゴサ戦を見る限りレジェス、シモンを下げて1-4-4-1-1の方が良さそうやな」
「メシ、ロナウジーニョを相手にして赤い点線の位置を空けるのは明らかにおかしいし、実際そこからのパスで何度も崩されたしな」
「イニエスタをマークさせるためにアグエロを一つ下げるのはわかるねんけどな」
「どうにも不思議なんや」
「まあミスで立て続けに失点して、先発の意味が見える前に試合が壊れてしまったけどな」
「まあリードされたら前に行かなしゃあないしな」
「アトレチコもチャンピオンズリーグを目指す身やし、前に出て戦ってみたかったのと違うかね」
「そのチャンピオンズでバルサと対戦したシュトゥットガルトは、カカウがイニエスタをマークして、左サイドバックのボカと左中盤のファルネルトでメシを押さることで上手く行ってたから、それをパクればええだけの話やと思うで」
「まあ理由はアギーレに直接聞かなわからんやろ」
「そうやけどな」
「しかし、バルセロナとしては、これからもロナウジーニョを先発で使うのかね?」
「どうやろな」
「使うと去年までの穴が復活するだけやという気がせんかね」
「特にロナウジーニョに加えて、イニエスタかシャビをボランチに使うと穴が大きいから、それを狙った攻略法がいくつかある」
「一つは
ヘタッフェ型やな」
「イニエスタの周辺をロングボールで攻めてバルサの中盤を押し下げてしまう手やな」
「もう一つは
ビジャレアル型で、ボールキープの上手い選手をトップ下に置きサイドに大きなスペースを作り出す」
「これらに加えて守備ではシュトゥットガルトと
サラゴサ(別ページ)を参考にしてチーム事情に合わせて組み合わせればバルサ対策の大枠は完成やな」
「後は、守備に真面目になったメシの燃料が切れる60分まで耐えればいい試合になることは間違いない」
「なんにしても、ロナウジーニョを入れるか否か」
「この先もそれが問題だというところで」
「今回はこの辺で」
「また次回」
「ご機嫌よう」

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参考:
0607ヘタッフェ対バルサ
0607ビジャレアル対バルサ