Atletico vs Zaragoza
07.10.21.domingo
日時:2007年10月21日(土)
対戦:スペインリーグ第8節 アトレチコ対サラゴサ
結果:4−0
得点:10分 1−0 ルイス・ガルシア
34分 2−0 フォルラン
63分 3−0 マキシ
90分 4−0 マキシ
審判:ペレス・ラサ(バスク)
退場:−
警告:ペルニア、ラウール・ガルシア、マキシ(アトレチコ)
アジャラ、ディオゴ、リュクサン、セルヒオ、サパテール(サラゴサ)

「さて」

「どうした」

「今回はまたもアトレチコの試合をお届けするわけだが」

「最近多いな」

「それもそうやな」

「もう少し幅広いチームを紹介せねばいかんのとちゃうかね」

「それもそうなんやけどな」

「やろ」

「ただ、アトレチコの問題が一応の解決を見たから、記録しておく価値があるのではなかろうかと思ってな」

「そうなんかね」

「まず、アトレチコの問題としてはこういうものがあった」

「ディフェンスラインのペレア、パブロ、セイタリディスのパスに問題があるために組み立てができず、ロングボールをフォワードに当てようにもクン、フォルランともにそれに向かないため上手く行かないという話やな」

「それに加えて中盤のマニシェとラウール・ガルシアも組み立てがうまくないからどうしても攻撃が詰まるというのが問題だった」

「そこで5節からレジェスを先発させて右で使うようになったわけやな」

「彼をほっておけば縦に食い破られるし、サイドバックをマンツーマン気味につけると中央の守備がゆるくなってアグエロ、フォルランのコンビにスペースを与える」

オサスナ戦がそうやったな」

「まあこれで少し良くなったわけだ」

「ただその次の節ではバルサに3-0で負けたけどな」

「それはキーパーのミスが引き金になったからしょうがない」

レジェスのミスもあったしな」

「それで、この試合はどうだったかという話だが」

こうやな」

「うむ」

「ちと線が多くて見にくいな」

「大きく変わったのは、ゼ・カストロが先発してペレアが右に入り、左の中盤にルイス・ガルシアが入った点にある」

「ゼ・カストロの組み立ては上手いな」

「中盤のラインの間を抜いてグラウンダーをフォワードに当てる技術もあるし、40mのロングパスを正確にクンの胸に当てる精度も持っている」

「得がたい人材やな」

「まあちょっと守備はへなちょこやけどな」

「昨シーズンはそうやったな」

「へなちょこの一つの例としてはこういうプレーやな」

「去年のマドリーダービーか」

「一番上の写真を見ると、完全に赤白の選手がボールを奪うように見えるが、下に見ていくと地面に倒れている」

「これは、赤白のゼ・カストロが足でボールを触ろうとしているのに対して、白のイグアインは相手の体を制しにいっているからこうなるんやな」

「この正直さというか素直過ぎる守備が彼の弱点であり、監督に今ひとつ信頼されない原因でもあった」

「そうやけど、今シーズンは去年よりはるかに激しく相手に当たるようになってるで」

「ほんまかいね」

「本人も相当意識しているみたいやで」

「そうだとしたらめでたい話やな」

「確かに、組み立てのできるセンターバックはそうそうおらんので、彼の守備が良くなってレギュラーに近づけばめでたい話やな」

「うむ」

「なにはともあれ、彼がディフェンスラインに入ったことで、後方からパスがつながるようになった」

「それは第一節でも予見可能ではあったけどな」

「しかし、この日の配置ではペレアが右に入ったのも効いていた」

「彼はセンターよりも右に置いた方がパスが安定するな」

「そうやな」

「サイドなら必殺のパスミスがでても被害は少ないしな」

「必殺いうても心臓が止まりそうになるのは味方のほうやけどな」

「そこがカルデロン名物というやつや」

「なんにせよ、この変更でディフェンスラインでボールを持った時のプレーが格段に安定して、さらにはルイス・ガルシアが右に入ったことでそこからゲームが作れるようになった」

「サイドのゲームメーカーというやつやな」

「彼のようにサイドから攻撃の引き金になる選手は普通左サイドにいることが多いんやけどな」

こんな感じか」

「バルサに来た年の後半のロナウジーニョや同じ時期のデ・ラ・ペーニャ」

「ポルトに居たころのデコにチャンピオンズリーグで準決勝に行った時のリケルメ、マドリーでのジダンもそうやったな」

「そして、実は今のサラゴサのアイマールも同じ役割を背負っている」

「設計上はそうやな」

「ところがどっこい」

どうにもうまく行かない

「サイドでボールを受けてもパスミスが多く、サイドバックとの1対1でも簡単に止められる」

「これではわざわざ左の前方に選手を残す意味は薄い」

「そこからズバッとディフェンスラインを切り裂いて相手をびびらせてもらわんと困るからな」

「そうじゃないと、の赤い場所にスペースが残る負債ばかりが目立つようになる」

「いわゆるロナウジーニョの裏、ジダンの裏、アイマールの裏というやつやな」

「そこが常に守備の弱点になるわけや」

「それはこの試合でもあったな」

「アトレチコの1点目、2点目、4点目がそうやな」

こうか」

「うむ」

「アイマールの位置とその後のボールの動きを見れば、守備上の問題がよくわかる」

「最後の図はもうサラゴサが無理やり前に行っていた時間帯やからしょうがないといえばしょうがないねんけどな」

「しかしサラゴサはうまくいかんな」

「後ろからうまくボールがつながらんからな」

「セルヒオを右センターバックに戻せば少しはましになると思うんやけどな」

「彼も組み立は上手いからな」

「それなのに、なぜかずっと苦手な左センターバックなんやな」

「不思議な現象ではあるな」

「それに、アイマールの調子が悪いなら、彼を外して普通の1-4-4-2をやればええとは思わんかね?」

「それをやると、サイドで長い距離を走れる選手がいないのが問題になるんちゃうか」

「まあそれはあるな」

「それにビクトル・フェルナンデスは一度信頼した選手はなかなか変えへんしな」

「それがいいとこではあるけどな」

「アトレチコは新しい選手の組み合わせの良い解が見えてきたけど、サラゴサはアイマールをどう使うかも含めて暗中模索という感じかね」

「アトレチコもルイス・ガルシアの周囲のスペースを消されて、ゼ・カストロを押さえられたら苦労するはずやからまだまだわからへんで」

「なんにしても、両チームともに今後の進展が楽しみというところで」

「今回はこの辺で」

「また次回」

「ご機嫌よう」



c60 logo
トップページへ