スペインリーグ第10節 アトレティコ対セビージャ (2007.10.31)

「今週は第10節が中日に行われた」

「水曜と木曜にリーガがあるとせわしないな」

「金曜休んで土曜日にはまたリーガやしな」

「もう少しゆっくり進んで欲しいところや」

「来年はユーロがあるでしかたないところやけどな」

「しゃあないところやな」

「ところでだ」

「なんだ」

「先週末の試合で、セビージャのサッカーはフアンデ・ラモスが去っても変わりがないと書いたわけだ」

「そうやな」

「にもかかわらず、水曜日に行われたアトレチコ対セビージャの試合を見ると、すでにチームが溶けかかっていた」

「先発はこうやったな」



「この試合のセビージャを見ていると、下のようになっていた」



「なんやこれは」

「青い線がこれまでと比べて増えたプレーで、赤い線が減ったプレーをあわらしている」

「ケイタ、アドリアーノのドリブルが増えて、アウベスの上がり、ナバスのドリブル、それにフォワードへのロングボールが減ったいうことか」

「そう」

「それはまた珍しいな」

「珍しいやろ」

「これまでのセビージャは前線に4人集めてサイド、特に右サイドからごりごり行くか、ロングボールを落としての勝負にすべてをかけていた」

「ところがこの試合では、なぜかボールが左サイドのアドリアーノに流れ、素早く前に蹴ることができる場面でボランチのケイタが長い時間ドリブルをすることが多かった」

「まあ、それも仕方ないかもしれんな」

「なんでや」

「フアンデ・ラモスというのは限定した攻撃を行うことで、限定した状況しか起こさない目的としたサッカーをしていたわけやろ」

「そうやな」

「それを実現するために、言うなれば外からものすごい力で枠を締め、選手を押さえつけていたわけで、それがなくなればチームが溶けるのは早いのとちゃうかね」

「普通は一ヶ月くらいは前の監督の財産で食えるもんやけどな」

「それだけ特殊なサッカーをやっていたということやろ」

「そんなもんかね」

「ちなみに、セビージャの特殊性というのは、昔のセビージャ対マドリーの試合をご覧いただければよろしいかと」

「もう一年も前の試合やな」

「そうやな」

「なんにしても、はたしてこのままセビージャが溶けてしまうのか」
「今日のマドリー戦が注目なわけやな」

「うむ」

「次に相手のアトレチコだなわけやが」

「やっぱり、ゼ・カストロがディフェンスラインに入るとボールの回りがいいな」

「空中にあるボールをダイレクトのインサイドで受ける選手の聞き足にピタリと当てる技術なんかを見ると能力の高さがわかるな」

「アギーレさんには彼を使い続けて欲しいもんやと思うで」

「それはそうなんやけどな」

「なんや」

「守備がどうにもな」

「それは言わないお約束やで」

「お約束いうても彼一人のミスで2失点もしたらそうもいかんやろ」

「そういう噂もあるかね」

「最初はこれやな」



「右サイドからのセンタリングを見事に決めた場面やな」

「ただ、決めたゴールが自分のゴールだというところに問題がある」

「フリーでヘディングをしていて、余裕でラインの外にクリアできる状況だっただけに不思議なプレーやったな」

「多分ゼ・カストロは、キーパーのレオ・フランコにバックパスしようとしたのではないかね」

「しかし、キーパーはセンタリングをキャッチするために前に出ていたから、まったく違う場所に居たわけだが」

「それは、声が聞こえなかったんとちゃうか?」

「それは多分違うで」

「なんでや」

「レオ・フランコが最初に居た位置とゼ・カストロのパスの軌道を見比べると、明らかにずれてるやろ」

「確かにパスが右より過ぎるな」

「これは、ゼ・カストロはクリアするつもりで走って、キーパーの声が聞こえたからスルーしようと思ったけど決心がつかず、中途半端に頭に当てたらゴールに入った、というのが真相やと思うで」

「そうなんかいね」

「多分やけどな」

「そんで、次のミスはこれやな」



「左サイドから折り返されるボールをカットしようとして空振り、ルイス・ファビアーノに裏を取られた」

「見事な読み間違えというやつやな」

「これに、先週ご紹介したへなちょこ振りを加味するとやはりゼ・カストロは使いづらいという結論に達する」

「守備を考えるとそうなるな」

「とは言え、読みやらキーパーとのコミニュケーションやポジショニングやらは使っているうちにメキメキと良くなるものなので、ここは我慢して使って頂きたいと」

「左様に思うわけか」

「その通り」

「なんにしてもアトレチコの試合は、ゼ・カストロが出るか出ないかで全然面白さが違うのは確かやな」

「そんな彼に今後も注目というところで」

「最後に、この試合の面白プレーを見ておいとましようかと」

「面白プレートはなんじゃ」

「アトレチコの1点目は下の流れで決まったやろ」



「そうやな」

「このゴールに対してセビージャの選手も抗議しなかったし、マスコミでも問題にならなかったけど、これはおかしいんや」

「オフサイドか」

「そう」

「最初にキーパーへシュートが放たれた時、ピッチの外にいた選手が戻ってきてバックパスを出しているのが問題なわけか」

「もしこれがオフサイドでないとしたら、下のような作戦が可能になり、オフサイドルール自体が意味を失う」



「ラインの外にフォワードを置いて放り込みとは斬新やな」

「そんなこんなで」

「今回はこの辺で」

「また次回」

「ごきげんよう」



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おまけ:この試合で気になったこと


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