「今週のリーガはなかなかに大荒れだった」
「なにしろチャンピオンズリーグ組みで勝ったのはバルサだけやからな」
「おまけに2つの試合ではゴールが7つも飛び交う大盤振る舞い」
「アトレチコ対バジャドリー、レバンテ対ベティスが4-3でホームチームの勝ちやな」
「ちなみに、カルデロンはヨーロッパで一番ゴールを見られるスタジアムらしい」
「ほんまかね」
「マルカによると、カルデロンでは敵味方合わせて33ゴールが決まっていて、それに次ぐのはベルダーブレーメンの31ゴールらしい」
「それはまた名誉なことやな」
「確かにサラゴサ戦でも5ゴールを決めたり、ビジャレアル戦やこの試合では7ゴールと良く決まっている印象はある」
「ビジャレアル戦では負けたけどな」
「3-4やったな」
「なにはともあれ、この試合の先発は
こうだった」
「両方ともに見慣れた布陣ではある」
「試合の流れとしては55分までに6点が入る」
「いわゆる派手な打ち合いというやつやな」
「それだけでも十分驚くべきことではあるが、59分にもっと驚くべきことが起こる」
「うむ」
「ハビエル・アギーレは、センターバックのゼ・カストロを下げ、フォワードのフォルランを入れる」
「その結果
こうなると」
「これは斬新な形であるわけだ」
「ボランチにいたラウール・ガルシアがセンターバックに下がって、トップにいたマキシがボランチに移動している」
「フォルランが一番前に入って、マキシとラウール・ガルシアが一つづつ押し下げられたわけやな」
「この配置は初めて見るな」
「確かに」
「こういう状況、つまり、同点で30分余っている状況でセンターバックを変えるというのは非常に珍しい」
「怪我とか、トーナメントで2点負けているとかやったらわかるねんけどな」
「実に思い切った交代だと言える」
「まあ、思い切ったという面もあるねんけど、人と見切ったという側面の方が強いだけに複雑な気分やな」
「そうかね」
「なにしろ、これは、”ゼ・カストロは信用できない”という監督の意思表示であるからして微妙な気分になるのを禁じえない」
「まあ彼は、この試合でもミスが多かったから仕方がないで」
「バジャドリーの3得点すべてにゼ・カストロが関係してたしな」
「特に最初の2つがそうやな」
「
こんな感じか」
「下が1点目で、ビクトルが中央から左に流して、ジョレンテが折り返し、それをビクトルが再び受けてボレーで決めている」
「この時、中央に入るビクトルをマークすべきはゼ・カストロであったのだが見事に遅れた」
「次に、2点目が上で、ハイボールを敵と競りながらクリア、それがあまりにも短くエリア内のシシーに渡り決められてしまう」
「まあ2つともゼ・カストロにマイナス点がつくところではある」
「そして、3点目は左サイドからのクロスに対して、ゼ・カストロの裏でジョレンテがヘディング」
「センターバックのポジショニングが悪いと責められてもしょうがない」
「それに加えて、セビージャ戦での2失点(
1点目、
2点目)も彼のミスがらみであることを思い起こすと、監督の堪忍袋の尾が切れたのも無理なからぬことではなかろうかと」
「悲しい話ではあるが、今後、彼の出番は減るやろな」
「この交代の意味としては、ゼ・カストロをセンターバックに置くくらいならラウール・ガルシアを置いた方がいい、ということだけにそうなるやろな」
「しかし、ラウール・ガルシアをディフェンスラインで使うなら使うで、継続してやって欲しいもんやな」
「なんでや」
「いや、スペイン代表にゲームを組み立てるセンターバックが不足していて、それを補うためにラウール・ガルシアを下げて欲しい、と
U-21のころから思っていただけに続けて欲しいわけだ」
「ただアトレチコもボランチが厚いわけではないでな」
「クレベル・サンタナを使うか、この日みたいにマキシを下げればええやろ」
「そうなんやけどな」
「ペレアが帰って来てすぐにもとに戻すようなら元の木阿弥やと思うねんな」
「それはあるな」
「特に、この試合ではラウール・ガルシアがセンターバックに入っている時間が極端に短かったしな」
「59分に配置が変更されて、71分には退場者が出てしまったから合計12分やな」
「右サイドバックのバレーラがセスマへのファールで2枚目のイエローを受けた」
「バレーラは1枚目のイエローもセスマをひっかけたファールだった」
「つまりバレーラはセスマを止めることができずに退場に追い込まれたと」
「そういう話になるわけやな」
「実際試合を通してバジャドリーは左から崩し、アトレチコは右サイドを崩されていた」
「そもこれもバレーラがセスマに勝てなかったのが大きい」
「セイタリディス、ペレアの3番手の彼ではあるが、たまに先発した試合でこれだと、この先もベンチ暮らしが長くなると予想される」
「ちなみに、退場後のアトレチコは
こうなる」
「3バックやな」
「それも、ペレアが左のストッパーでラウール・ガルシアが中央という男前振りだ」
「アギーレはホームの試合はなにがなんでも勝つというポリシーの持ち主やからな」
「それにしても一人退場になっても一歩も引かないとは」
「びっくりやな」
「そして、ロスタイムにオウンゴールにより逆転」
「阿鼻叫喚の勝利を呼び込んだ」
「それにしても、3-3から1人退場してロスタイムに相手の自殺点で勝つというのはいかにもアトレチコやな」
「なぜか物事がドラマチックな方向へドラマチックな方向へと進む不思議なチームや」
「うむ」
「まあ、このようにアトレチコはめでたく勝利したわけだが」
「だがどうした」
「マドリーもう1つのチームはムルシアに惨敗した」
「いや、1-1の引き分けであって、負けではないで」
「しかし、シュート数15対7、枠内シュート5対2、コーナーキック4対1、という数字を見ると、思わず負けたと言いたくもなる」
「それはそうやねんけどな」
「問題点としては、
まとめにある通りですので」
「そちらをご覧いただければというところで」
「今週はこの辺で」
「また次回」
「ごきげんよう」

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