Valencia vs Barcelona
07.12.15.sabado
日時:2007年12月15日(土)
対戦:スペインリーグ第16節 バレンシア対バルセロナ
結果:0−3
得点:12分 0−1 エトー
26分 0−2 エトー
61分 0−3 グジョンセン
審判:イトゥラルデ・ゴンサレス(バスク)
警告:(バレンシア)
(バルサ)

「遂にクラシコが来週に迫ってきたわけであるが」

「楽しみというかなんというか」

「そこで、今回は、先週末のバルサとマドリーの試合を見つつ、クラシコの展開予想などをしてみようと思うわけだ」

「試合分析と見せかけてプレビュー企画か」

「そういうことやな」

「先週のバルサはアウェーでバレンシアと対戦した」

「先発はこうやな」

「エトーが復帰してロナウジーニョはベンチ」

「まあ、最近のバルサの基本形にエトーが入っただけではある」

「このバルサは上手く機能していた」

「トップにエトーが入ったことで前線からのプレスが非常に効いていたのが印象的やな」

「おまけに、中に入るメシの前でラインの裏に抜ける動きが良く、そこから1点目もうまれた」

「トップにロナウジーニョがいると問題だった、中央の守備が甘くなる、ラインの裏に出る人間がいなくなる、という2つが解消されたわけやな」

「試合の前半は、バレンシアの守備がばらばらだったこともあり、バルサの快調なプレーが続いた」

「一方的もいいところやった」

「しかし、好事魔多しというかなんとうか」

「43分に不幸が起きる」

「あろうことかメシが負傷退場」

「ふとももの筋繊維に4cmの断裂が発生したらしい」

「いわゆる肉離れというやつやな」

「これで全治1ヶ月」

「つまり来週のクラシコは絶望」

「バルセロナにとっては頭の痛いことになってしまった」

「そして、メシの代わりにジオバンニが入って前半終了」

「ここで、メシが怪我をしてもロナウジーニョが入らないという点はポイントやな」

「すでに2点をリードしている状況だったから、ジーニョの調子を上げるとかそういう狙いがあるならば使う絶好のチャンスやったしな」

「使う気がないならベンチからも外して1月に売ったらスッキリすると思うが」

「どうなるんやろな」

「それはさておき、61分にグジョンセンのゴールでリードを広げたバルサは、早目早目の交代を行う」

「これはクラシコをにらんでの温存やな」

「67分には3人の交代を終わらせる」

「結果、こうなる」

「1-4-1-4-1のように見えるが」

「本当にそうなっているからしょうがない」

「そういえば、今シーズンのバルサは両サイドを引いて1-4-1-4-1で構える試合が多かったな」

「そうやな」

「以上をまとめると、エトーが入るとプレスが効く、エトーとメシの相性は良い、メシが怪我をしてもロナウジーニョは使われない、バルサは引く時に1-4-1-4-1を使う、とうことか」

「恐ろしく簡潔なまとめやな」

「次にレアル・マドリーはというとこのような先発だった」

ラッツィオ戦(別ページ)と同じやな」

「そして、この試合の展開は、上のラッチオ戦の分析で書かれたのとまったく同じだった」

「簡単にまとめると、ペペを押さえつつバチスタとディアラーにプレッシャーをかければそこでミスが出るので有利になる。また、マドリーは攻撃の組み立てがうまくいかなくなるので、観衆のストレスが溜まる。時間の経過とともにイライラは増大し、その矛先はミスを犯すバチスタとディアラーに向かう。こうなればアウェーチームの方が観客を味方にして優位に戦える、ということやな」

「オサスナはチームとして非常に上手く機能していて、最初の15分のボール保持率は、マドリーの38%に対して62%だった」

「圧倒的と言ってもええな」

「ところが、オサスナは16分に失点する」

「スナイデルのフリーキックをファン・ニステルローイが頭で決めてごちそうさま」

「不利だろうがなんだろうが一瞬で点を取るマドリーの得意なパターンが炸裂した」

「その後もオサスナ優位の流れだったが、後半に入るとスナイデルのミドルシュートが決まり2点差」

「サイドにパスを出すフェイクでシュートコースを開ける見事なゴールだった」

「これでマドリーの勝利はほぼ確定した」

「まあ、オサスナが15mで打つシュートよりマドリーが30mから打つシュートの方が危険なんやから2点差ついたら厳しいわな」

「それはそれとして、この試合のマドリーの交代は興味深かった」

「1点リードした状況で、バチスタをグティに、ディアラーをガゴに代えたやつか」

「マルセロをハインツェに代えたのもあわせるとこうなる」

「これは凄いな」

「凄いというか逆転の発想やな」

「バチスタとディアラーをグティとガゴに代えると中盤の守備が極端に弱くなる」

「これまでも、その穴をつかれて散々に苦労してきた」

「それを一点リードした状況で行うというのは常識的には考えにくい」

「考えにくいといっても実際に行われたわけやな」

「これはいかなることかと」

「これは観客の怒りを除いては考えられんのとちゃうかね」

「あの時間帯はバックパス一本に対してもの凄いブーイングと指笛が巻き起こっていたしな」

「まあ、あれがベルナベウの一番いいところではある」

「どんなに勝っている状況でもプレーが自分の美感に沿っていないと応援しているはずのチームを叩き壊さんばかりの行動に出る」

「それによってレアル・マドリーの質というものは保たれるわけやしな」

「この試合で観客が満足するようになったら、本当に終わりやしな」

「まあ、シュスターの交代は、理屈としては、ボールポゼッションを高めて相手を押し返す、という風にいえなくもないんやけどな」

「勝っている状況で、穴をあける交代しかできないというのは苦しいところやな」

「マルセロをハインツェに代えたのは穴をふさいでるねんけどな」

「それはそうやな」

「まあ、以上のようなことと、これまでの両チームの戦いぶりからクラシコを占おうという話なわけだ」

「今週の先発をそのまま使うとこうなるな」

「しかし、メシは使えない」

「ジオバンニを使うとしたらこうやな」

「ロナウジーニョの先発の芽はないかね?」

「これまでの流れを見る限りないんちゃうか」

「そうか」

「もし出したとしても、これまでの問題点(別ページ)が再出するだけでメリットがない」

「となるとジオバンニを使って、狙いはこうか」

「サイドを引いて、中央でバチスタとディアラーにプレーシャーをかければ十分やな」

「後は右サイドバックがロビーニョを1対1でどれだけ抑えられるかが鍵かね」

「そこさえ押さえれば後はスナイデルの一本のパスだけ気をつければマドリーの攻撃は止まる」

「そうなるとマドリーとしては、攻めのオプションとしてグティやガゴを使うことも考えられる」

「たとえそうなったとしても、バルサは中央の守備を厚くしていればいいから、システムや人をいじる必要はない」

「マルセロに対するジオバンニの守備は不安やけどな」

「ジオバンニに対するマルセロの守備も不安やかお互い様ちゃうか」

「ジュリーとかいればええねんけどな」

「いない人のことは言いっこなしや」

「まあそうやな」

「ちなみに、バルセロナがリードを奪って守りに入る場合、こうなるだろうと思われる」

「エトーが右かね」

「その方が固いで」

「逆にマドリーが守る場合はこうかね」

「中盤を守る手立てがほとんどないから、前線に動ける選手を入れてラウールを引かせるくらいしかない」

「それをバルサが攻めるとするとこうか」

「左にボージャンを入れてサイドバックを上げるのか」

「あとは必要に応じてデコとザンブロッタを入れることになる」

「今の形でやるなら、これを試して欲しいねんけどな」

「トゥレを上げる説か」

「キープが上手くてミドルも打ててスルーパスも出せるトゥレは、性格的にもここで使った方がいいと思うから是非一度試して欲しいんやな」

「マルケスがそこで上手くいくかどうか、というのが鍵やな」

「もし上手く行けば、トゥレとアビダルが後ろを支えて、こんな布陣も可能になる」

「今度は、ロナウジーニョを諦めない説か」

「そうやな」

「ただ、今のチーム状態ではロナウジーニョを切った方がバランスを取りやすいし、今さら彼のためにチームを組みかえるとは思えへんやろ」

「それはそうやねんな」

「とにかく、今のバルセロナのバランスは崩れていないので、去年のような酷い試合にはならないかと」

「去年は、チームとしては両方ともまったく見る価値の無い試合やったしな」

「現状なら、マドリーが勝手にバランスを崩すのを待っていればいいバルサが有利かね」

「でも、バルサはホームやから攻めるかもしれんで」

「試合開始直後にプレスをかけるのはあると思うが、強烈なマドリーの前線にわざわざスペースを渡す必要もないので、それは不要なリスクやろ」

「まあ、それも含めてどう展開するのか」

「実に興味深いというところで」

「今回はこの辺で」

「また次回」

「ごきげんよう」



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