「今週は、マドリーもアトレチコも負けた」
「ビジャレアルも引き分けて、いわゆる上位で勝ったのはバルセロナのみ」
「少し優勝争いが面白くなったわけやな」
「うむ」
「そこで今回はアトレチコ対アスレチックをお届けしようかと」
「というより、先週に引き続いてゴールの決め方をお届けするわけやな」
「簡単にいうとそうなる」
「この試合では、実にいいゴールが決まった」
「アスレチックの一点目やな」
「とりあえず
こうであるな」
「一番上の写真でボールの左にいる選手がハビエル・マルティネスで、彼がひたすら右側にドリブルしていく」
「最期は左にパスを出して、スサエタがゴールを決める」
「ハビ・マルティネスは、70メートル近く独走している」
「それを違う角度からみると
こうなる」
「実に見事であるな」
「見事なばかりでなく、基本に忠実なところが素晴らしいと思わんかね」
「学ぶ点が沢山あるのは確かやな」
「
図にまとめるとこうなる」
「まず、ボールといっしょに走るという基本技術がきちんとしていたことが素晴らしい」
「英語でいう、ラン・ウィズ・ザ・ボールというやつやな」
「前にスペースのある状態で、速度を上げて走りながらボールを運ぶ技術だが、プロのレベルでもついつい長く出しすぎて相手に取られてしまうことが非常に多い」
「がっかりプレーその1というやつやな」
「その次に、コース取りが素晴らしい」
「追ってくるディフェンダーの前に前に体を入れることでボールを守っている」
「スクリーンがうまい上に足も速い」
「ルイス・ガルシアなんかいくら走ってもおいつかへんかったしな」
「ハビエル・マルティネスがあんなに速いとはしらなかった」
「次に重要なのは、ディフェンスを引き付けてからボールを離したところやな」
「右後ろからペルニアが迫ってきたけれども、ギリギリまで待ってパスを出した」
「自分に人が来れば来るほど周囲がフリーになるの原理を忠実に守っている」
「さらに、パスの方向がええな」
「45度を超えて90度に近い方向に出している」
「これを行うと、自然に自分の前に入ろうとするディフェンスの動きの裏を突くことができる」
「この後のスサエタもええな」
「まず、ワンタッチでゴールキーパーに向かうようにコントロールした」
「これは、
先週(別ページ)見たように、1対1での手筋やな」
「
ロベン、
バチスタ、
ラウールなどもそこから入っている」
「そして最期は
ファーに開きながらニアに打つフェイクでしめている」
「拡大すると
こうやな」
「最期の写真を見ると、キーパーがファーサイド側に移動しようとしているのがわかる」
「フェイクにかかるアッビアーティの図やな」
「これは、キーパーに向かってからフェイントをかけるのがいかに大事かということでもある」
「ちなみにあれやな」
「なんや」
「このファーを向いてニアというのはファン・ニステルローイの必殺技でもあるな」
「そうやな」
「今週のベティスとの試合でも使っていた」
「
こうか」
「セルヒオ・ラモスからスルーパスが出る」
「ファン・ニステルローイがそれを追う」
「追いついて軽く中に切り返し」
「素早くファー方向に踏み込む」
「そしてニアにシュート」
「ボールはポストを叩いた」
「66分の出来事やな」
「これは彼の得意技で、中央より左でボールを受けると、ぱっとキーパーの方向を向いてファーに打つように踏み込み足を返してニアに打ち込む」
「この場合は素直に左足で蹴った方がよさそうなもんやけどな」
「右の方が自信があるんやろ」
「そりゃそうやけどな」
「とにかく、先週と今週の話を集めると大体一対一で決めるための手段がわかる」
「まず、利き足と逆のサイドでボールを持った場合は、キーパー方向に向かった後、ファーに打つフェイクからニアに打てばよい」
「例えば、右利きが中央より左側でもらった時やな」
「
バチスタ、
ファン・ニステルローイ、
スサエタなどが例としてあげられる」
「次に、利き足と同じサイド、例えば、左利きが中央より左側で受けた場合、ファーに打つフェイクからニアに打てばよい」
「
ロベンが例やな」
「これはキーパーの位置によって逆のフェイクでファーに決めてもいい」
「大体、キーパーとの距離は5m〜6mが相場になる」
「それより近づいて来た場合は」
「さっと外に切り返す」
「例えば、
ラウールのような感じか」
「このことさえ憶えておけば、一対一でのアイディアに困ることはなく、またボールを受ける前からイメージを固めやすいので、逆から計算して動きを決めることもできる」
「この逆算というのが鍵やな」
「玄人と素人の境目やしな」
「最期のイメージからプレーを組み立てることのできるのが玄人で、その場その場で決めるのが素人やからな」
「まず、キーパーに向かう」
「それから技をかける」
「その技というのも利き足とサイドでほぼ決まるというところで」
「また次回」
「ごきげんよう」

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