Deportivo vs Real Madrid
08.03.15.sabado
日時:2008年3月15日(土)
対戦:スペインリーグ28節 デポルティーボ・ラコルーニャ対レアル・マドリー
結果:1−0
得点:57分 1−0 ペペ(オウンゴール)
審判:トゥリエンソ・アルバレス(カスティージャ・レオン)
警告:デ・グスマン、コロチーニ、アウオアテ(デポル)
グティ、ペペ(マドリー)

「レアル・マドリーは負けてしまった」

「リアソルで弱いのは周知のことやしな」

「1991年に勝って以来、デポルティーボのホームで勝ったことがない」

「もう17年にもなるのか」

「なかなか昔の話やな」

「昭和の話ではないけどな」

「先発はこうやな」

「マドリーは、1-4-4-2でええんかいな」

「右のグティの位置が微妙やけど、そうやろな」

「それに対して、デポルは1-5-4-1」

「リーガでは唯一のシステムやな」

「ロティーナらしいといえばらしい」

「以前は4バックをやっていたが、システムを変えたんやな」

「攻める時の動きはこうやな」

「基本的に左利きで、ラフィタのキープと、フィリペのオーバーラップからのクロスとドリブルが武器になる」

「特にフィリペが鍵やな」

「彼は、去年右の中盤で突破を見せていた選手で、上がっていい」

「一方の右サイドはヴィルヘレムション任せやな」

「彼は非常に長い距離を走る運命にありつらい」

「上がって下がって上がって下がってやからな」

「次に、デポルの守備の穴を探すとこうなる」

「フィリペがどんどん上がってラフィタも守備に強くない分、左サイドに穴があく」

「それがオレンジの点線のゾーン」

「右は、ヴィルヘレムションがきちんと下がって、マヌエル・パブロも守備を重視する分、穴が空きにくい」

「そして、中央は硬い」

「最初から5人おるしな」

「デポルの構造としてはこうなる」

「なんにしても左がポイントになるということやな」

「対するマドリーはというと、この試合での動きはこうなる」

「攻める場合か」

「上から下に攻めているわけやな」

「まず、特徴的なのはグティの位置やな」

「左サイドの中盤といえばそういえる位置に入っている」

「そこから中に入って、フォワードの後ろでボールを受けるわけか」

「ところが、そのボールが出てこない」

「センターバックはもとより、中盤からいいパスが前に入らないのが原因やな」

「もともと、今シーズンのマドリーというのは組み立てに問題が多く、グティを中盤の底に下げることでこれを解決していた」

「ところが、それでは守備があまりにも薄くなる」

「そこで、前に上げる」

「しかし、それではまた組み立てがおかしくなる」

「必殺グティループやな」

「悩ましいところやな」

「グティとしては、前にいてもボールがこない。こないどころか、フォワード2人とゾーンが重なって動きづらいこと甚だしい」

「赤いゾーンに人が多すぎるわけやな」

「そこで、結局ディアラの横まで下がってパスをさばくことになる」

「以前いた場所まで戻るわけやな」

「戻る手間がかかるだけ損といえば損やな」

「攻撃面ではそうやな」

「ちなみに、グティが中央に入って下がると、右サイドが大きく空く」

「そこにミゲル・トーレスが上がる」

「上がるのはいいが、トーレスではスペースがあってもあまりいい仕事はできない」

「ドリブルでの突破力がまるでないのと、クロスが遅いのが原因やな」

「狙う場所はええねんけどな」

「まあ、その結果、マドリーの右サイドは完全に機能が麻痺してしまう」

「なら、左から攻めろということか」

「左は、ドレンテが開く分、右よりも押し込むことができる」

「で、そのドレンテをハインツェがフォローすると」

「ただ、ハインツェのクロスはほとんど怖くない」

「ドレンテが押し込んで戻しても、二の矢がないわけやな」

「そういうわけで、右も左も苦しい」

「中央も苦しいならやることなしやんか」

「そうとも言える」

「困ったことやな」

「続いて、守備面を見てみる」

こうか」

「マドリーの守備に問題が出る時はグティがらみが多く、これも例外ではない」

「ちゃんと戻らへんから、赤い部分にスペースができるわけか」

「グティを右に置いた時点で、覚悟しているところではある」

「まあそうやな」

「ところが、これをデポルティーボの特徴と組み合わせると、えらいことになる」

「えらいんかいな」

「それがこの図になる」

「青い線がデポルの進入路で、赤い点線がマドリーの弱いところやな」

「デポルが一番攻めてくる場所、つまり、フィリペとラフィタで攻めてくるサイドがちょうど空いている」

「これはいかんな」

「いかんな」

「相手の弱い部分に強い部分をあてる、自分の弱い部分を相手の強い部分にあてない、というのが基本やしな」

「デポルにとっては絶好の状態で、マドリーにとっては非常にまずい」

「非常によろしくないな」

「さらに、デポルの攻撃とマドリーの守備の図を組み合わせてみる」

これやな」

「紫の線がマドリーの進入路で、青い点線がデポルの硬い部分、オレンジの部分がデポルの柔らかい部分やな」

「マドリーは、柔らかい部分へ弱く、固い方を強く攻めている」

「これまたデポルにとって非常に好都合であるな」

「そうやな」

「まず、マドリーの攻撃は、相手に関係なく、のような問題をはらんでいる」

「それが、デポルの特徴と合わさると、さらにひどいことになる

「せめて、デポルの左を攻められたらよかったんやけどな」

「ロベンとセルヒオ・ラモスの組み合わせなら可能やな」

「両方いなかったしな」

「これでは、まともに攻撃できるはずはない」

「それが、ゴールチャンス0、枠内シュート数0という結果につながったわけやな」

「驚くべき数字やで、それは」

「何はなくても点は取るといわれたマドリーがチャンス一つなかったんやからな」

「次に、守備の面では、マドリーの穴が空く部分に、ちょうどデポルの攻撃が来る」

「再びこの図やな」

「この試合唯一の得点はまさにここから決まっている」

これか」

「デポルが左サイドを上げて、その前にグティがいる」

「ちゃんと自陣に戻ってるな」

「2番目の写真で、サイドのフィリペにパスが出て、パスを出した選手は縦に走る」

「実線がボールの動きで、点線が選手の動きやな」

「オレンジに囲まれた選手がグティや」

「わかっとる」

「3番目の写真で、サイドに出たボールを受けたフィリペに対してトーレスがつめる」

「4番目の写真で、フィリペがトーレスを抜くわけやな」

「この時、グティの位置に注目していただきたい」

「最初の写真の位置とほとんど同じやな」

「つまり、ボールと選手が動いているのに、彼はまったく動いていない」

「それは、その後もそうやな」

「下までくるくると見ていただいても、オレンジで囲まれた選手はほとんど動いていない」

「確かに」

「守備に穴が空く、というのは、具体的にこのような状態を指すわけや」

「さよか」

「そうや」

「この状態やと、グティがサイドに出たボールを追うか、縦に走る選手を追って下がって、トーレスの横でラインを止めて、中に入ってくるフィリペに対処せなあかんな」

「サイドに出るボールをカットしようとして、失敗したらその後棒立ちというのがグティらしいいというかなんというか」

「攻めっ気が強い選手やからしゃあないで」

「しゃあないですむかいな」

「それに、グティの特徴を知りながらそれに向かないポジションで使ったら悪いことも起こるがな」

「そりゃそうやけどな」

「シュスターも頭の痛いところちゃうかね」

「12月、1月の構成ではまずいということがわかっていて、いじらなあかんねんけどいじりようがないところやしな」

「なにはともあれ、マドリーがデポルに完敗した裏には、怪我人、チーム状態の他に、戦術的な理由が大きくかかわっていたということやな」

「それが一番大きいわな」

「そんなこんなで」

「今回はこの辺で」

「また次回」

「ごきげんよう」



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