07-08シーズン、スペインリーグチーム一覧
(2007.08.30〜)
ムルシア
チームのとしてのバランスがよい。
前線でボールをキープしてゴールを決める選手としてバイアーノ、サイドから飛び出す選手としてレゲイロ、中盤でボールをつなぐ選手としてパブロ・ガルシア、スペースを消す選手としてリチがおり、サイドのクロ・トーレス、ペーニャも、このクラスのチームが持つ選手としては最高レベルである。
中盤の核となるパブロ・ガルシアは、レアル・マドリーではまったく活躍できなかった。それは、瞬発力とスピードがないにもかかわらず、広いスペースをカバーしなければならなかったことによる。(参考:)しかし、このチームではレゲイロがしっかりと戻るため、サイドライン際まで引っ張られる場面が少なく、また中央でのチェイスはリチが担当するため狭い範囲を守ればよい。このため、ボールを奪った後のプレーに余裕が生まれる。
パブロ・ガルシアの特徴をいかす意味でよい構成である。
降格を争うチームにおいては、以下の点に注目するとよい。
・守備の安定
・フォワードの得点能力
・セットプレーでの得点能力
・中盤のゲームメーカーの有無
守備については、フォワード2人とサイドの中盤を含めた3人で前からボールを追うタイプの1-4-4-2である。サラゴサを相手に上手く機能していた。また、監督のルーカス・アルカラは、教科書的なゾーンディフェンスを嗜好することで知られており、シーズンを通してこの面での破綻は少ないと考えられる。
フォワードについてはバイアーノが鍵になる。スピードこそないものの、ロングボールを受ける能力、スペースに出た後のキープ力、得点を生む能力、すべてにおいて優れていてる。ここ3年でシーズン平均15点にあたるゴールを決めており、その点での不安は少ない。ただし、ムルシアにおいてはフォワードもボールを追ってこまめに走らねばならず、体力面が心配される。
セットプレーのキッカーについてはほぼ申し分ない。左足でパブロ・ガルシア、右足でデ・ルーカスがいる。また、この試合で途中出場したアベルもよいフリーキックを蹴る。抜群にヘディングの強い選手はいないが、キッカーの質により平均以上の得点が期待される。
終盤のゲームメーカーとしてはパブロ・ガルシアがいる。
チーム内に矛盾がなく、活躍が予想される。
サラゴサ
右にガビが来ている点が目新しい。ガビはもともとボランチである。3ボランチ的な配置で新たなバランスを模索した点で注目される。
この試合では、セルヒオを左センターバックに置いたことにより問題が発生した。サラゴサは、後方から細かくボールをつなぐことを信条としている。去年、ディフェンスラインでその核をなしていたのがセルヒオだった。右センターバックの位置から出されるラインの間を抜くパスが中盤、前線を動かしていた。しかし、左センターバック入ったこの試合では非常に窮屈そうにプレーしており、パスも無難なものに終始した。これは、彼が右利きであるため、左サイドではパスの選択肢が狭まることと、おそらく利き目が関係している。今年も同じ戦い方をする以上、右に戻すべきである。
その他の問題としては、マトゥザレム、アイマールにミスが多い点があげられる。
バレンシア
アジャラが抜けた以外、去年とまったく同じである。
昨シーズン、マルチェナはボランチとして非常にいい働きをしていた。スペースに出すパスが相手を崩すきっかけになることが多かった。彼を中盤に上げ、アレクシスをセンターバック置く手が有力である。
ビジャレアル
右中盤にピレスを置いたが、良い働きはできなかった。このポジションの選手としては、彼の他に、カニ、カソルラ、マティアス・フェルナンデス、ホセ・マリが考えられる。この試合の先発であれば、ピレスが左、カソルラが右の方が自然であると考えられる。プレシーズンで評価の高かったロッシのプレーが悪く今後が注目される。
昨年左サイドバックとして抜群の働きを見せていたホセ・エンリケは、ニューカッスル・ユナイテッドに売られて行った。これが彼の将来にとってプラスになるかマイナスになるか、心配されるところである。
セビージャ
ここ2年とかわらぬセビージャである。セビージャの戦い方では、どちらかのサイドバックを大きく上げて相手を崩す種にする。昨年までは右のダニエル・アウベスがその役を担っていた。しかし、彼は移籍でごねてチームから外れた状態にある。また、控えのヒンケルは守備に固い選手であり、前線での仕事は期待できない。このため、場合、左を上げるが、プエルタもすでにいない。左の控えは、ドラゴであり、センタリングは良いがスピードに欠ける。アドリアーノをサイドバックとして使う方法もあるが、守備に不安が残る。監督の対応が注目される。
ヘタフェ
開幕戦のヘタッフェは、セビージャを相手に4-1で負けた。しかし、退場者の出る22分までは優位に戦っていた。セレスティーニが中盤で抜群の働きを見せ、右のパブロ、トップ下のウチェも十分な働きを見せた。不安は最前線にあり、ケパ、マヌー・デ・モラルの2人で何ゴールを決められるかが焦点になる。

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