Alemania vs Argentina
06.06.30.viernes
日時:2006年6月30日(金)
対戦:ワールドカップ8強 ドイツ対アルゼンチン
結果:1−1(PK:4−2)
得点:1−1 48分 アジャラ
1−1 80分 クローゼ
審判:ルボス・ミチェル(スロバキア)
警告:ポドルスキー、オドンコー(ドイツ)
ソリン、マスチェラーノ、マキシ(アルゼンチン)

「ドイツ対アルゼンチンの試合はPKの末にドイツが勝利した」

「最後までどちらに転ぶかわからない試合だった」

「うむ」

「結局はレーマンがアジャラとカンビアッソを止めて決着がついた」

「レーマンは常にボールの方向に飛んでいて、ほとんど常に逆を取られていたレオ・フランコと明暗をわける形になった」

「レーマンがあれほどPKに強いとは知らなかった」

「とりあえず、試合開始時の配置はこうなっていた」

「ドイツの方はいつもの通りでアルゼンチンは前線が組み換わっている」

「例えばメキシコ戦はこうなっていたわけだが」

「この試合では、右前方にいたサビオラを外し、左にテベスを置いて中盤を右に寄せている」

「これはどういう意図かね」

こういう意図やな」

「ふむ」

「ドイツは左のラームを上げてシュバインシュタイガーとともに攻めてくる。そのスペースを潰すためやな」

「確かに普段の配置だとこうなって、点線のエリアが空いてしまう」

「そこを潰すために選手の配置を変えたわけやな」

「アルゼンチンがドイツに合わせた形になっているわけだが」

「普段の形で戦うのは不利だと判断したんやろ」

「それで、48分にアルゼンチンがまんまと先制する」

「リケルメのコーナーからアジャラが決めた」

「それまで一度も相手ゴールに近づいていなかったのに、ワンチャンスで決めるところが凄い」

「追う立場になったドイツは61分にシュナイダーをオドンコーに代える」

「これはオドンコーのスピードで縦に出るという話かね」

「それもあるけど疲労が主な原因やと思うで」

「月並みな理由やな」

「ドイツのサイドの中盤はのような形で攻撃と守備をつないでいるんやな。その分移動距離も大きくなるからクリンスマンはシュナイダー、シュバインシュタイガーの順番で外したんだと思う」

「そうか」

71分にリケルメをカンビアッソに代える」

「明らかに守りに入ったわけやな」

「うむ」

「しかし、なんでルチョがリケルメの位置に来るんやろ。どうせ守るなら普通に左サイドに下げればいいだけだと思うが」

「よくわからんな」

「そうか」

「そして、76分にシュバインシュタイガーに代わってボロウスキーが登場する」

「これは驚いた」

「確かに」

「この2人ではキャラクターがまったく違うし、これでは左サイドから人がいなくなってしまう」

「クリンスマンは中央にバラックとボロウスキーを置いて左サイドは完全にラームに任せる意図を持っていたみたいやな」

「この効果が出て、80分にバラックのセンタリングからボロウスキーが頭でそらし、クローゼのヘッドで同点に追いつく」

「それはこんな形から始まった」

「バラックがスローイン、それをラームがバラックに戻す」

「この時アルゼンチンはバラックのスローインに対して対応が遅れた」

「ラームが投げると思ったんかね」

「おそらく」

この形から、バラックはセンタリングを上げ、縦に出る動きから戻ったボロウスキーが頭でファーにそらす」

「飛び込んできたクローゼがキーパーの逆にヘディング。同点に追いつく」

「非常に綺麗なゴールだった」

「確かに」

「同点の後、ドイツの配置はのように変化する」

「普通の1-4-4-2に戻っている」

「うむ」

「そして、85分にゴールを決めたクローゼを切ってノイビルを入れる」

「見事にいさぎよい交代やな」

「ちなみにボロウスキーとバラックの2人は度々位置を入れ替えていて、得点直後はボロウスキーが中央。その後左に移動して、バラックの足がつった後はまた中央に移動している」

「ボロウスキーはいいな」

「おもしろい選手やな」

「背が高いのに足元が妙に細かくて、周りが良く見えている」

同点のシーンであのスペースがわかるというのは、ちょっとおかしいくらいに良く見えている」

「おまけに仕切り能力も高くて、延長の後半にはスローインに詰めが遅れたポドルスキーとノイビルを叱りつけていた」

「大物やな」

コスタリカ戦との初戦でもいい働きをしていた」

「うむ」

「それで、アルゼンチンの方だが」

「受けてばっかりやったな」

「それもそうだが、最終的には方針を徹底できずに終わった」

「最後の最後でぶれた感じやな」

「まず、最初の配置から疑問が多くて、リケルメを使っているのにリケルメのパスを受ける人間がいない」

「まあな」

「これまではサビオラが飛び出し役を担当していて、セットで存在意義があったのに、その片方を切って調子の良くないリケルメだけを残す意味はない」

「監督のこだわりやな」

「こだわりもなにも、延長の途中からアルゼンチンの動きがどんどん良くなっていったのを見ても何が詰め物になっていたかは明白やろ。リケルメを使うなら使うで使い切ればいい話やし、そうじゃないなら中途半端に相手に合わせずにリケルメを切る方がすっきりする」

「という噂もある」

「噂かね」

「ペッケルマンはリケルメを中心に置いてチームを作ったんだから、そう簡単には外せんやろ」

「だから、中心に置くなら置くで、最後まで彼が1番やりやす形でプレーしなかったことが禍根を残したんじゃないかという話やけどな」

「そうか」

「とにかくこれで準決勝はドイツ対イタリアと決まった」

「黄金カードやな」

「ずばりセットプレー勝負やな」

「その可能性は高いかもしれん」

「イタリアは1-4-4-1-1にシステムを変えて守る気満々みたいやで」

「では、大国2つの我慢比べを楽しみにして」

「本日はこの辺で」

「また明日」


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