German vs Coasta Rica
06.06.09.Viernes
日時:2006年6月9日
対戦:ワールドカップ・グループリーグ ドイツvsコスタリカ
結果:4−2
得点:1−0 6分 ラーム
1−1 12分 ワンチョペ
2−1 17分 クローゼ
3−1 61分 クローゼ
3−2 72分 ワンチョペ
4−2 87分 フリングス
審判:オラシオ・エリソンド(アルゼンチン)
警告:−(ドイツ)
フォンセカ(コスタリカ)

「ついにワールドカップ開幕やな」

「開幕やな」

「初戦は地元ドイツとコスタリカ」

「コスタ・リカは、コスタ(海岸)とリカ(リッチな)で豊沃海岸」

「ドイツは、ジャーマニーでアレマニア」

「で、試合開始直後、ドイツが先制する」

「前半6分にラームがエリアの角から見事なミドルシュートを決めた」

「その時の流れはこうなっとるわけやな」

「点線がパス、実線が選手の動き、ジグザグがドリブルやな」

「いいボールの動きやと思わんか?」

「確かに。右サイドから始まって中央、そこから左サイドにボールが動いている」

「これは、バスケットの”アウト、イン、アウト”の原理で、一度中央を突くことでサイドにスペースができる」

「シュバインシュタイガーがラームをオーバーテイクで外から追い越してるあたりもいいな」

「それでのように、ラームが縦に行くフェイクから中に入ってシュート。ゴールに右上に突き刺さる」

「この時、ラームをマークに行ったフォンセカは切り返しについて行けずこけているわけやな」

「そう。フォンセカを右のボランチに置いたのはコスタリカのミスやった」

「なんでや」

「いや、ドイツはシュバインシュタイガーとラームの左を攻めサイドにしてたわけや」

「そうやな」

「そうすると、サイドに一枚しかいない1−3−4−1−2の性質上、ウィングバックのヘルプに右ボランチが出る場面が増えるわけよ」

「まあ、確かに」

「ところがフォンセカは距離を詰めてのディフェンスが苦手で、ラームにいいようにやられた。せめてソリスとフォンセカの位置を入れ替えておくべきだと思うが」

「そうか。でも普通は、サイドバックの上がりにはフォワードを下げて守るんちゃうか?」

「そう。それで、後半は11番のロナルド・ゴメスにラームをマークさせた。でも、明らかにディフェンスに向いてない性格だから中途半端に終わってしまった。そうなるとやっぱりソリスを右に置いた方がいい」

「そうかね。確かに、ドイツの右サイドバックのフリードリッヒは上がってきても大して恐くないから、フォンセカでも穴はあきにくいかもしれん」

「そう。そして、ドイツではそのフリードリッヒが大きな問題なわけやな。」

「まずは、コスタリカの1点目やな」

「右から中央にボールが入って、ワンチョペがそれをロナルド・ゴメスに戻す」

「戻したワンチョペはラインの裏へ動いて、左サイドではレオナルド・ゴンサレスが縦を突いてる」

「この時フリードリッヒは、レオナルド・ゴンサレスをマークしすぎてのようにオフサイドラインを崩す」

「ロナルド・ゴメスからスルーパスが出て、ワンチーことワンチョペがこれを冷静に決めるわけやな」

「この時、ボールを持っていたロナルド・ゴメスの体勢からして、サイドにボールを出る確率は極めて引くかった」

「それなのに、ひたすらラインを下げたフリードリッヒの行動が謎なわけやな」

「さらには、コスタリカの2点目でもまったく同じミスを犯している」

「今度は、中央でセンテーノがボールを持ってワンチーへスルーパス。サイドのレオナルド・ゴンサレスをマークしたフリードリッヒがまたもオフサイドラインを崩している」

「非常な謎なわけだ」

「いや、単純にフリードリッヒはサイドバックじゃないというだけのような気もするが」

「確かに、クリアボールに対しての押上が一番遅いことを考えてもそんな気がする」

「もう一つ言うなら、フリードリッヒ個人の問題だけじゃなくて、ディフェンスラインの前で簡単にボールを持たせるドイツの守備組織自体にも問題があるな」

「それそうやな。中盤が無理な形でプレッシャーをかけることが多くて、ディフェンスラインとの間にスペースを作りがちなんやな。それで、一つラインを抜けられる終わった形になりやすい」

「どのような状況でプレッシャーをかけるか、最終ラインのコントロールをどうするか。主にこの2つの問題でドイツの守備はおかしくなる」

「守備が弱いドイツというのも珍しいな」

「そのかわり攻撃は強烈やったで」

「クリンスマンパワーかね」

「3点目もかなり綺麗に決まっていて、のような形から始まっている」

「ラームからボロウスキ、下がるポドルスキに当てて、もう一度ボロウスキ」

「これまたいいボールの動きやな」

「ボロウスキが絶妙にいい動きをしている」

「彼はあれやな。体がでかくてなにを考えているのかわからん顔をしてるが、細かいパスがタイミング良く出るな」

「顔は関係ないやろ。それで、リターンパスをもらった後、ボロウスキは前に出るウマニャを引き付けて、のようにサイドを走るラームにパスを送る」

「この時、中央に動いてサイドを空けたシュバインシュタイガーの動きが光ってる」

「そして、ラームが左足でセンタリング。相手の頭に当たってクローゼの頭へ。ヘディングの跳ね返りを自分で決める」

「教科書的なサイドからの崩しやな」

「しかし、シュバインシュタイガーはボールがなくてもいい動きをするな」

「ええな。1点目ではきっちりオーバーテイクして、3点目はラームが上がってくるのを見て中央に絞っている。図はないけど、2点目では、右サイドでボールをキープしたシュナイダーを見て中央を縦に出てアシストを決めた」

「右サイドバックもできるし、いい選手やね」

「いい選手なのは4年前から有名やけどな」

「この試合をまとめると、今年のドイツは、こんな構成かね」

「青が長所、赤が弱点、オレンジが状況次第の選手やな。」

「サイドの2人、シュナイダーとシュバインシュタイガーのキープ力が高いのが特徴で、それをラームがフォローしてボールを前に運んでいる」

「シュナイダーは青ではないのか?」

「いや、この試合では変なパスミスが多かったら、このままでは危ないと言う意味でオレンジなんやな」

「レーマンも赤か」

「ワンチョペの2点目に正しく反応していな。キーパーの右に打つフェントから左にこられたけど、あれを読めないのはおかしい」

「で、フリングスは青か」

「この試合では、中盤でくるくるとボールを動かして、守備でもいい潰しを見せた。あの手堅さは得難い」

「となると、バラックが復帰すれば中盤は相当強いな」

「控えが薄いけどな。守備面が改善されたら相当手強い」

「で、コスタリカはこうなっているわけだが」

「2回のチャンスをきっちり決めたワンチョペとセンテーノの一瞬の技以外にこれといった武器がない」

「それより、カウンターがまったくできない点が気になるけどな」

「チャンスがあってもすぐボールを後ろに戻すしな。不思議な習性ではある」

「この試合を見てると、もともと守備は弱くて、ボールを持った後にしつこくキープしていくチームだとは思うけどな」

「とりあえず、今後の注目としては、ドイツの右サイドバックの動きと、プレスの開始点」

「コスタリカで言えば、システム自体と戦い方の変化かね?」

「というわけで今日はこの辺で」

「また明日」



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