Alemania vs Italia
06.07.04.martes
日時:2006年7月4日(火)
対戦:ワールドカップ準決勝 ドイツ対イタリア
結果:0−2
得点:0−1 119分 グロッソ
0−2 120分 デル・ピエーロ
審判:ベニト・アルチュンディア(メキシコ)
警告:ボロウスキ、メッツエルダー(ドイツ)
カモラネーシ(イタリア)

「ドイツ対イタリアはイタリアの勝利に終わった」

「凄い試合だった」

「なにしろ決勝点がPK間近の119分やからな」

「うむ」

「ドイツは残念ながら負けてしまった」

「個人的にはドイツの方に勝つチャンスがあったと思うんやけどな」

「90分以内ならそうかもしれん」

「試合はこんな形で始まった」

「イタリアは予想通り、ドイツは左にシュバインシュタイガーではなく噂のボロウスキが入っている」

「うむ」

「これはどういう意味かね」

「どうやろ。フリングスがいないから中盤の守備を第一に考えたというのが一般的な解釈だと思うが」

「しかし、それはおかしいやろ」

「なんでや」

「中盤を飛ばして攻めてくるイタリアには、前後に走れるシュバインシュタイガーの方がいいという理屈もなりたつ」

「そうかね」

「この試合でラインの裏を突くパス。つまり、のようなパスを数えるとイタリアの方が圧倒的に多い」

「そりゃお家芸やからな」

「まず前半の0分から30分の間でそのようなパスを調べてみるとこのようになる」

「ふむ」

「上に攻めているのががドイツで、イタリアは下に攻めている」

「ドイツは2本しかないのか?」

「そう。そして、イタリアは16本線がある」

「イタリアらしいな」

「そして、後半の0分から30分の間も調べて見るとこうなる」

「ドイツは0本なのか?」

「いや、ドイツの分は相変わらず少ないので省いてある」

「そうか」

「ここでイタリアは13本のパスを出している」

「ふむ」

「60分合計で29本。大体、2分に1本の割合でラインの裏を突くパスを出している」

「多いな」

「やろ」

「ちなみに、この赤い数字は背番号でいいのか?」

「そう。パスの出し手を数えてみると、2つの合計で、トッティが11本、ピルロが10本出している」

「2人で21本、全体の7割くらいか」

「それで、受け手を調べると、ルカ・トニが10本、カモラネーシが7本、ペロッタが5本になる」

「22本で、それも7割強やな」

「この話をにまとめるとこうなる」

「予想通りといえば予想通りの動きやな」

「まあそうやけどな。パスでいうと、ガットゥーゾとペロッタとルカ・トニはラインの裏へ1本も出していない」

「受け専門か」

「ガットゥーゾは守り専門や。ついでに言えば、トッティは受けるパスをワンタッチでラインの裏へと送る場面が多い」

「そうか」

「イタリアの攻めをまとめると、ピルロ、トッティにボールが入るのを待って、ルカ・トニ、ペロッタ、カモラネーシがスペースを縦に突く。特にトッティにボールが入る時はワンタッチ目のパスを狙って動き出す。という話になる」

「センターバックから直接放り込まないだけ気が利いてるな」

「その辺りが新カテナッチョやな」

「普通にダイレクトサッカーと呼ばれる方式だと思うが」

「パス能力の高い選手に入るまでは組み立てるところが新式や」

「そうか」

「それで、ドイツの話なわけだが」

「ドイツは直接ラインの裏を狙わないで、その1つ前、ディフェンスと中盤の間をこんな感じで狙っている」

「こっちの方が正攻法やな」

「センターバックの手前のスペースにボールを入れてからサイドに展開してクロス。もしくはミドルシュートが主な攻め筋になっている」

「ゴールを決めるためには、最終的に1のスペースを狙わないといけないけど、ドイツは1で脅して2でボールを受けるわけやな」

「イタリアは直接1を狙う派、ドイツは2でワンクッション置いて1を狙う派という話になる」

「他流派同士の対決か」

「そうなるな」

「それで、試合は無得点のまま進んだ」

「アルゼンチン対ドイツの後の予想通りやな」

「確かに我慢比べになったけど、ドイツの方にそれを破るチャンスがあった」

「うむ」

「最初は前半にこのようなチャンスがあった」

「ピルロのパスミスから始まっている」

「ピルロがセンターサークル内で横パスをミス。ケールからクローゼ、ポドルスキーとのパス交換から前に抜け出して右を上がるシュナイダーにパス」

「ブッフォンと1対1になったシュナイダーはシュートを放つが、ボールはおしくもクロスバーを越えてしまう」

「あれは惜しかった」

「次の大きなチャンスは、後半、このような形でおとずれた」

「右サイドでボールを持ったシュナイダーが中に切り返し」

「中央で動いたポドルスキーにボールを渡す」

「後ろに残すようにトラップして反転シュート」

「勢いよく飛んだボールはブッフォンを直撃する」

「これもまた惜しかった」

「ファーサイドが空いていただけに惜しかった」

「トラップから後ろに残して、戻りながら反転シュート。これが決まっていればゲルト・ミューラーみたいやったけどな」

「古いな」

「結局、ドイツは試合を決めるチャンスを逃がして延長に入る」

「延長に入ると、ピッチのあちこちにスペースが出来て双方にゴールチャンスが増えた」

「しかしあれだな」

「なんだ」

「今のサッカーは選手の体力が上がりすぎで90分ではなかなかスペースが空かんな」

「こうなったら試合前に5kmくらい走らせて始めた方がいいかもしれん」

「それは無茶やな」

「決勝点が入ったのはPK直前の119分だった」

こんな形で決まった」

「デル・ピエーロが右コーナーを蹴ってクリアボールがピルロに渡る」

「そのままシュートを打つかと思われたが右にドリブル」

「頭を上げた後、エリア内でフリーになったグロッソにスルーパス」

「左足から放たれたシュートはキーパーを巻くようにして逆サイドネットに収まった」

「見事なシュートだった」

「ピルロのパスも良かった」

「しかしここで1つ疑問なのだが」

「なんだ」

「あの時、ピルロに1番近かったのはポドルスキーだったわけだ」

「ふむ」

「なのに、ポドルスキーは守備に向かわず、逆にピルロから遠ざかるように動いている」

「確かに」

「彼が詰めてたらこの得点はなかったと思うが」

「それはあれだ。100人中99人がピルロのシュートを予想する場面だったから、ポドルスキーの頭には、シュート、跳ね返り、カウンターという図が頭に浮かんでそれに備えたんやろ」

「そうかね」

「フォワードの習性というやつやな」

「ドイツとしては悔いが残る」

「いや、あそこでボールをキープしてスルーパスを出そうと思ったピルロの変態的な直観が凄いという話だと思うが」

「ふむ」

「イタリアの方が攻めてたしな。それが生んだ得点ということちゃうか」

「確かにリッピの交代も攻め気満々だった」

「最後の交代が終わった時、こういう形になっていた」

「ルカ・トニ、カモラネーシ、ペロッタを外して、ジラルディーノ、イアキンタ、デル・ピエーロを入れている」

「全員フォワードやな」

「おおまかに言うとな」

「PKは絶対に嫌だという監督の意志をひしひしと感じる」

「イタリアのPKはトラウマやからな」

「イタリア、イングランド、オランダの3カ国はPKにいい思い出がない」

「さて、これで決勝はイタリア対フランスになった」

「どう予想するかね」

「どうもこうも。ひたすら洗面器に顔をつけて先に顔を上げた方が負けな試合になるはずや」

「これまた古風な例えやな」

「イタリアとしてはジダンにマークをつけるかどうかが焦点やけど」

「つけるかね」

「9割方つけない」

「フランスはピレスとトッティを潰さないかんわけだが」

「どう思う?」

「普通にゾーンで守るやろな」

「わしもそう思う」

「しかしなんだな」

「なんだ」

「準決勝、決勝と守備が大きな比重を占める試合が続くな」

「それがこのワールドカップの特徴かもしれん」

「ブラジルが消えたのが1番大きいけどな」

「まあそうかね」

「では、決勝を楽しみにして」

「本日はこの辺で」

「明日はポルトガル対フランスでお会いしましょう」

「ごきげんよう」




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出し手
前半 後半 合計
トッティ 6 トッティ 5 トッティ 11
ピルロ 5 ピルロ 5 ピルロ 10
カモラネーシ 2 カモラネーシ 2 カモラネーシ 4
マテラッツィ 1 マテラッツィ 1 マテラッツィ 2
ザンブロッタ 1 - - ザンブロッタ 1
グロッソ 1 - - グロッソ 1
 
受け手
前半 後半 合計
ルカ・トニ 7 ルカ・トニ 3 ルカ・トニ 10
カモラネーシ 4 カモラネーシ 3 カモラネーシ 7
ペロッタ 2 ペロッタ 3 ペロッタ 5
- - ザンブロッタ 2 ザンブロッタ 2
- - ジラルディーノ 1 ジラルディーノ 1