Brasil vs Croatia
06.06.13.martes
日時:2006年6月13日(火)
対戦:ワールドカップE組 ブラジル対クロアチア
結果:1−0
得点:1−0 44分 カカー
審判:ベニト・アルチュンディア(メキシコ)
警告:エメルソン(ブラジル)
ニコ・コバッチ、ロベルト・コバッチ、トゥドール(クロアチア)

「さて、今日はブラジル対クロアチアをお届けするわけだが」

「うむ」

「ブラジルは苦戦したな」

「破壊的な攻撃力を期待されたブラジルが、ミドルシュート以外ではほとんどチャンスをつくれないまま終わってしまった」

「思うんだがな」

「なんや」

「ブラジルの前線は得意なプレーゾーンがかぶり過ぎやと思うんだが」

「そうか?」

「各選手の得意な場所をにするとこうなるやろ。ロナウドとアドリアーノは、中央より左サイドが得意だし、ロナウジーニョも左にいる関係でこの3人がお互いに邪魔になる」

「そういう意味か」

「アドリアーノが頑張って右に開いてるけど、ほとんど役に立ってない」

「アドリアーノよりは、どこにいるのかわからないロナウドの方がよほど問題やけどな」

「今後、この起用法で上手くいくとは思えないのだが」

「確かに攻撃があれだけ上手くいかないと、守備でのマイナスを考えても辛いかもしれんな」

ブラジルの守備の弱点は広く知られていて、まず最初にロナウジーニョの裏。次にカカーの裏。そしてサイドバックの裏やな」

「この試合では、クロアチアの左サイドに位置するバビッチの上がりから多くのチャンスを作られた」

「例えばこんな感じやな」

「バビッチに対してエメルソンがサイドにつり出される。その後、中央に切り返されてクラニカルにパスを出された時、ゼ・ロベルトが戻っていないと簡単に終わった状態になる」

「これは日本も使えるな」

「どういうことや?」

「いや、バビッチを三都主に、クラニカルを中村に置き換えると日本もこのパターンは使える」

「しかし、バビッチは三都主よりよほど上手いぞ」

「中村のパスはクラニカルよりよほどいいぞ」

「まあ、三都主がきっちりドリブルしたらいけるかもしらん」

「あとブラジルで気になったのはショートコーナーへの守備やな」

「ひどかったな」

「短く蹴られると、図に示されたファーサイドとエリアの外が極端に空く」

「日本も試す価値はあるかもしらん」

「で、一方のクロアチアなわけだが」

「攻撃での選手の動きはこんな感じかね」

「プルソが左右に動いて、スピードに優れるクラニカルがトップをフォローする。ボールを前に運ぶのは左のバビッチ」

「カウンターを基本として戦うけど、守備ラインからは良いロングボールは出ない」

「さらに言えば、トップのクラスニッチはカウンター以外ではほとんど恐くない」

「もう1つ付け加えると、クラニカルとスルナが蹴るコーナーキックやフリーキックも大して驚異ではない」

「と言うことはだな」

「なんや」

「普通に考えると日本はこんな配置からカウンターをやるのがええと思うわけよ」

「この期に及んでカウンターか」

「クロアチアは日本を相手に3ポイントが欲しいから確実に攻めてくる」

「その可能性は高い」

「しかし、クロアチアの前線はスペースのない状態では恐くないし、1つのパスで状況を打開する選手もいない」

「ふむ」

「引いて守る時は、セットプレーが驚異になるわけだが、ファールでしか止められないような選手もいないし、中村を超えるフリーキッカーもいない」

「ふむ」

「そうなると、日本は逆にカウンターで受け潰しを狙えばいけるはずなんやな。速攻から中村のスルーパスで点を取るようなパターンを狙うわけだ」

「でも、それやと両方点が入らずに我慢比べになる可能性もあるぞ」

「別にそれでもかまわんわけよ。カウンターが封じられたとしても、我慢比べからのセットプレー勝負ならキッカーの差で日本に分がある」

「しかし、日本の監督はジーコやぞ」

「そこなんやな」

「引いた戦いを挑むとはとても思えん」

「でも、普通に両チームの置かれた状況と長所短所を見比べた時に、一度スペースを潰してから戦う方が理に適っている」

「そうかもしれんが、そういう常識的な見解を超越したジーコの采配を見たいわけだな」

「そうか?わしは見たいような見たくないような気分やで」

「まあ、確実に常識は覆されると思うけどな」

「では、その辺りを楽しみにして」

「また明日」



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