この試合の初期配置は
図のようになっている。
スペインの各選手は、この状態から
図のように動く。
前線では、ビジャが左に開き、トップ下に位置するルイス・ガルシアは中央から右に開く場面が多い。
中盤では、セナが前線に絡み、セスクがボールを捌き、アルベルダがその後ろをカバーする。
ディフェンスラインでは、左のアントニオ・ロペスが上がり、右のセルヒオ・ラモスはより守備に重点を置く。
スペイン代表は、前半の45分間をこの形で戦ったが、ボールが動かず攻め手を欠いた。
この配置の問題点は
図のようにまとめられる。
まず、ディフェンスラインにボールを捌く選手がいないため、引いた相手に対して手詰まりになる。
次に右に開くルイス・ガルシアとセナのプレーゾーンが重なる場面が多く、互いにスペースを消してしまう。
また、最も点の取れる選手であるビジャを左に開かせているため、トーレスにチャンスが行き決まらない。
最後に、サイドを奥まで走る選手がいないため、点線で囲まれたゾーンが機能しない。
このため、ボールは保持するものの、ゴール前にたどり着くことができない。
後半に入ると、ルイス・アラゴネスは
図のように配置を変えた。
中盤を丸々取り換えている。
シャビ、イニエスタが入ったことにより、中盤でのボール回しはよりスムーズになった。
しかし、この状態では、点線で囲まれ部分の守備が極端に弱くなる。
このため、これが本戦で使われるとは考えにくい。
結局、これでも点が入らず、後半72分には
図のように変わった。
ホアキン、レジェスの両ウィングが投入され、システムは1−3−4−3になった。
ここまで攻め手を強めてもスペインに決定的なチャンスはほとんど訪れず、アラゴネスは頭を抱えた。
予選からスペイン代表は慢性的な決定力不足に陥っている。
今後、どのように改善されていくのか注目される。
一方、ロシア選手の動きは
図のようになっていた。
左に流れる11番のケルジャノフにボールを入れるところから攻撃が始まり、それを15番のビリャレトディノフがフォローしてチャンスを作る場面が目立った。
中盤では、スメルティンが組み立てを担当している。
このチームの問題は、カウンターを中心として戦っているわりには、ボール回収直後の前線へのフィードがでたらめな点にある。
前線の動きとボールの方向が逆である場合が多く、今後の改善が注目される。

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