Inglaterra vs Portugal
06.07.01.sabado
日時:2006年7月1日(土)
対戦:ワールドカップ8強 イングランド対ポルトガル
結果:0−0(PK:1−3)
得点
退場:ルーニー(61分、イングランド、レッド)
審判:オラシオ・エリソンド(アルゼンチン)
警告:ペティ、カルバージョ(イングランド)
ハーグリーブス(ポルトガル)

「イングランドとポルトガルの試合はPK戦の末にポルトガルが勝利した」

この前のユーロと同じ展開やな」

「その時は2-2で、今回は0-0やったけどな」

「これでエリクソンは3回連続でスコラーリに敗れたことになる」

「2002年のワールドカップではブラジル代表に敗れて、2004年のユーロ、今回のワールドカップと連続でポルトガルに負けた」

「悔しいやろな」

「そらそうやろ」

「この試合の先発は、両チームとも普段と配置が違っていた」

「イングランドは正式に1-4-1-4-1を採用して、ポルトガルは一見1-4-2-3-1のようなシステムを採用した」

「結果的に、イングランドの攻撃はうまくいかなかった」

「うむ」

「これはルーニーの位置に問題がある」

「1-4-1-4-1というのは、守備は実に固くなるが、フォワードが非常に孤立しやすいシステムなわけやな」

「だから、中盤の前にいる4人のうち、中央の2人がフォワードをフォローしないとまったく攻めにならない」

「例えばこんな感じで攻めるとうまくいく」

「フォワードが長いボールをキープしてフォローを待つ。それを展開してゴール前に殺到する時間を作るわけやな」

「ところがトップに縦に行きたがる選手を置くと、そのフォローが間に合わず簡単にボールを失う」

「ついでに言えば、ある程度体が大きくないとロングパスをキープするのは難しい」

「つまりルーニーでは無理がある」

「しかし、スウェーデン戦の時から彼のワントップではうまくいかないのは見えていたわけだが」

「理屈で考えたらクラウチを出すべきやけど、そうは出来ないチーム事情があるのじゃろう」

「最初にクラウチを出して後半にルーニーを出した方が絶対にいいのにな」

「性格的な問題じゃろ」

「難しいもんやな」

「この試合で、ルーニーは相手の金玉を踏みつけて退場してしまった」

「その後、イングランドはこの形になって攻撃がスムーズに行くようになった」

「かえすがえすも惜しかった」

「一方のポルトガルはデコの代わりにシマオを使わずにティアゴを使った」

こんな形で中盤の守備を重視したわけやな」

「イングランドがボールを持つと、ティアゴとパウレタでハーグリーブスを見て、マニチェがジェラードを、ペティがランパードを見ていた」

「こうすると必然的にテリーとリオ・ファーディナンドはノーマークになることが多い」

「ところがこの2人はトリニダード・トバゴ戦でもあったように、組み立てる能力がほとんどないからフリーにしても問題がない」

「となると、余計にイングランドは前線にわかりやすいターゲットを置いた方がいいという話になる」

「クラウチ目掛けて放り込みか」

「テリーとリオに細かいパスを出させるより、そっちの方がずっといい」

「そういう話もある」

「イングランドもそうだが、ポルトガルも組み立てという点ではうまくいかなかった」

こんな形で、ティアゴ、マニチェ、ペティの間ではボールが回るけど、そこから前につながらない」

「3人とも長いボールを蹴るのが苦手だから、サイドや縦にスペースが空いてもそこにパスがつながらないわけやな」

「ポルトガルは、まず耐えてフィーゴ、ロナウドの個人技かセットプレーで点が入るのを待つ布陣だった」

「セットプレーといえば、ポルトガルが中盤を締めたのは、スペースを消すことで無駄なファールを減らしてベッカムのフリーキックを避ける狙いもあった」

「そうかね」

「両チームともに守備に重点を置いたシステムを採用したために無得点のまま試合は進む」

「先に動いたのはエリクソンで、52分にレノンをベッカムの位置に入れた」

「右サイドをスピードで縦に突こうという意図だったわけだが」

「61分にカルバーリョを踏みつけたルーニーが退場してしまう」

「スコラーリはここで腰を上げ、パウレタに代えてシマオを入れた」

「これに対して、エリクソンは65分にクラウチを入れる」

「ポルトガルの配置は不思議なことになっている」

「クリスティアーノ・ロナウドがセンターフォワードか」

「この配置とこの後の交代にポルトガルの苦しさがあわれている」

「74分にティアゴがウーゴ・ビアナに代わり、86分にフィーゴがポスティーガに代わる」

「攻めたいはずなのに、交代で出てくる選手のパンチ力が明らかに不足している」

「それはしょうがない」

「まあそうやけど」

「ポルトガルの前線はパウレタ、フィーゴ、デコ、ロナウドが定番で、絶対的な控えというのはシマオ1人っきりで最初から数が足りない」

「その代わりといってはなんだが、中盤の底にはマニチェ、コスティーニャ、ペティ、ティアゴと駒が揃っている」

「その強みを全開にして勝ってる感じやな」

「結局はPK戦になり、イングランドではランパード、ジェラード、キャラガーが止められてポルトガルの勝利に終わる」

「ユーロに続き、キーパーのリカルドは凄かった」

「確かに」

「そして、キャラガーは118分にPKを蹴るためだけに投入されて止められてしまった」

「うむ」

「それにしてもイングランドは惜しかった」

「そうかね」

「この試合の結論として、現状のイングランド代表はこの形この形がベストだとわかった」

「クラウチのワントップかハーグリーブスを中盤の底に置いた形か」

「これまではうまくいきそうでいかない、もやもやした感じがつきまとっていたけど、それが晴れる兆候が見えた瞬間に負けてしまった」

「切ない話やな」

「これで、準決勝はポルトガル対フランスと決まった」

「どうなるかね」

「とりあえずジダンにはコスティーニャかマニチェがマンツーでつくやろな」

「余った方がビエラを見て、デコがマケレレかね」

「そうなるとリベリーの力がフランスの攻撃の成否を分けることになる」

「どちらが勝つと思う?」

「サイドの勝負になれば、フィーゴとロナウドがいるポルトガルが優勢やろ。アビダルの守備が心配やしな」

「あとはアンリがどれだけ働くかかね」

「では、中央での潰し合いとサイドでの攻防を楽しみにして」

「本日はこの辺で」

「では、また」


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