Italia vs USA
06.06.17.sabado
日時:2006年6月16日(金)
対戦:ワールドカップE組 イタリア対アメリカ
結果:1−1
得点:1−0 22分 ジラルディーノ
1−1 27分 ザッカルド(OG)
審判:ホルヘ・ラリオンダ(ウルグアイ)
退場:デ・ロッシ(28分、イタリア、レッド)
マエトロエーニ(44分、アメリカ、レッド)
ポープ(47分、アメリカ、イエロー2枚)
警告:(イタリア)
(アメリカ)

「さて、今日はイタリア対アメリカをお送りするわけだが」

「随分荒れた試合やったな」

「両チームあわせて退場者が3人。アメリカは後半を丸ごと9人で戦った」

「その状態でイタリアと引き分けた。これは凄いことやで」

「試合は、こんな形で始まった」

「両チームともにおなじみのシステムやね」

「しかしイタリアは機能していなかった」

「ルカ・トニ、トッティ、デ・ロッシの不調が主な原因やと思うけど」

「28分には、その内の1人、デ・ロッシがマクブライドの顔に肘撃ちを食らわせて退場する」

「あれはひどかった」

「マクブライドは頬の肉がパックリ裂けて大量出血していた」

「デ・ロッシは精神的に不安定なのか、ガーナとの第1戦からプレーがおかしい」

「これで使えなくなるから、ある意味イタリアにはいいことなのかもしれん」

「災い転じてかね?」

「おそらく。この退場の後、リッピは35分に交代を行う」

「それまでデ・ロッシの位置に下がっていたトッティをガットゥーゾに代えた」

「逆境でのガットゥーゾほど頼もしいものもない」

「確かに。それで、退場の後はスペースを得たアメリカがイタリアを攻めた」

「ところが、44分にマエトロエーニが退場してしまう」

「勢い余ってピルロの足に思いっきりタックルをかましてしまったんやな」

「あのファールも危なかった」

「もしスパイクが芝にロックしたら、足首の靭帯か足の骨はもっていかれる」

「そんなこんなで、両チームの人数が同じになって前半が終わる」

「それで、後半が始まるとこんな配置になった」

「アメリカは左ボランチに近い位置に下げた1-4-4-1かね」

「とこが、そのシステムは1分しかもたない」

「47分にセンターバックのポープが2枚目のイエローで退場してしまう」

「9人になったアメリカは、こんな配置になる」

「1-4-3-1やな」

「この退場を受けて、51分にはコンラッドに代わってコンベイが入る」

「守備固めかね」

「この後は、数的優位に立ったイタリアが攻めに出る」

手始めに、オウンゴールを決めた右サイドバックのザッカルドに代わってデル・ピエーロが入る」

「それが54分で、ペロッタが右サイドに出て、デル・ピエーロはトップ下のような形でプレーしていた」

「さらに60分には、捜索願いが出ていたルカ・トニに代わってイアキンタが入った」

「ここは考えどころやけどな」

「なんでや」

「いや。ルカ・トニの調子が悪いのはそれとして、カモラネージを右に入れて、ザンブロッタとともにサイドから攻めるパターンも考えられる」

「それは、悩ましい二択やな」

「で、3人の交代を使いきったイタリアに対して、62分にアメリカはベアズリーを入れる」

「スピードのある選手でカウンターの破壊力を増す交代かね?」

「多分。ただ、ベアズリーは守備でのポジショニングが適当なので攻められると恐い。結構勇気のある交代やで」

「しかし、アメリカの交代は彼で2人目やろ?結局交代枠を1つ残して試合を終えたのが解せないのだが」

「おそらく肉体的にきつい状況での怪我を心配したのが理由だと思うぞ」

「とは言っても88分辺りに完全に動けなくなったマクブライドを代える手はあったはずや」

「それはそうやけど。彼は1番真面目やし代えたくなかったんちゃうかね?」

「真面目かね」

「真面目やで。アメリカの選手はみんな攻守の切り替えで頑張っていたけど彼は特に頑張っていた。例えば、73分にアメリカの攻撃を食い止めた後、ドノバンがパワフルなドリブルからカウンターを行った」

「ふむ」

「その時、アメリカの各選手はそれをフォローするために、のような形で50m近いダッシュを行った」

「普通と言えば普通だが」

「確かに。5人が相手陣に入っているのは11人でプレーしているなら普通やけど、2人少ない状況でそれをやると違う意味が出てくる」

「ふむ」

「ここでマクブライドの動きに注目すると、上がるピルロについて中盤のマクブライドとベアズリーよりも低い位置に下がり、休む間もなくその2人と同じ位置まで上がっている」

「走行距離は70mくらいか」

「ほぼ34歳で体の大きい彼は走るのに相当苦労するはずなのに、こういった動きを続けている。その辺が使われつづけた理由ちゃうかね」

「そうか」

「多分」

「しかしなんやな」

「なんや」

「アメリカの名字はバリエーション豊かやな」

「なんじゃ?」

「いや。左サイドバックのボカネグラなんか、ボカ(口)ネグラ(黒)でおはぐろのスペイン名やろ」

「おはぐろではないと思うが」

「レイナもヒスパニック系の名前やし、マストロエーニはいかにもイタリア系や。そんでマクブライドはイギリス臭い。オニュウはいかにもアフリカやろ。なんともバリエーションが豊かや」

「それはそうやな」

「サッカーでも、色々な性質の選手を用意できるのはUSAの強みかね」

「そうかもしれん」

「とにかく、グループEは、アメリカとイタリアが引き分けて、ガーナがチェコに勝った関係で非常な混戦になった」

「イタリアが勝ち点4、ガーナが3、チェコが3、アメリカが1やな」

「最終節はチェコ対イタリア、ガーナ対アメリカですべてのチームにチャンスがある」

「わくわくする展開とはこのことや」

「波乱のまったくなかったワールドカップにいきなり波が立ち、今後が楽しみなったところで」

「本日はこのへんで」

「また明日」


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