「ポルトガルとフランスの試合はフランスに軍配が上がった」
「うむ」
「最終的にはジダンのPKが決勝点になった」
「取ってきたのはアンリやけどな」
「この試合の先発は
図ようになっていた」
「ふむ」
「ポルトガルは1-4-2-3-1ではなく1-4-1-4-1になっている」
「それは、
こういう理由からやな」
「コスティーニャがジダン、マニッチェがビエラ、デコがマケレレをマンツー気味に見るわけか」
「
イングランド対ポルトガル戦での予想通りやな」
「しかし、その文章にはサイドの勝負になればポルトガル有利と書いてある」
「実際にサイドではポルトガル優勢だった」
「しかし勝ったのはフランスである」
「それは、”あとはアンリの働き次第”といわれたアンリが働いたからなんやな」
「アンリは34分にカルバーリョに倒されてPKを取ってきた」
「あれはポルトガルの守備の弱点をうまく突いていた」
「確かに」
「ポルトガル中盤の中央に位置する3人はそれぞれマークすべき選手を持っている。このため、サイドから中央に入るリベリー、マルーダに対する守備が甘くなりやすい」
「単純に
このパターンやな」
「デコとマニッチェが前に釣られ、ジダンをマークするコスティーニャが逆サイドに連れて行かれるとラインの前に大きなスペースが空く」
「アンリのPKは
このような状況から生み出された」
「まず、ジダンが左に開きマケレレのパスを受けてそれを戻す」
「すると
こうなる」
「マニッチェはマケレレのマークのために前に出て、コスティーニャはサイドに出るから中央が空く」
「そこにフリーのマルーダがドリブルで突っ込んでくるわけやな」
「ボランチの後ろ、ディフェンスラインの前のスペースでフリーの選手をつくっては、これはいけない」
「マルーダのドリブルの後は
このようになる」
「マルーダはメイラとミゲルをひきつけて中央のアンリへパス」
「縦に出るフェイクから中央に切り返したアンリをカルバーリョが倒してしまう」
「これでPKが生まれるわけだ」
「ちなみに、アンリはこのプレーの最初からまったくといいほど動いていない」
「最初アンリをマークしていたメイラはマルーダへの応対のために出ないといけない。このため、アンリは立ってるだけでマークの甘い状態になれる」
「この時、反省するとしたら
この時点かね」
「そうやな」
「この状況でデコはマルーダをマークするために下がらないといけないが、マーク担当のビエラに引きずられてしまった」
「ここはマークを捨てた方がいい」
「ただ、デコはもともとボランチじゃないからな」
「その辺は難しい」
「もう1つ言うと、左サイドバックのヌーノ・バレンテももっと中央に絞らないといけない」
「うむ」
「この後、ジダンがPKを綺麗に決めてフランスがリードを奪う」
「この時点で試合はほとんど終わってしまう」
「えらい早いな」
「終わってしまうは言い過ぎやけど、ポルトガルは非常に厳しい状況に追い込まれた」
「点を取るフォワードが足りないのがポルトガルの泣き所やからな」
「そう。追う立場になったポルトガルは46分にシステムを変える」
「いつもの1-4-2-3-1か」
「後半のコスティーニャの動きを見るとジダンを追い回してはいない」
「普通のゾーンに戻ったわけやな」
「そして、62分から72分にかけて両者次々と交代を行い結果的に
このようになる」
「ポルトガルはクリスティアーノ・ロナウドがトップに来ている」
「イングランド戦に引き続き、これがポルトガルの台所事情の苦しさでもある」
「確かに」
「そして、
75分にポスティーガを投入して最後の攻めに出る」
「この方が攻めの効率は良かった」
「ちなみにこの大会でのポルトガルの得点王を知ってるか?」
「マニッチェやろ」
「そう。彼が2得点で、あとはみんな1得点しかあげていない」
「うむ」
「結局、フランスが勝って決勝はイタリア対フランスと決まった」
「それについて嫌な噂があるのだが」
「なんだ」
「イタリアが優勝したら、ユベントスのイカサマ問題で特赦を行おう、という話があるらしい」
「それはまたイタリアらしいな」
「らしいもなにも、こんなふざけた話はないやろ」
「さすがにそれはないと思うけどな」
「それにしても嫌になる話やで」
「まあ、それも含めて決勝の興味ということで」
「本日はこの辺で」
「また次回」
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