Portugal vs Holanda
06.06.25.domingo
日時:2006年6月25日(日)
対戦:ワールドカップ16強 ポルトガル対オランダ
結果:1−0
得点:1−0 23分 マルケス
審判:バレンティン・イワノフ(ロシア)
退場:コスティーニャ(31,45分、ポルトガル、イエロー2枚)
ブラルーズ(7,63分、オランダ、イエロー2枚)
デコ(73,78分、ポルトガル、イエロー2枚)
ファン・ブロンクホルスト(59,93分、オランダ、イエロー2枚)
警告:マニチェ(20)、ペティ(50)、フィーゴ(60)、リカルド(76)、ヌーノ・バレンテ(76)(ポルトガル)
ファン・ボメル(2)、スナイデル(73)、ファン・デル・ハート(74)(オランダ)

「ポルトガルとオランダの試合はとんでもなく荒れた」

「退場者が4人。その他にも8枚のイエローが飛び交っている」

「合計16枚のイエローカードはワールドカップタイ記録らしい」

「前はスペインのロペス・ニエトが単独1位だった」

「うむ」

「試合はこんな形で始まった」

「オランダはアルゼンチンと適当に戦ったおかげでベストメンバーが揃っている」

「右サイドバックのハイティンガが怪我で、ファン・ニステルローイが監督の判断で外されているけど、ほぼベストやな」

「ポルトガルの方はコスティーニャ、マニチェでボランチを組んでいる」

「ペティ、ティアゴでワールドカップを始めて、結局いつもの2人に落ち着いている」

「この配置は38分しかもたなくて、ブラルーズの前蹴りを受けたクリスティアーノ・ロナウドがシマオと交代する」

「普通で言うシモンやな」

「そして、マニッチェのゴールでポルトガルが1-0とリードした前半ロスタイムに事件が起こる」

「中盤でどうでもいいボールに手を出したコスティーニャがハンドでイエローを受ける」

「それが2枚目で退場になってしまう」

「この日のコスティーニャの暴れっぷりはのような感じだった」

「まずは相手陣深くでコクをなぎ倒してイエローを受ける」

「次にセンターサークル付近でマタイセンを後ろからなぎ倒す」

「この時は審判が見逃してくれた」

「そして最後はハーフライン手前でのハンドで退場」

「明らかに挙動が不振だった」

「どのファールもまったく必要のないファールで、センターラインから相手陣にかけて行われている」

「おまけにイエローを1枚もらった後のプレーに慎重さのかけらもない」

「多分、フェリパオはハーフタイムで彼を代えるつもりやったと思うけどな」

「そうかね」

「そうやと思うで。コスティーニャがハンドで退場になった時の”ほんまに勘弁してくれ”みたいな表情を見ると、あと1分粘ればハーフタイムになって交代させられたのにという感じを受ける」

「エスパーやな」

「そうとも言うが、コスティーニャのプレーを見てると普通危なくて置いておけない」

「まあな」

「それで、後半が始まるとのようなポルトガルになる」

「パウレタを外してペティを入れた」

「妥当やな」

「1人少ない状態では前線でキープできるパウレタは残しておきたい。でも、フィーゴ、デコ、入ったばかりのシマオは外せないからこれしかない」

「1-4-4-1ではなく1-4-3-2やな」

「フィーゴかシマオの1人だけでは前線にボールが入らないからだと思うが」

「この後ペースを握ったオランダは56分にマタイセンに代えてファン・デル・ハートを送る」

「この交代はどうやろ」

「微妙やな」

トリニダード・トバゴ対スウェーデンと一緒で、中央よりサイドから攻めた方が理に適っている思うのだが」

「最近、常識が変わったんちゃうか」

「いや、実際の試合でも中央でオランダの選手が互いにスペースを潰しあって、それ以前よりボールの動きが悪くなった」

「そうかね」

「それに、どうせならイエローを受けていたブラルーズを外した方がいいような気がする。この時点で試合は荒れ模様で、オランダ側にも退場者が出る可能性は十分にあった」

「それは結果論ちゃうか」

「審判が公平にレッドを出すことはよくあるから、イエローを持っている選手から代えていくのは手筋だと思うが」

「選手の能力を取るか、イエローを取るか、難しいところやな」

「それで63分にブラルーズが退場する」

「フィーゴのダイブ気味のプレーにやられた」

「これに対応して、オランダは68分にファン・ボメルをハイティンガに代える」

「それでシステムは1-3-3-3になる」

「これは新しい」

「オランダならではやな」

「1点を追っているからという面もある」

「この辺りになると試合は大荒れでさらなる退場者が出る流れだった」

「そして案の定、あの人が退場する」

「デコやな」

「突如切れて暴走する悪い癖が出た」

「あれはオランダも悪い」

「ドロップボールをポルトガルに返さなかった」

「あれは酷い」

「それにきれたデコはボールを追いかけて、ドリブルをする選手に後ろからタックルをお見舞いした」

「あれはレッドでもよかった」

「最初っから足を狙ってたからな」

「デコが退場した後のポルトガルは凄かった」

「完璧にきれてたな」

「いきなりミゲルがセンターフォワードになったり、カルバーリョが最前線に出て見事にカウンターを喰らったりしていた」

「あれがラテンの魂やな」

「心が理屈を超えていた」

「それで、84分に両チーム同時に交代を行う」

「フィーゴがティアゴに代わり、コクがヘッセリンクに代わる」

「オランダは結局前線に放り込む羽目になった」

ユーロでのドイツ戦でもそうだったけど、中盤で組み立てられないから苦しくなって最後は放り込みというパターンやな」

「98年のブラジル戦では最後まで意地でもつないで攻めてたけど今はとてもできない」

「試合開始から出来ないことをやろうとしているオランダは厳しいな」

「単純にシステムを代えればもっと上手くいくと思うが」

「オランダの3トップはフィロソフィー(哲学)やからな。良い悪いの問題ではないんやな」

「それにしても頭が固過ぎんか?コートジボアール戦を見れば3トップは土台無理だと思うが」

「いや、人口の少ないオランダが大国に対抗するには方針を決めてそれを徹底するしかないという話になってて、mその方針というのがスリートップのオープンなサッカーなわけやな。だから、それを代表が裏切るとサッカー協会の方針そのもの、国のサッカーそのものに背を向けることになるのでなかなか難しい」

「哲学を持つことの良さと悪さがもろに出とるな」

「その点、日本は楽やけどな」

「トルシエのガチガチサッカーもできればジーコのゆるゆるサッカーもできる」

「これからどうなっていくかという話やけど」

「確かに」

「それで、結局この試合はポルトガルが勝ったわけだが」

「山のようにイエローがかさんで、今後に禍根を残した」

「ファン・ボメルに頭突きをしたフィーゴの問題も気になる」

「次の試合ではデコが使えず、フィーゴが使えない可能性もある」

「フェリパオの出方が注目ということで」

「本日はこの辺で」

「また明日」



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