今週はチャンピオンズリーグを狙うアトレチコと最下位を突っ走る初登場ムルシアの戦いを少々。
その前に、注意事項をお一つ。
この試合はビセンテ・カルデロンで観戦したのですが、スタジアム周辺にスペイン人少年のアホ集団が徘徊しておりました。
見境なく相手を見つけては殴りかかり物を投げ、日本人の中には顔に催涙スプレーを吹きかけられた人もいます。
生息場所は警察の警戒が薄くなるグロリエッタ・デ・ピラミデス周辺。スタジアム観戦に行かれる方は十分ご注意ください。
サッカーに紛れて欲求不満を解消したいだけの真の阿呆どもなので対処法はありません。
スプレーをかけられた人は「鳥インフルエンザがなんちゃらかんちゃら」と話しかけられた後にやられたそうです。怪しい人間になんぞ話しかけられたらダッシュで逃げる、その前に近付かれないように警戒する、いずれかを実行してください。
しかしそんな連中でも鳥インフルエンザなんぞという知識を持っているのは面白いというかふざけとる。
私としてはピラミデスからではなく、マルケス・デ・バディージョから歩くのをお勧めします。駅を出てからプエンテ(橋)・デ・トレードを渡った後、左に折れひたすら真っ直ぐ歩けばカルデロンに到達します。
こちら側(上記のピラミデスからの道の反対側)で問題が起こった話は聞いたことがないので、今の所、安全性が高いと思われます。
しかしムカツキまんな、サッカーをダシにして弱そうな人間に対し選択的に暴力を加える連中は。目ん球の一つも抉り出してやりたなりますな。
日本人がやられるのは、当然、中国人を中心とする東洋人蔑視の発露であります。
この地の日本人に対する一般感情は悪くはないのですが、上のようなことがまま起きる。
すんません、戦術に関係ない話で。
以下本題。
アトレチコは常変わらぬシステムながらも右サイドにホルヘを配置。
イバガサとホルヘが両立するか、というのはアトレチの間で議論の的なわけですが、あまり試されたことはない。
2003年12月13日のセルタ戦において、ホルヘを前目のボランチ、イバガサトップ下という布陣が試されたが、全く機能しなかった。
今回はその反省を活かしてホルヘをサイドに持って来た点に注目が集まるのではなかろうかと。
一方のムルシアは1−5−3−2。心は当然カウンター。
フェルナンド・トーレスにディフェンスライン前の空間を利用されるのが最も嫌なのであるからして、そこに三人を配しスペースを消している。特に15番のアクシアリは全く攻撃に参加せず、穴埋めのみを任務としている。
また、攻撃面ではサイドライン際のスペースをラテラル(ウィングバック)ではなく中盤の左右が利用する点が大きな特徴である。
結論から述べますと、アトレチコのシステムは全く機能していなかった。
原因は明らかであり、攻撃の中央への偏りにある。
上手くいっていたころのアトレチコというのは、同じシステムにおいて、ノボが大きく右に開いてボールを受け、一対一で敵左サイドバックを打ち負かすことで右を広げる、左においてはムサンパが、ボランチ脇の引いた位置からトーレスの外側を追い越すことにより敵ディフェンダーを押し下げ、ディフェンスラインの前にトーレス用の空間をつくりだす、以上により攻撃を活性化させていた。
しかし、この試合のように、ホルヘを右サイドに配置した場合、元来トップ下である彼はどうしても中央に寄ってしまい、イバガサの使うべきスペースを消してしまう。
この日曜日も、試合開始当初は素直に右サイドに立ってた。しかしながら、フリーにもかかわらずボールが回ってこないと手を振り上げてムクレる、それでもボールが来ないと中央に侵入しイバガサをサイドに押しやる、その後再び右へと戻るが、徐々に守備に戻らなくなる。
以上の過程を経て試合からその姿を消していき、全くチームに貢献していなかった。後半線審を侮辱した罪により退場させられるのですが、これは、前半右サイド、後半ボランチとまぁ、一生トップ下で生きてきた彼には耐え難い役割を与えられたフラストレーションが爆発したと見て間違いないでしょう。
また、前半に喫した唯一の失点もまた、右サイドバックの前にスペースを空けすぎたことが原因であることを考え合わせると、ホルヘのサイド起用による収支は大きく赤であると言えましょう。
左サイドのナノに対するマンサノの信頼は厚いと思われる。左足の正確さは抜群ながら、ドリブル突破能力に欠けるため、左サイドの深さを得るためにはトーレス、イバガサとの連携に頼るしかない。
よってチーム機能が低下した場合、その働きもまた著しく低下する。
ムサンパであればその個人能力を活かして強引に状況を打開することも可能であると思われる。
以上とこれまでのデータをまとめるに、現在のアトレチコの問題は
1 攻撃の幅の不足
2 遅いサイドミッドフィールダーの戻り
3 サイドでの個人突破
4 ボランチ以下のゲームメイク
以上に集約される。
特にマンサナの1−4−1−3−1−1システムにおいては、中盤の左右に最も負担が集中する。この意味で最も重要なポジションである。
それが定まらないアトレチコが不安定であるのは論理的に当然であろうかと。
後半に行なわれた交代の意図は、「いかにサイドを活用し、敵5バックを広げるか」に尽きます。
話は変わりますが、この試合、95分にナノのゴールが炸裂し、アトレチコが同点に追いつきました。が、私はこのシーンを見ておりません。
アトレチコが最下位のムルシアに負ける −> アトレチが切れる −> アホな連中が道端で騒動を起こす −> 身の危険
というわけで88分に席を立ち、早めにカルデロンを脱出したせいなんですな。
ああ、もったいない、ものごっつ悔しうてたまらんどす。
暴力はこないところにも影響を及ぼしまんな。
この試合におけるムルシアの見所としては、その徹底的にディフェンシブなシステムからエスナイデルを中心としたカウンター、黙々と相手を潰すアクシアリ、時間稼ぎの為に行なわれる下手な演技の数々、といったところなのですが、詳しい内容はチームデータの項でまとめておきますので後日ご覧下さい。

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