Espana vs Dinamarca
04.03.31.miercores
日時: 親善試合 2004.3.31.水
対戦: スペイン vs デンマーク
結果: 2−0
得点: 1−0 22分 モリエンテス
2−0 60分 ラウール
審判: アントニオ・マヌエル・アルメイダ・コスタ(ポルトガル)
退場: −
警告: −(スペイン)
ニコラス・ヘンセン{イェンセン}(デンマーク)

前半、イニャキ・サエス(スペイン代表監督)はリザーブチームを出し、試合は完全なデンマークペースだった。

山のようにゴールチャンスをつくりだしながら、それを尽く枠外に蹴り飛ばすディナマルカ・フォワード陣に助けられての無失点。
システムを云々するまでもなく明らかなことだが、スペインの問題点は、ルケ、ホセバ・エチェベリアの裏にあるスペースと、それを埋めるボランチの二人グティ、シャビ・アロンソにあった。
デンマークは多くの場合、ルケの裏から攻撃を開始した後、ボランチ前で「容易に」ボールをキープし、その後にフィニッシュへとつなげていた。

この日のグティ、アロンソによる守備を見ていれば悪い守備と良い守備の違いがわかる。
この両名は相手選手の前に立ちコースを切ってついて行くことはできても、自ら体を寄せボールを回収することはできない。
この日のデンマークは、本来最もボールキープの難しいゾーン、ボランチ周辺において実に楽々とプレーしていた。
その原因は誰の目にも明らかである。
翻って見るに、グティと組んでチームをどうにか機能させているベッカムの献身とチームプレーヤーとしての能力の高さがうかがえる。
このコンビをテストした監督の意図は謎である。
グティを試すなら、アルベルダ、バラハと組ませるべきであろう。後半開始からのアロンソとバラハのコンビは上手く機能していた。
不遇な扱いを受けたホセ・マリアは切られたと見ていいのだろうか。

また、前線におけるサルバ、モリエンテスのコンビも不可解である。
センターフォワードとして連れて行くのなら、ラウールと組ませて実験するのが自然である。
モリエンテスとラウールは今更試す必要もないが、サルバはそうではない。

イケルを加えた最終隊形が先発候補であるとすれば、フェルナンド・トーレスをワントップとして計算しているようである。
しかしながら、それが絶対に機能しないのはアトレチコで確認されている。
アトレチコ監督、グレゴリオ・マンサノは今シーズンを通して一度も機能したためしのないトーレスを最前線に置くシステムを手を変え品を変え試したが、全くの不発に終わった。
最近も、ニーニョ・トレースの下にイバガサを置く1−4−2−3−1を試みたが、結局試合後半にはパウノビッチを最前線に入れ、トーレスをトップ下に戻した。
この日の二点目につながった場面のように、前方にスペースがある場合、彼を止めるのは難しい。
しかしながら苦しい試合になればなる程、もしくは、相手が強くなればなる程、そのようなスペースは消える。
その時、彼は役に立たない。
ユーロにおける目標が優勝ならば、トーレスをワントップとして考えるのは完全に間違っている。
召集するならば、トップ下、勝っている場合のカウンター要員として考えるべきである。

監督はそれぞれの意見を持っているのは確かだが、予選からの戦いを見てもイニャキ・サエスのチームは不可解である。
これで勝つのならいいが、そうはならないだろう。
ユーロ予選は最も「楽な」グループの一つに入りながら、プレーオフを戦った。
本戦ではグループリーグを突破するのにも苦労するだろう。
その場合の責任は協会にある。

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