名称:シュート・プロテクション

定義:シュート時、ボールとディフェンスの間に体を割り込ませ、ボールを守る(プロテクト)

効能:プレースピードを落とすことで時間を生み出す

コツ

1 ボールを持つ足と逆肩の後方に敵を置く
2 ボールを触っていない足を、常にボールと敵の間に置く
3 近距離では手を広げ、相手のとの距離を掴み、距離を保つ

達人:ラウール、バストーク、サモラーノ

シュートにおいて最も大切な技術。
一般の教科書では単一項目として扱われるが、他の技術と組み合わせて使うことにより、非常な威力を発揮する。

例として、ディフェンスラインの裏へ抜け、キーパーと一対一を迎えた状況を考えてみましょう。
これをゴールに結びつける最大のコツは

「スピードを落とす」

ことです。
スピードを落とし、余裕のある状態で蹴るほうが正確なシュートを撃つのに有利であるのは自明です。
しかしながら、ラインの裏に抜ける場合、ディフェンスを振りきるため、スピードに乗った状態にならざるをえません。
また、後ろからタックルを仕掛けようと迫ってくる敵が気になり、その速度を落とすことに対し恐怖が生まれます。
この為、通常、スピードにのった余裕のない状態のままシュートを撃ち、絶好の機会を逃がすことが多くなります。

プロテクション技術を向上させることによって、スピードを落とす、またディフェンスに追いつかれることへの恐怖心を取り除き、決定率が向上します。

練習法

プロテクション+衝突+シュート

まずは短い距離、ゴールまで25m程(ペナルティーエリアやや外)の位置から始めます。
マーカーとマーカーの間は3m、人とマーカーまでの距離も3m。
一人はドリブルで進み(攻撃)、もう一人がそれを後ろから追いかけます(守備)。
攻撃側は、ボールを右足だけで扱います。
攻撃者は直線的に進み、守備者はマーカーの外を膨らんで走ります。
これにより、マーカー通過後、常に攻撃側が前に出でます。
攻撃はマーカー間で加速し、その後減速し、左肩で後ろから来る守備とぶつかる。
しかる後にキーパーを確認しシュートを撃ちます。

加速、減速、キーパー確認、プロテクション(体を置く位置を意識して)、衝突、キーパー確認、シュート。この流れを体に叩きこみます。
注意点は、

1 守備の動きをイメージしながらドリブルの加速、減速を行う
2 右足のアウトサイドでボールを扱い、守備から最も遠い場所にボールを置く
3 ドリブル中キーパーの位置確認を行う
4 コース取りの技術と異なり敵との接触を前提とする

まずは軽い衝突から始め、徐々に激しくしていきます。慣れてきたら、

5 衝突前に加速フェイクを入れる

これを加えて下さい。減速後、加速する振りをすることにより、衝突に備えていた守備もまた、加速しようとします。
その瞬間に減速し、敵とぶつかるわけです。衝突への備えの出来ていない相手を、苦も無く吹き飛ばすことができるでしょう。

マーカーの位置を変え、左足でボールを扱いながらのプロテクションも練習して下さい。

シュート時に、後に述べるステップサイド(キック表面の変換技術)を加えると、より決定率を上げることができます。

シュート・プロテクション